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過去の放送分 過去の放送分 2007 1月13日 放送分
「ロシア人宇宙飛行士その2」
コーチャー/セルゲイ・アウデエフさん(ロシア人宇宙飛行士)
大村正樹&セルゲイ・アウデエフ
大村正樹
今ね、入ってくる時に気が付いたんですが、これアシックスのマークの靴でしょ?だけど先っぽが足袋、わかるかな、みんな。親指のとこが分かれてる、足袋みたいな靴をはいてる。この靴はなんですか?
足袋のように親指が分かれてるというだけではなくて、この靴にはその他にもいろいろなおもしろい点があります。この靴はですね、日本のジャムス(有人宇宙システム)さんと、アシックスさんとで共同で開発している宇宙用のシューズです。このシューズで宇宙に行ったわけではありませんが、今開発中なのでこれが完成すれば日本のシューズを宇宙飛行士がはくことにもなるでしょう。
大村正樹
何が宇宙に適してるんですか?そんな足袋みたいな靴が。
  今のところ開発中なので、これが完成しましたらおそらくジャムスの方から 「これはこういう特別な所がある靴だ」ということを発表できると思います。今のところは秘密です。
大村正樹
今週再びご登場いただきましたけど、今週はどうやったら宇宙飛行士になれるのか、このラジオをきいている子供達に是非教えてもらいたいんですが。
まず健康じゃなければいけません。そして正しい、よい教育を受けていなければなりません。特にどういう専門がなければいけないということがあるわけではないんです。医者でもかまいませんし、エンジニアでも大丈夫ですし。そしてパイロットですね。例えば、学校の先生のような人でも宇宙飛行士にはなれます。さまざまな職業の人が宇宙飛行士になれるわけですけれども、その可能性、職業の範囲というのはどんどん広がりつつあります。私ももちろん専門の分野があって、私は物理学者です。
大村正樹
ラジオをきいてる子供達が小学校時代、何に興味を持てばセルゲイさんみたいな宇宙飛行士になれるんですか?
  まず体育。やはり体育をきちんとやることで健康を保てますので。あとは、もう個人の希望次第です。要するにしっかり勉強すること、そして勉強が好きであること。それが大事です。そして学校を卒業したら、大学に行って高等教育を受けることです。もしも大学で生物学をやるんでしたら、もちろん、生物学とか化学ですとか、そういったことに興味をお持ちになるでしょう。
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大村正樹
この番組は子供達にその物理学も含めた、その原点である理科に興味を持ってもらいたいなと、そういうことで始めたんですけれど、じゃあそういう化学とか物理に興味のある子供達だったら、宇宙飛行士になれるかもわからないですかね?
もちろんチャンスはあります。ただ、宇宙飛行士、パイロット、そういうことをやるんでしたら、物理や化学、天文学とか、そういったこともやはり勉強する必要があるでしょう。
大村正樹
セルゲイさんとこうやってお話していると、すごい深い所に目があってニコニコしながらこちらを見ていて、やっぱり性格もいいおじさんなのかなと思ってるんですけど、性格なんかも大事なんですかね?
性格はやはり大事です。適正テストがあります。宇宙飛行士になりたいと希望する人は非常に多くのテストを受けます。性格を判定する心理学的なテストもそこには含まれています。善良でなければいけません。そして我慢強くなければいけません。それが一番肝心で、真っ先にテストしなければいけません。正直で、良心的で我慢強くなければいけません。
大村正樹
へぇ〜。なんかそれ頑張ればできそうな気がするな。あと、セルゲイさんは宇宙で外にも出られたこと、あるんですよね?危ない目にあったことってあるんですか?
10回外に出ました。10回の宇宙遊泳、船外活動で、危ないことはありましたけれども、まあなんとか切り抜けました。電源が切れてしまいまして、宇宙服の中の換気が止まってしまうことがありました。危険な状況もありましたけども、冷静に落ち着いて対処しました。
大村正樹
へぇ〜。セルゲイさんは今後また宇宙に行かれる予定はあるんでしょうか?
  いまのところわかりませんが、日本の子供達が大きくなって、「ソユーズに乗りたい」っていうことになったら、一緒に宇宙に行けなくても、教官として指導する立場になっていることは十分あり得ます。ただそのためには子供達が学校をちゃんと終えて、その後もちゃんといい教育を受けてもらわなければいけません。
宇宙

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