過去の放送分
過去の放送分 過去の放送分 2006 12月9日 放送分
「動物園はこんなに面白いパート1」
コーチャー/小宮輝之さん(上野動物園・園長)
大村正樹&小宮輝之
大村正樹
ライオンとトラって、どっちが強いんですか?
  戦ったらどっちが強いということは、一言では言えません。トラも大きいのから小さいのまでいますし、ライオンも色々いますから。大きなトラとライオンが一緒になった時は、シベリアのトラが勝ったのかな。まあ、その時の状態によっても違いますから、ほとんど互角です。
大村正樹
ライオンってホントに怖いの?
  凶暴っていう言葉を使うとライオン達にちょっと申し訳ないんですけど、元々やっぱりシマウマを倒したりと、それだけの力がありますから、飼っている人間でも怖いと思いますよ。犬歯、キバなんかもすごい立派ですし、ツメもすごく鋭いんですね。昔はオリに入れて堀を掘って飼ってましたから、10メートル先ぐらいにライオンがいましたが、今は強化ガラスでライオンも飼えるようになって、上野動物園でも目の前で見ることができます。だからキバも、ツメもよく見れますよ。
大村正樹
ライオンにはどんなエサをあげてるの?
  今は馬肉をあげています。朝一番にライオンを出す前には、牛の骨をガラスの所につけて置くんです。だから、なおさらよくキバだとかが見えます。ですから、開園9:30すぐにライオンの所にいくとそれが見られますよ。
大村正樹
ライオンの舌はどうなってるの?
  ネコの舌もザラザラしてるでしょ?同じネコ科のライオンの舌もものすごいザラザラでね、おろしがねみたいですよ。下手をしたら、ベロに大根をあてれば、あっという間に大根おろしになるぐらいです(笑)

ライオン

トラ

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大村正樹
エサをとるのは、オスとメスどっち?
  実はですね、群れの中にオスは1頭か、まあ2〜3頭しかいなくて、メスは5〜6頭いて。
そのメスたちが協力して獲物をとるのが普通なんですね。でも、獲物がとれると最初に食べるのは一番大きなオスなんですよ(笑)。それで、オスは何やってるかっていうと、群れを守ったりするんですね。よそのオスが群れを乗っ取ろうとかしたり、群れ同士がケンカになったような時に、群れを守って戦うのはオスの役目なんですよ。いざという時のためだけにオスはいて、あとの暮らしはメスが守ってあげてるんですね。
大村正樹
ライオンのたてがみの秘密とは?
  あれだけたてがみがあると、ひとつは大きく見えるし、あとやはり噛まれにくいんだと思いますよ。だから、オスでも子供はまだたてがみないですもんね。やっぱり成人の、年をとってくると立派なたてがみになるんですよ。2〜3年で生えたりしますけど、やっぱり4〜5歳のが一番立派ですよね。人間でいうと、たてがみはヒゲみたいなものなんですね。お父さんになるとヒゲが生えてきますから。
大村正樹
パンダは何を食べるの?
  パンダは笹の葉が主食です。笹をむしゃむしゃ食べます。たけのこなんかも大好きですね。
上野動物園では、竹の硬い部分は、みんなゾウのエサになってるんですよ。ゾウもね、リンゴだとかバナナだとかあんまりおいしいものだけ食べていると、お腹の腸内細菌が狂っちゃうんですね。竹だとか木の葉を食べないとやっぱり健康じゃないんです。そういう意味では、うちのゾウたちもパンダの笹のおかげで元気なんです。
大村正樹
体毛はなぜ白黒?
  パンダは目のまわりと、それから手と足が黒で、他の部分が白。あんなチャーミングなカラーリング、なかなかいないですよね。もし化石で出てもう絶滅してたら、きっとあの色を想像できなかったと思いますよ。どうしてあの色になったかっていうと、やはり中国の少し高いところで雪なんか少しふったりして、そういう時にむしろカムフラージュになったんでしょうね。
    上野動物園についてもっと知りたいキッズは
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パンダ

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