過去の放送分
過去の放送分 過去の放送分 2008 7月12日 放送分
「植物の話」・公開授業(1)
コーチャー/森田由子(ゆうこ)さん
(日本科学未来館サイエンスコミュニケーター)
大村正樹&森田由子
大村正樹
キッズのみんな、こんにちは〜。サイエンステラーの大村正樹です。今日は何とシークレットラボを飛び出して、荒川区立第六日暮里小学校にやって来ました。ここで、4年生のキッズの前で公開授業を行ないます。今日のサイコーは、以前に動物の五感について話してくれました日本科学未来館サイエンスコミュニケーターの森田由子さんです。今日はどんな話が聞けるんでしょうか。みんな、こんにちは〜。
こんにちは〜。
大村正樹
文化放送「サイエンスキッズ」司会の大村正樹です。この番組、土曜日の夕方17時半からラジオ1134で放送してるんだけど、聴いたことあるお友達いる?
はい。
大村正樹
ある! お名前は?
  ヤマグチミサト。
大村正樹
ミサトちゃん、ありがとう! みんなもこうやって出張授業に参加したんだから、絶対聴いてねっ!
  はい。
大村正樹
ということで、この「サイエンスキッズ」という番組では毎回、科学の先生、サイエンスのコーチャーがやって来ます。じゃあ、今日のサイコーをみんなで呼んでみよう! せ〜の!
サイコー!
  はい、こんにちは。今日のサイコーの森田由子です。よろしくお願いします。
大村正樹
森田由子先生は、日本科学未来館――行ったことある人?
  あっ、いた〜(拍手)。
大村正樹
おっ、5人ぐらい行ってますよ、お台場。
  お台場、行ったことある。
大村正樹
お台場じゃなくて、科学未来館に行ったかどうかがポイントです。はい、科学未来館へ行ったことがある人?
  はい。
大村正樹
1、2、3、4、5人。4分の1が行ってますよ〜。
  嬉しいですねぇ。これを全員にしたいな。
大村正樹
森田さん、いま科学未来館ではどんな展示をしているんですか?
  タイトルが『翼竜展』というもので、恐竜の仲間ですね。大型の空を飛ぶ昔の爬虫類。
  プテラノドン。
大村正樹
おっ、知ってるねぇ。
  そうそう。もう持ってる!?(笑)
大村正樹
児童が科学未来館のパンフレットを持ってます。『世界最大の翼竜展』、6月28日から8月31日まで日本科学未来館で。「スカイモンスター、お台場に出現!」。夏休み、ぜひ恐竜に興味がある人は行ってみて! 森田先生は、日本ではもうベスト5に入るぐらいに植物や動物に詳しいんです。
それ、ちょっと大げさですけどねぇ(笑)。
大村正樹
とにかく、みんなの担任の先生って国語や算数、理科、社会、全部教えてくれるでしょ。でも森田先生は、このことだけを勉強してた、ほとんど。この何十年も。だから、先生よりもはるかに植物や動物に詳しい。ということで、みんな入学してから何か植物育てた?
ミニトマト。
  え〜と、サツキ。
  ヒマワリ。
公開授業
 
