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過去の放送分 過去の放送分 2007 7月21日 放送分
「亀について」
コーチャー/富田京一さん(恐竜博士)
大村正樹&富田京一
大村正樹
今日のサイエンスコーチャー略してサイコーは、二度目の登場、富田京一さんです。こんにちは。
  どうもこんにちは。
大村正樹
富田さんには前回、恐竜の話を聞いたんですけれど、今回はカメ。
  はい。
大村正樹
カメと恐竜と色が似てますよね。
  色? あぁ〜。そういうものも、ほとんど恐竜に色をつけているかなと思うんですけれど。
大村正樹
そうか。前回は恐竜の色はあの色かというのも想像だという話でしたものね。そうか、そうか。富田さんてカメは好きなんですか?。
  え〜、ちょっと迷うところですね。子どもの頃は好きでしたけれど。
大村正樹
今日、カメを持ってきたという話で、何かあるんですよね。このシークレットラボにカメを持ち込まれたということですが。あっ、いきなりカメが出てきた。若干淡い色のカメで、大きさは学校で飼うような大きさのカメですね。
そうですね。
大村正樹
胴体というか甲羅は茶色がかった、緑がかったような色で、体、手と顔は黒い。何ガメですか?
  これはイシガメと言います。
大村正樹
イシガメ。有名なカメですか?
  ええ。これは日本古来のカメです。
大村正樹
イもっとも日本で有名なカメがイシガメですか?
  今はそうではなくなってしまったんです。これの子どもが真ん丸でちっちゃい甲羅をしてますので、こういうもっときれいな鮮やかな色をしているんですね。それで、イシガメの子どものことをゼニガメと元々言っていたんですが。
大村正樹
ゼニガメ。
  要は、きれいな水でないと生きられないんですね。
大村正樹
イシガメの子どもをゼニガメと言うんですか。
ポケモンにゼニガメがいますよね。じゃあそのモデル?
  まぁ、だと思いますね。
大村正樹
カメがガタガタ水槽であばれて。また別の真っ黒けなカメがいますよ。
  イシガメが環境の悪化でちょっと減っちゃって、これも。
カメ全部
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大村正樹
真っ黒けのカメ。これは20センチぐらいある。
  クサガメと言います。
大村正樹
真っ黒けなのにクサガメですか?
  クサガメというのは臭いからクサガメで、このお尻のつけ根あたりからいじめられると臭いを出すんですね。
大村正樹
スカンクみたいなものですか。草の色ではなくて、臭いからクサガメ。有名なカメなんですか?
  大体、縁日なんかに売っているカメはこれが多いですね。
大村正樹
知らなかった。えっほんとですか。縁日で売るカメは臭いんですか。
  いや、飼ってて慣れると臭いは出さなくなります。
大村正樹
最初のうちは臭い。
  野生のものをつかまえた瞬間は結構臭いですね。
大村正樹
僕のイメージは縁日はミドリガメですけれど。最近、縁日はミドリガメ売ってないんですか?
  売ってます。ちなみに、この真っ黒いのは年取ったオスだけがなる特徴なんですけどね。普通はもうちょっときれいな。
大村正樹
あぁそうですか。カメあばれてるなぁ。何かラボっぽいですね。
  ミドリガメがこれ。
大村正樹
ミドリガメ来た。これは、ちょっと小ぶりの大体10センチぐらいの。
  これはオスの子どもです。メスは最大30センチぐらいになります。
大村正樹
ミドリガメ、オスのほうが小さいんですか?
