浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2020年3月23日 それでも桜(はな)は咲く

新型コロナウイルス感染は依然拡大傾向。
その影響でイベント中止が相次ぎ、外出を控える人が増え、国内消費は急激に冷え込んでいる。
経営が厳しさを増しているのが娯楽関係の企業。
休日が多かった2月の売り上げは、前年同月比5.3%の増加だった。
しかし、2月27日、政府が小中学校などの臨時休校を要請してから環境が一変。
翌日から3月初めにかけては前年同月日比15%減と大きく落ち込んだ。
取材をすると飲食店やタクシー利用も激減である。
外出せずに自宅で消費する行動を「巣ごもり消費」という。
その巣ごもり消費で、売り上げが伸びている商品やサービスもある。
在宅勤務の広がりや外出の自粛で、自宅でアルコール飲料を飲む機会が増え、
ある酒類販売店の3月半月のデータでは、家庭向け売り上げは前年同月比5.3%増。
これは酒類と一緒に缶詰や水などを買い込む行動が数字を押し上げたとみられている。
一方、飲食店向けの業務用売り上げは24.6%の大幅減少。
あるファストフードは、巣ごもり消費の盛り上がりを感じている企業の1つ。
消費税率の引き上げ後、テイクアウトの割合が6割前後だったが、
ここに来てドライブスルーでの利用が増加。
2月の売り上げも15.9%増と大きく伸びた。
また「巣ごもり」は、消費のスタイルも変え、衣料品についてはネット通販のニーズが高まっているという。
専門家は「まとめ買いのような行動が一時的に消費の下支えにはなっているが、
"需要の先食い"に過ぎず、経済全体からみると、持続的に消費を盛り上げるという効果は限定的。
一方、「巣ごもり」によってネット通販のほか、動画やゲームなどの定額利用サービスへの関心が高まり、
新しい消費への移行が進む可能性もある。
感染拡大がおさまったあと、新しいスタイルの消費が定着すると経済への
プラス効果も見込める」と指摘している。
いずれにしても厳しい状況にある小売業や消費者をどう支えていくのかに注目したい。
八王子の桜は、いつものように咲き始めた。
花を見上げ、穏やかな気持ちを感じつつ、「これからも冷静に対処する」と強く誓った。

それでも桜(はな)は咲く
それでも桜(はな)は咲く
いつものハル
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