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過去の放送分 過去の放送分 2006 11月25日 放送分
「高い音・低い音の違いは何〜音の実験室」
コーチャー/吉澤純夫さん(都立墨田川高校教師)
大村正樹
今週も先週に引き続いて元気なチビッ子が遊びにきてくれました。自己紹介お願いします。
  小学4年のヤマダケイコです。
  小学4年のスガワラカエデです。
  大村正樹
はい、ということで東京の明石小学校の4年生。ケイコちゃんとカエデ君。2人の男の子と女の子がきてくれましたけどね。
大村正樹
なんですか、先生。なんか先生が茶色い木のどんぐりみたいな物を持ってクリクリ鳴らしてるけども。
    これはバードコールと呼ばれてるものです。
  やっぱり。鳥の声に聞こえた。
大村正樹
聞こえた!
  うん。
  鳥が鳴いてるように聞こえる。
大村正樹
鳥鳴いてるように聞こえた?ラジオ聞いてるキッズも聞こえたかな?僕はこの物に注目しちゃって、音にあまり意識してなかった(笑)。これはバードコール?
  鳥の観察をする時にこれで呼び寄せるみたいですね。私、これを公園でやったら周りの人達がみんなキョロキョロやってどこで鳴いてるんだろうって(笑)。
大村正樹
そうですか。物を見なくて音だけ聞こえたらすごくリアルな鳥の声なのかもわからないですね。吉澤さん、今週はですね、音とは振動であるという事を先週学んで、物が揺れ動くから音になるっていうことを実験してきましたけど、今日は音楽につながるお話をしてくださるということで、なんでしょうね。
  音楽というとドレミファソラシドですかね。高い音、低い音、何が違うのかという話を今日はしたいと思います。
大村正樹
音楽、高い音と低い音、何が違うか2人はわかる?
  音?
  高さと低さで、高い音は響く?
なんでちゃん
 
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大村正樹
高い音は響く?低い音は響かない?
  響くけど、なんか明るい感じと暗い感じ?違う?
大村正樹
高い音は明るくて、低い音は暗い感じな。
それはイメージの問題だけど、先生、この概念でよろしいですか?
    ちょっと間違いですね(笑)。こないだ先週ですね、音の正体は震えだよ、って言ったと思いますけど、その震え方が高い音と低い音だと違う。震え方が多くなると高い音になって、震え方が小さくなると低い音になる。
大村正樹
ちなみに先週はワイングラス、実験という形で音を出してもらいましたけど、このワイングラス、キッズも先週お父さんのワイングラス使ってやった子もいるかもしれませんけど、一応お水が入ってますね。先生の手元のワイングラス。このお水の量で高さって変えられるんですか?
  変えられます。
大村正樹
ちょっと変えてみてください。ちょっと待って!クイズ、水が少ないときと水が多いときはどっちが高い音かわかる?
    少ないとき。
大村正樹
水が少ない方が高い音が聞こえるの?
  わかんない。けど予想はそう。
大村正樹
予想はそうなんだ。先生、水が今、ワイングラスに3センチぐらい入ってますけど、じゃあこの水の量を増やす。
    はい。まずはもう一回この音を聞いて。(音)水を増やします。水は7センチぐらいになりました。(音)
大村正樹
当たってるじゃん!え?そうだよね?
水が少ない方が高いんですか?
    水が少ない方が高い。水を沢山入れると低くなる。
大村正樹
うそー!僕、逆かと思った!だって水が入っちゃってると音のなる面積が狭くなるから逆に高い音になるのかと思って。
なんでですか?
  物が震えると音がなるという話をしてきたと思いますけど、今度水を沢山入れると重たくなるわけですね。そうすると重いものというのはなかなか振動しにくくなりますから、ゆっくりした振動になります。そうしますと、ゆっくりした振動というのは低い音になります。水が震えるのを邪魔して、低い音になるってことです。ですから、高い音の方がいっぱいものが震えて、低い音の方が震えの回数が少ないっていうことですね。
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大村正樹
へぇ〜。今のわかった?
  うん。
大村正樹
君達、頭いいね。ちょっと今、全然理解してなかったんですけど、本当にわかってるの?悔しいわ。だって絶対水いっぱい入れた方が高い音になるかと思ってたんだけど、水が少ない方が高くて、水いっぱい入れたら低い音になる。それは水が震えを邪魔してるんで低い音が出ると。みんなわかるかな?例えばもっとわかりやすく、高い音と低い音を比べることはできるんですか?
  はい。あの簡単にできます。家にはあんまりないかもしれませんけど、普通の試験管。試験管は家にないか(笑)。代用品だと、あー、ペットボトルでもいいですね。それと、もっと短いものを用意します。大きい試験管と小さい試験管。温度計のフタを用意します。
大村正樹
今、手元に5センチのプラスチックの温度計のフタ、10センチの小さい試験管、15センチの大きい試験管、3本あります。
    これを吹いてみたいと思います。
大村正樹
あっ!クイズ!高い音はどれが出ると思う?
一番小さいの!
大村正樹
ほぉ〜。先生お願いします。(3種類の音)
大村正樹
おっ!当たってたね。これ、なんでなんですか?
    これはですね、やっぱり物が振動するんですけど、今度はこの管の中の空気が振動するんですね。管の中の長さが短いと、中の空気が激しく振動しやすいという性質がありまして、それによって短いやつは激しく振動するから、高い音になる。長いやつはゆっくり振動するから低い音になる。
大村正樹
う〜ん。そっか。あっ、みんなリコーダーもうやってる?
  やってる。
大村正樹
そうだね。リコーダーと同じ感じですか?
    はい。リコーダーは指で抑えて管の長さを長くしてます。指を外していくと高い音がなります。管の長さを変えてるんです。
 
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大村正樹
はぁ〜。わかった今の?わかった?おっ!楽器が今度出てきましたよ!何ですか?これなんかアルミのパイプみたいなのがあって、一番左側に長いのがあって、全部で8本あって、一番右が一番短い。右に行くほど短くなる。アルミのパイプ。
さあ、みんなこれなんだ?
わかんない。
大村正樹
わかんない?さあ、先生、なんですか、これは。
    これはドレミファソラシドを一応作ったんですけど。パイプで。パイプを叩くとある一定振動します。だから適当に長さを調整するとこういう風に(ドレミファソラシド)、音が鳴ります。
  すごい。
(ブラームスの子守唄の曲)
大村正樹
みんなこれで寝たんだよ。
赤ちゃんのとき。知ってる?ブラームスの子守唄。先生器用に今弾かれましたね。
  でもちゃんと合っていないので音楽の専門家から見ると全然楽器にはなりません。
大村正樹
でもキッズ達は喜んでました。とりあえず。楽しいよね。
  うん。
大村正樹
ねー。こんな簡単に楽器ができちゃうんですね。
    ええ。長さを調整すればできちゃいます。
大村正樹
先生、今日の結論というのは、音とは高い音と低い音、これは振動の回数によって変わってくる。
    それが今日のメインテーマですね。
大村正樹
はい。わかりました。わかった?みんな。
    ということでとにかく身近にあるもので色んなもの叩いて。そして長さを変えるとか、いろんな工夫をして音階ができるとかね、そういう発見をすれば、すごくいろんなことが勉強につながってくるということなんですねいろんな長さのものを叩いてみたり、いろんな弦の長さを変えてみると、音の高さが変わるっていうことをどんどん体験してもらうといいと思います。身の回りのあるもので、いつの間にか全然違うもので楽器が弾けちゃったりするかもしれませんよね。
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