番組について
ONAIR REPORT
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今までの永遠のメロディ
   
PART2 永遠のメロディー
ONAIR REPORT
◆12月4日(月)
グローバー・ワシントン・ジュニア 「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」

1943年、ニューヨーク出身のグローバー・ワシントンJr。10歳でサックスを手にし、16歳で自分のバンドを結成し、プロのミュージシャンとして活動をスタートさせます。グローバーは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンという4種類のサックスを分け隔てなくプレイ出来ることで注目され、70年代にフュージョン系の作品を発表し、成功を収めます。そして、1980年に当時頭角を現し始めてきたプロデューサー、ラルフ・マクドナルドとともにチャートを意識して作った作品が、アルバム『ワインライト』で、特にこの「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」は、ボーカルにビル・ウィザースをフィーチャーし、1981年にシングルカットされ、大ヒットしました。
その他にも、スティーブ・ガット(Dr)やマーカス・ミラー(B)、エリック・ゲイル(G)といったバックミュージシャンも話題になって、ジャズ、フュージョン、ポップスと幅広いファン層に受け、プラチナ・セールスを記録するだけでなく、このアルバムはグラミー賞を受賞しました。残念ながら、1999年にグローバーはこの世を去りますが、彼を愛するサックス・プレイヤーによるトリビュート・アルバムがリリースされています。

◆12月5日(火)
稲垣潤一 「クリスマスキャロルの頃には」

1982年に「雨のリグレット」でデビューし、25年のキャリアを持つ稲垣潤一の最大のヒット曲。中学時代からドラムをはじめ、地元仙台のライブハウスや米軍キャンプで演奏するようになり、その頃にドラムを叩きながら歌うというスタイルを確立します。その後、「ドラマティック・レイン」 「夏のクラクション」などのヒット曲を生み、日本屈指のAORシンガーとしても圧倒的な人気を得ます。この曲は唐沢寿明、清水美砂、福山雅治が出演し、話題になったテレビドラマ「ホームワーク」の主題歌でしたが、このドラマには稲垣本人もゲスト出演していました。
この曲は、140万枚を超す大ヒットとなりましたが、クリスマスの定番ナンバーとして今なお12月になるとよく聞かれる1曲に数えられます。また、2002年には、リゼルがヒップポップ調にアレンジしてカバーしています。

◆12月6日(水)
スパンダー・バレエ 「トゥルー」

1979年、イギリスのロンドンでボーカルのトニー・ハドリー、ギターのゲイリー・ケンプ、ベースのマーティン・ケンプ兄弟、サックスのスティーブ・ノーマン、ドラムのジョン・キーブルの5人で結成されたスパンダー・バレエ。デビュー曲がイギリスで、トップ5のヒットとなり、デュラン・デュランとともに、ニュー・ロマンティック・ムーブメントの旗振り役として、80年代の音楽シーンを席巻します。
この曲は、1983年にリリースされた3枚目のアルバム『トゥルー』からのシングルカットで、本国イギリスでbPに輝くばかりでなく、アメリカでもトップ5入りを果たします。トニーのセクシーなボーカルとスティーブのサックスが曲全体の持つモダンでアダルトな雰囲気を盛り上げるバラードになっていますが、今なお、映画などのラブシーンやCMソングとして使われています。また、1991年にPMドーンがこの曲をサンプリングし、全米bPになっています。スパンダー・バレエは90年に解散し、それぞれソロ活動に入りますが、ギターのゲイリーは、映画「ボディガード」でホイットニー・ヒューストンのマネージャー役で出演して話題になりました。

◆12月7日(木)
C−C−B 「ロマンティックが止まらない」

C−C−Bは1983年にココナッツ・ボーイズというバンド名でデビューしましたが、デビュー当時とメンバーが変わったこともあって、心機一転1985年にC−C−Bに改名し、松本隆・筒美京平のゴールデン・コンビが書いたこの曲「ロマンティックが止まらない」をリリース、大ブレイクします。メンバーは、ベースの渡辺英樹、ドラムの笠浩二、ギターの関口誠人、キーボードの田口智治、ギターの米川英之の5人。C−C−Bは、メンバー全員がリードボーカルを取れることが強みで、特にドラムの笠が当時最先端のシンセ・ドラムを叩きながら熱唱する姿は印象的でした。
この曲は、中山美穂のデビュー作であるドラマ「毎度おさがわせします」の主題歌で、またドラマもヒットしたこともあって、このドラマシリーズ第2弾の主題歌「空想キッス」、第3弾の「ないものねだりのアイ・ウォン・チュー」も歌い、ヒットしました。この後、ギターの関口が脱退、1989年にはバンドは解散、それぞれソロ活動に入ります。去年、この曲が缶コーヒーのCMソングやTVドラマ「電車男」の劇中歌になったことで、再び注目を集めました。

◆12月8日(金)
スライ&ファミリー・ストーン 「ファミリー・アフェア」

バンドの中心人物であるスライ・ストーンは、テキサス州出身で、5歳でデビューし、12歳でソロデビューを果たしました。大学では、作曲と音楽理論を学び、卒業後は、バンド活動と同時にラジオDJをしていたこともあって、R&Bからロックまで幅広いジャンルの音楽を吸収し、1966年にスライ&ザ・ファミリー・ストーンを結成します。このバンドは、男女混成だけでなく、白人と黒人の混成バンドということもあって注目を集めました。スライの妹がピアノ、弟がギター、そして、トランペットのシンシアが女性、ドラムのグレッグとサックスのジェリーが白人男性、そして、ベースのラリー・グラハムが黒人男性。そして、「ダンス・トゥー・ザ・ミュージック」「エブリデイ・ピープル」といったヒット曲を生み出し、愛と平和と人種統合を理想としたウッドストック・フェスティバルにも出演します。
しかし、その頃から黒人選民思想を持ったブラック・パンサーから、もっと黒人寄りの音楽を作るように圧力をかけられ、精神的に参ってしまい、麻薬に手を出すようになってしまいます。この曲は、そんな中で生まれたアルバム『暴動』からのシングル曲で、再び全米bPに輝きますが、スライが麻薬依存から立ち直れず、バンドは崩壊してしまいます。彼の音楽的な功績は大きく、去年トリビュート・アルバムがリリースされ、今年2月のグラミー賞にノミネートされ注目されました。



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