番組について
ONAIR REPORT
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今までの永遠のメロディ
   
PART2 永遠のメロディー
ONAIR REPORT
◆1月29日(月)
シャーリーン 「愛はかげろうのように」

シャーリーンは、非常に波乱に富んだ人生を歩んだ白人ポップシンガー。幼少期は病床で過ごし、16歳で高校を退学し、17歳で結婚・出産、その後、麻薬に溺れて離婚、貧しくも苦しい時を経て、24歳のときに、黒人R&Bを中心とするモータウン・レーベルに持ち込んだデモテープが認められ、デビューを果たします。この曲は、この曲の作詞家でプロデューサーであるロン・ミラーが、男性シンガー向けに曲を書いたのですが、シャーリーンの美しく透明感のある歌声を聞いて、彼女のために書き変えました。
彼女の才能には、当時のモータウンの社長も惚れ込み、社長自らプロデュースに携わります。リー・リトナーやジェイ・グレイドンといった蒼々たるミュージシャンが集まって、アルバムを作り、1976年にデビューアルバム『アイブ・ネバー・ビーン・トゥ・ミー』をリリースしたのですが、全く売れませんでした。そして、6年後の1982年、フロリダのラジオ局のDJがこの曲をかけたところ、問い合わせが鳴り止まず、リクエストが殺到します。途中に語りを入れる形で再発したところ、あっという間にヒットチャートを駆け上がり、全米3位を記録しました。ヒットの波は、アメリカだけに留まらず、1982年の全世界のヒットチャートを賑わすことになりました。日本では、ポーラ化粧品や松下電器のデジカムのCMソングになったり、椎名恵さんが「ラブ・イズ・オール」というタイトルでカバーしています。

◆1月30日(火)
ジギー 「グロリア」

1984年にボーカルの森重樹一を中心に結成され、1987年にインディーズ盤として『それゆけ!ロックンロール』をリリースし注目され、その年に『ジギー〜イン・ウィズ・ザ・タイムス』でメジャーデビューを果たします。その時のメンバーは、ボーカル森重樹一、ギター松尾宗仁、ベース戸城憲夫、ドラム大山正篤の4人、長髪に派手な衣装というグラマラスなルックスとキャッチーなロックンロールで一躍人気を獲得していきます。
この曲は、もともと1988年にリリースしたアルバム『ホット・リップス』に収録されていた曲で、翌年に、柴門ふみ原作で、緒方直人、安田成美主演のテレビドラマ『同級生』の主題歌になったことで、シングルカットされ、大ヒットします。
1989年以降、武道館でライブを行うなど、勢力的にツアーを行いますが、1991年に活動を停止、その後は何度かメンバーチェンジがあり、バンド名もスネイク・ヒップ・シェイクに変わります。しかし、現在は、バンド名もジギーに戻し、ソロ活動と並行して活動しています。

◆1月31日(水)
フリー 「オール・ライト・ナウ」

ボーカルのポール・ロジャース、ギターのポール・コゾフ、ベースのアンディ・フレイザー、ドラムのサイモン・カークの4人が、1969年にイギリスで結成したロック・バンド、フリー。4人とも20歳前後でしたが、渋い通好みのブルース色の濃い、シンプルなハードロックスタイルを強く打ち出し、人気を博していきます。そして、フリーの人気を決定づけたのが、1970年にリリースしたアルバム『ファイヤー・アンド・ウォーター』で、このアルバムからのシングルカット曲「オール・ライト・ナウ」は、本国イギリスは勿論のこと、アメリカでも1位を獲得します。
この曲がヒットしたにも関わらず、若さが災いしてか、1971年の日本公演後、バンドは解散。ただし、ドラッグに溺れたポール・コゾフを救うためにすぐに再結成。しかし、メンバー間の不仲は解消されず、1973年再び解散してしまいました。その後、ポール・ロジャースとサイモン・カークはバッド・カンパニーを結成し、6枚のアルバムを発表、うち4枚がプラチナ・ディスクに輝きますが、ポ−ル・ロジャースはバンドを脱退してしまいます。
2005年には、クイーンのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーと共にクイーン&ポール・ロジャースとして来日、新曲を披露してレコーディングも行いました。この曲「オール・ライト・ナウは、ロッド・スチュワートやペプシ&シャーリーなどがカバーして、リバイバル・ヒットしています。

◆2月1日(木)
森田公一とトップ・ギャラン 「青春時代」

1965年に “トシハルとB&Bセブン” のメンバーとして、ミュージシャンのキャリアをスタートさせた森田公一。1969年に独立し、スタジオ・ミュージシャン集団・トップ・ギャランと共に、森田公一とトップ・ギャランを結成。1975年には日本レコード大賞作曲賞を受賞した「下宿屋」をきっかけにブレイクします。そして、1976年にこの曲「青春時代」リリースするのですが、青春時代ならではの “迷い” を描いたこの曲は、ミリオン・セラーとなり、グループは全国区での知名度を獲得しました。
そんなバンド活動をする傍ら、森田公一は、天地真理の「ひとりじゃないの」、アグネスチャンの「ひなげしの花」、和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」、みんなのうたで歌われた「南の島ハメハメハ大王」など数々のヒット曲を生み出し、作曲家としての才能を発揮します。1981年にバンドは解散しますが、1990年に作曲家30周年を記念し、「森田公一とトップ・ギャラン2」として、再結成を果たしました。なおこの曲は、現在も住友信託銀行のCMソングとして使われています。

◆2月2日(金)
ボーイズ・タウン・ギャング 「君の瞳に恋してる」

サンフランシスコを代表するダンス・レーベルのプロデューサー、ビル・モトレイの発案によって生まれたボーイズ・タウン・ギャング。1981年に、ダイアナ・ロスのカバー曲「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」でデビューします。メンバーは、黒人の女性ボーカル、ジャクソン・ムーアとバックにマッチョな2人の白人男性トム・モーレイとブルース・カールトンの3人組ユニットで、ドイツのゲイ・カルチャーから派生したといわれているユーロ・ディスコ・サウンドを看板にヨーロッパへ進出します。そして、1982年にこの曲「君の瞳に恋してる」は、アメリカはもとより、イギリス、そしてヨーロッパ各国でヒットします。特に日本では、洋楽史上に残るほどの勢いでラジオ、テレビ、有線、そしてディスコというありとあらゆるメディアで大ヒットを記録します。
この曲も、デビュー曲同様カバー曲で、元々はフォー・シーズンズとしても活動していたフランキー・バリの1967年の全米2位を記録したポピュラー・ソングでしたが、ボーイズ・タウン・ギャング・バージョンの方が、幅広く認知されてしまい、どちらがオリジナルか分からないほどになってしまっています。その後、ペット・ショップ・ボーイズ、ローリン・ヒル、アンディ・ウィリアムス、椎名林檎、ソエル、ザード、トミー・フェブラリーと、洋楽・邦楽問わず数多くのアーティストにカバーされたり、CMに使われたり、ドラマのタイトルになったりとダンス・ミュージック最大のヒット曲となっています。



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