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大村正樹
あとは?
  ゴーヤー。
大村正樹
ゴーヤー育てたの?
  今。
大村正樹
今やってんの。じゃあ、まだなってないね。ゴーヤー、どんな味か分かって育ててんだろうね。
  苦い。
大村正樹
苦いでしょ。何でそんなもの育てるのよ。
  先生が〜。
大村正樹
担任の先生がゴーヤー好きなんだ。子どもたちはゴーヤー、どんなイメージ?
  苦〜い。
  給食のゴーヤチャンプルは美味しい。
大村正樹
給食のおばさんが上手にやってくれるから美味しいんだな。でも、やっぱりゴーヤー苦いと思う人?
  は〜い!
  ほぼ全員ですね(笑)。
大村正樹
何でゴーヤー苦いか知りたくない?
  うん。
大村正樹
サイコー、何でですか?
  ゴーヤーの中には苦味成分が含まれているんですね。モモルデシンという名前がついています。ちょっと変な名前ですけれど。
大村正樹
何ですか、もう1回。
  モモルデシンという名前がついた苦味の素がたくさん、たくさん入ってます。鏡で見ると舌の上がプツプツなってますが、そこに苦味成分や甘み成分をキャッチする特別なタンパク質があるんです。
大村正樹
ベロに苦味成分をキャッチするタンパク質がついているんですか? 小学校4年生にはちょっと難しすぎませんか?
  難しいですねぇ。じゃあ、キャッチボールをした時に、例えば何人か役割分担をしましょうと。野球のボールを受け取る人がまず1人。それからバスケットボールを受け取る人が1人。こっちの人はバレーボールを受け取ることにして、投げる人はここの間に仕切りを置いて姿が見えません。飛んできたボールの様子だけを見て、それぞれ自分の分担を守ってボールをキャッチする。ボールをキャッチしたら、「はい、野球のボール受け取りました」というふうに答えてくださいというような仕組みなんですね。
大村正樹
苦い、甘いを感じることがですか?
  そうです。だから、野球の球が苦味の成分だとしたら、食べ物の中に含まれてて分からないんだけどポーンと飛んでくる。それを舌の上にいる苦味成分の役割の人が「はいっ!」とキャッチしました。キャッチすると、「あっ、これ苦いヤツだ」という指令が脳に来て「苦かった」となるわけですね。
大村正樹
なるほど。あと、ミニトマトは上手にできた? それは美味しかった?
  うん。美味しいというか酸っぱかった。
大村正樹
酸っぱかったの。みんなミニトマトって、ちっちゃい頃から知っていると思うけれど、普通のトマトとミニトマト、どっちを食べる機会が多いですか?
ミニトマト。
  普通のトマト。
公開授業
 
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大村正樹
ミニトマトのほうが多い人? 21人中19人がミニトマトを食べる機会が多い。
  そうなんですねぇ。
大村正樹
ミニトマトって、何でミニトマトになったか知ってる?
  知らねぇ。
大村正樹
おじさんたちが子どもの頃は、たぶんなかった。みんなはミニトマトがあって当然と思ってるんだ?
  ミニトマト、あまりなかったですよねぇ。
大村正樹
そう、ミニトマトは実は新しいんです。何で新しくなったのか? 何でか、聞いてみます。何でミニトマトは小さいのか?
  はい。育ててると、甘いとか酸っぱいとかちょっと差がありましたよね。そういう差が出てくる。甘い人が何人かいました、酸っぱい人が何人かいました。では、甘いトマトだけを次にもう1回つくってみよう、酸っぱいのは捨てちゃおうとやっていくと、より甘くなってくる。例えば、実も大きいものを採りたい時は、なるべく大きい実で次の種を蒔いていくと、大きいものばかりできるんじゃないかなということで、品種改良。これは難しい言葉で、種を育てると書いて育種(いくしゅ)と言いますが、こういうことをやっていきます。
ミニトマトの場合にも元々はそういう大きさでなかったけれど、八百屋さんへ行くとすごく大きなものも見かけると思いますが、みなさんがよく食べるようなミニトマトも小さいの小さいのというふうに育てていって、ミニトマトがよくできるようになる。
大村正樹
小さいものと小さいものを結婚させたら、小さいトマトが生まれたということですか?
  そうですね。
大村正樹
4年1組で一番大きい子は誰だ?
  アキラ。
大村正樹
君の名前は?
  モナトアキラ。
大村正樹
アキラ君のお父さん、お母さんは大きいですか?
  はい。
大村正樹
そういうこと。
  そうですね。
大村正樹
いまのミニトマトの話、分かった?
  はい。
大村正樹
アキラ君のお父さんお母さんは大きいから、君も4年生にしては大きいということね。だから、ミニトマトは、人間が食べやすいように、ちっちゃい子でも食べられるように改良していった。小さいのと小さいのを集めて結婚させて、また小さいのと小さいのを集めて結婚したら、どんどん小さいトマトができたというお話。
はい。
大村正樹
これを何ていう言葉か覚えた?
  ・・・・・・。
大村正樹
忘れちゃったでしょう。サイコー、もう一度お願いします。
  はい。農業で使う育種、育てる種と書いて育種(いくしゅ)と読みます。
大村正樹
育種を今日は覚えてください。今週の「サイエンスキッズ」はここまで。久々の公開授業、みんなどうだったかなぁ? 植物って色々な不思議があるわけで、夏休みの自由研究の課題に取り上げるのもいいのかなぁと思います。次回もこの続きを聴いてもらいます。お楽しみに〜!
公開授業
 
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