  小さい。日本のカメはオスのほうが小さいものが多いですね。
大村正樹
カメの世界では、オスのほうが小さい。
  小さいものが多いです、日本のカメの場合は。世界のカメの場合は結構、例外も多いですけれど。
大村正樹
いわゆるこれは日本人の家庭を象徴していて、お母さんのほうが偉いというあれですかねぇ。
  それはあるかも知れません。
大村正樹
カメの大きさというのは、日本の家庭の象徴ですか。分かりました。ちょっと難しい話だったかなキッズ。この話、あとで詳しくお母さんから聞いてね。カメってすごく小学生たちからすると、なじみの生き物ですよね。学校で大体飼う経験があると思うんですけど。うちの子どももそうです。カメって実際、脳みそあったり頭がいいとか、そういうのはあるんですか? 飼い主のことを憶えていてくれるとか。
そんなに脳みそ大きくないんですけれど。耳がすごくいいんですね。聴覚がいいんで自分の名前を聞き分けたり。
大村正樹
えっほんとですかぁ。
  ええ、そのくらいの感覚と知能は持っていますね。
クサガメ
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大村正樹
今そこにいるカメ、イシガメでしたっけ。
富田さん、そのイシガメに名前をつけているんですか?
  いや、つけているのと、つけてないのと。
大村正樹
じゃあ名前をつけているカメを出してください。
  ずっと水の中にいるんで反応しないんですね。
大村正樹
最悪なのが出てきた。もう嫌だ。何だろう?ちょっと待って、これ最悪!おぉぉ〜。すみません、ろくろ首ガメが出てきました。これは僕が初めて見て、たぶんラジオ聴いているキッズも、この大村が何で興奮してるか分からないだろうけれど、カメの甲羅と同じ長さの首が出てきた!なんだこれ!?
これマゲクビガメ。
大村正樹
マゲクビガメ。これは珍しいですか?
  いや、これは日本には住んでないですけれど、オーストラリアではこれが普通のカメなんです。
大村正樹
南半球のオーストラリアでは、首が長いんですか、カメは。
  そうです。そもそも大昔のカメというのは、首が引っ込まなかったです。
大村正樹
今、夏休みです。夏休みのキッズたちにカメをテーマにした自由研究を考えてもらうには、何かヒントありませんか?
  例えば、最初に申し上げたような、公園だったら公園。浜離宮であるとか清澄公園、亀戸天神でもいいですけれど。そういった場所のカメを、何ガメが一番見られるか、公園ごとに数を数えてみたり、カメの種類の比率を計ってみたりするというのは、まぁバードウォッチングの要領ですよね。
大村正樹
タートルウオッチング。
  ええ、タートルウオッチングですね。
大村正樹
カメはそんなに簡単に見つかるものではないですよね。
カメ探しのコツというのはあるんですか?
  カメ探しのコツは、天気のいい日に行くことですね。
大村正樹
天気がいい日はカメが比較的現れる。どこにいるんですか?
  基本的に日向ぼっこ大好きなんで、甲羅(こうら)干しにまさに。
大村正樹
人間も甲羅干しだけど、カメの甲羅干しが元々の語源なんですか。
  はい。なぜカメが丸い甲羅をしているかというのが、一つは体温調節のためでもあるんですね。熱を集めて体を温める。その丈夫な甲羅をつくるためには、日向ぼっこをしてビタミンを摂りいれないといけない。
大村正樹
カメの甲羅で熱を吸収して、その柔らかい体内を温めていると。じゃあ、カメって体温高いんですか?
  いや種類にもよりますけれど。普通のカメは人間よりちょっと低いくらいですね。このカメ、ギリシャリクガメだと大体人間と変わらないくらい。
大村正樹
また丸っこいカメで。カメの甲羅干しの目的は、体温を高めるため。カメを見つけるには比較的天気のよい日。夏休みはぴったりですね。
  そうです。
大村正樹
富田さんが何か本を出されたということで。『日本のカメ・トカゲ・ヘビ』山と渓谷社。山と渓谷社という一流の出版社から『日本のカメ・トカゲ・ヘビ』を出されて。これは図鑑ですね。日本で生息しているカメすべてが載っているんですか?
それから、外国から持ってこられて日本で野生化したカメも全部載っています。
マゲクビガメ
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