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一つは、公式です。例えば、小学校で習う三角形の面積ですね。「底辺×高さ÷2」と。三角形の面積は底辺の長さをものさしで測って、高さを測って、かけ算をして2でわる。そうすると三角形の面積です。6年生になると、円の面積は、半径×半径×3.14って習うよね。みんな全国津々浦々の少年少女達がそのことに習熟しています。先ほど大村さんがおっしゃった、分数と分数のたし算、かけ算、わり算、こんなもの世の中でちっとも使わないじゃないかと。そういうことをいうかもしれないけれども、例えば、かけ算、わり算、それよりももっと本質的で基本的なたし算。2分の1と3分の2を足したら何になるだろうか。分母は2と3だよな。2分の1と3分の2だからね。分母同士を足して2と3で5になってね、分子同士を1と2足して3になって、「5分の3!」なんていうとね、先生に「違います!」なんていって二重×つけられたりする事があって悲しい思いをするけど、これは通分っていうのをしなければなりません。2分の1と3分の2を足すときには、分母が違うときには、分母をそろえなければいけない。だから2分の1っていうのは6分の1が3つ分だよ。それに3分の1っていうのは6分の1が4つ分だよ。6分の1を3つと4つ足すと6分の7になる、ということになります。今ちょっと通分と言って、小学校の上級学年でやることを話してしまいましたけれども。今私は3つ例にとりました。
三角形の面積、それから円の面積、それから分数の足し算の通分っていうのを例にとりましたけど、これらが本当に世の中のために役にたっているだろうか、それとも役にたっていないだろうか、ということに対して、「役にたっている」ということをこれからみなさんにわかるように説明します。 |
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