番組について
ONAIR REPORT
BACK NUMBER
今までの永遠のメロディ
   
PART2 永遠のメロディー
ONAIR REPORT
◆10月9日(月)
オリビア・ニュートン=ジョン 「そよ風の誘惑」

シドニー・オリンピックの開会式でテーマソングを歌っていたことで、オーストラリア出身と思われていますが、イギリス出身で、父親が大学教授でその赴任先がオーストラリアであった為に幼少の頃をオーストラリアで過ごします。そして16歳のときにタレント・コンテストで優勝し、イギリスに渡り、1971年、ボブ・ディランの「イフ・ノット・フォー・ユー」をカバーし、歌手としてデビューします。
オリビア・ニュートン=ジョンが歌手と成功した影には、この曲を書いたソングライター兼プロデューサーのジョン・ファーラーの存在が大きく、メロウな雰囲気と軽やかな旋律が人気となって、彼女自身2曲目の全米bPに輝きます。さらにイギリス人でありながら、初めてグラミー賞の最優秀女性カントリーボーカル賞を受賞するなど、カントリー歌手ではなかったのですが、カントリー歌手として人気を上昇させていきます。
その後、ミュージカル映画「グリース」でジョン・トラボルタと共演し、世界的にヒットし、押しも押されもせぬスーパースターの地位を確立します。

◆10月10日(火)
ゴダイゴ 「モンキー・マジック」

1976年に結成され、日本のロックバンドのパイオニア的な存在であるゴダイゴ。メンバーは、ミッキー吉野、タケカワユキヒデ、浅野孝巳、スティーブ・フォックス、トミー・シュナイダーの5人。
1976年にカネボウ化粧品のCMタイアップ曲としてシングル「僕のサラダガール」でデビューするのですが、当時はロックバンドがコマーシャルソングを手掛けるのは異例のことで、以来、ゴダイゴは、CMソングやテレビドラマの主題歌、映画サウンドトラックなど、既存のロックバンドの活動概念からは掛け離れた活動を広げていきます。この曲は、日本テレビ開局25周年記念テレビドラマとして制作された「西遊記」のテーマソングで、アルバム「西遊記」に収録されていたのですが、このアルバムはゴダイゴのオリジナルアルバムでありながら、サウンドトラックも兼ねていて、大ヒットしました。
また、「モンキーマジック」は、全編英語詞であったにもかかわらず、同じ西遊記のエンディングテーマ「ガンダーラ」と1位を争うほどにヒットしました。

◆10月11日(水)
ジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ 「愛と青春の旅立ち」

リチャード・ギアとデブラ・ウィンガー主演の映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌として1982年にヒットしたデュエット・ナンバー。ジョー・コッカーは、イギリス出身の歌手で、70年代に、顔をしかめ苦しそうにしわがれ声を絞るようにして感情たっぷりに歌うスタイルで人気を博していました。一方、ジェニファー・ウォーンズはカリフォルニ出身のアメリカ人で、5歳の時からプロとしてのキャリアをもつ実力派シンガーでした。
この2人は、この曲でデュエットするまで全く面識がなかったのですが、この映画監督のテイラー・バックフォードが、映画が仕上がる段階になって劇的なエンディングを飾る曲の必要性を感じ、まず、ジェニファーにソロを歌わせることになります。しかし、ジェニファーの声が甘すぎるということで、迫力のある歌声の持ち主とデュエットさせようと思いつき、急遽、しわがれ声のジョー・コッカーに白羽の矢が当たり、わずか1日でレコーディングを済ませ、映画のヒットと共に、全世界でこの曲がbPに輝きました。
ちなみに、余談ですが、この映画のヒットによって、それからしばらくの間、映画の邦題に「愛と何々」というタイトルが付けられるようになりました。

◆10月12日(木)
ヘドバとダビデ 「ナオミの夢」

繰り返される「ナオミ・カムバック・トゥ・ミー」というフレーズと、その後に続くティンパニの音が印象的なこの曲「ナオミの夢」は、日本だけでヒットした曲。片言の日本語が気になる、このヘドバとダビデは、イスラエル出身の男女デュオで、記念すべき第1回東京国際歌謡音楽祭において、グランプリを受賞しました。
2人はイスラエル軍の音楽隊で知り合い、各キャンプを巡業していたのですが、除隊後、プロ・デビューを果たします。この曲は、イスラエル国内のCMソングとして制作された曲だったのですが、出来が良かったこともあって、47カ国が競う国際音楽祭に出そうということになり、結果、見事グランプリを獲得しました。その後、日本語バージョンで改めてレコーディングされ、なんと100万枚を超す大ヒットになりました。
「ナオミ」という名前は、日本人にも多い女性の名前ですが、旧約聖書にも出てくる女性の名前で、ヘブライ語で「幸せ」や「和み」を意味し、イスラエルでもポピュラーな名前だそうです。

◆10月13日(金)
ジャニス・ジョプリン 「ムーン・オーバー」

60年代を代表するアメリカの女性ロック・シンガー、ジャニス・ジョプリン。テキサス出身の彼女は、圧倒的な歌唱力と特徴のある歌声で人気を博しますが、ヘロインの大量摂取で、1970年、わずか27歳でこの世を去った伝説の女性シンガー。この曲は、彼女の遺作でもあり、愛称をタイトルにしたアルバム『パール』のオープニングを飾っています。
幼い頃から、孤立した存在だったジャニスは、早くから酒やドラッグに手を出し、同年代の女の子達とは全く違う音楽にのめりこんでいきます。大学に入学するものの授業には出席せず、人前で歌うなどして、注目を集め、新しいタイプの女性シンガーとして評価を高めていく一方、ドラッグに浸った生活を続けてしまいます。一時ドラッグ依存から抜け出すリハビリと療養のため大学に戻るのですが、長続きせず、再び歌手活動を始め、それと同時にドラッグにも手を出してしまいます。
そして1970年9月、彼女のバンドである、「フル・ティルト・ブギ」とアルバム『パール』のレコーディングを行うのですが、そのアルバムの完成を見ることなくハリウッドのホテルで短い一生を終えました。この曲は、その後、多くのロックバンドにカバーされ、彼女を代表する1曲となりました。



PAGE TOP

サウンド オブ マイスター トップページ 玉川美沙たまなび INAX JOQR 文化放送 1134kHz 音とイメージの世界 SOUND OF MASTER サウンド オブ マイスター