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「世界天文年」
コーチャー/三ツ橋知沙さん(日本科学未来館)
大村正樹&三ツ橋知沙
大村正樹
キッズのみんな、こんにちは。今週もシークレットラボを飛び出してお台場の日本科学未来館にやって来ました。先週放送したプラネタリウム『ドームシアターガイア』を見に行ったというキッズはいるかなぁ?宇宙がどうやってできたのか、イメージできたと思います。ところで、今年は科学の世界で記念すべき年ということ、みんな知ってる?あることが始められて、ちょうど400年。何だと思う?サイエンスコーチャー(サイコー)に聞いてみましょう。今週も前回に続きまして日本科学未来館の三ツ橋知沙さんです。こんにちは〜。
こんにちは〜。
大村正樹
先週は一方的にしゃべってしまって、すみませんでした。
  いえ、いえ(笑)。
大村正樹
今週も一方的にしゃべると思いますけれど。
  フフフフ。
大村正樹
宇宙に関して、僕はホントに興味があるんです!もう宇宙のことを考えたら、夜眠れなくなるぐらい。
  ハハハハ。
大村正樹
宇宙に関しては頭の中が小学生レベルですが、それぐらい関心があるから専門家に色々聞きたいんです。今年は新聞にも書いてありましたけど、ガリレオが400年前に天体望遠鏡で宇宙を見たという、世界天文年?
はい、そうですね。
大村正樹
ご存知でした?
  ええ、さすがに(笑)。
大村正樹
そうですよね、本業としているわけですから。僕は新聞で見て知ったんです。でも、何で生誕400年じゃないんですかねぇ?
  ガリレオ・ガリレイは何でもしていた人なので、“生まれた”にすると世界天文年と付けるのに気が引けたとか、あったかもしれないですね。
大村正樹
ガリレオは、ほかに何をしたんですか?
  色々してますよね。生命分野でも非常にたくさんの研究をされていた方ですし…。とか言って、本当の理由と違ってたらすみません。
大村正樹
そうか、天体の専門家だけじゃなかったんですね。
  ええ。昔の人って全部やってますね。哲学的なことも言ってたりとか。
大村正樹
予言していたのは誰でしたっけ? ――あれはノストラダムスか。あの人とは違うのね。そうか、分かりました。ガリレオは宇宙の専門家だけではなく、数ある研究の中に天文分野があった、ということですね。
はい。
大村正樹
天体望遠鏡を発明したのはガリレオですよね。
  望遠鏡を発明したと言っていいかは微妙ですね。最初はメガネ屋さんです。町のメガネ屋さんがレンズを重ねてみたら、遠くが見えたことから始まっているんです。
大村正樹
そうなんですかぁ。それは日本のメガネ屋さんですか?
  いえ、ガリレオの近くにいたメガネ屋さんだと思います。
大村正樹
へぇ〜。ちなみに、この400年記念、未来館では何か催しをやっているんですか?
  もう終わってしまったものとしては、先週ご覧いただいた「バースデイ」の先行上映。1月4日の新年に始まり「さぁ、盛り上げましょう!」とやりました。あとは年間を通して細々とやっていこうかなぁ、と計画しているところです。
大村正樹
例えば、何をやるんですか?
  お月見、中秋の名月の期間に天文系のイベントをたくさ盛り込むのは確実ですね。
大村正樹
半年後、また来なくちゃいけないですねぇ。
  夏休みもたぶん何かやると思うんですけど。
大村正樹
そうですか。皆既日食が今年ありますけど、未来館はトカラ列島でイベントをやったりしないんですか?
  やりたいですけども、やれないですね。トカラ列島にはもう行けない気がします。
大村正樹
遠いからですか。何とか連れて行ってくれる人を探しているんですよ。「この番組で行けないか?」という話をしたら、文化放送さんが「ちょっと厳しい」とおっしゃって。日立ハイテクさんにはまだ聞いてないんですが、未来館さんとうまく組めればなぁと思っているんですけれど。
なるほど。あの〜、分かんないですねぇ。
皆既日食
 
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大村正樹
ダメですかぁ。ちょっと、シーンとしちゃいましたね。「勝手にそんなこと言ってんじゃないよ」という感じですけどねぇ。
  ハハハハ。
大村正樹
ガリレオは望遠鏡をいち早く取り入れた人ということですが、ガリレオが見つけた、今でこそ宇宙の常識になっているけれど当時「えっ!?」と思われたことは何ですか?
それは木星の周りにも衛星があったという発見で、ガリレオ衛星と呼ばれています。
大村正樹
土星の輪っかではなくて、木星の周りの衛星?
  はい。
大村正樹
それは有名な話ですか?
  そうですね、ガリレオ衛星という名前が付いているぐらいなので。
大村正樹
うそっ?知らなかった。百科事典に載ってます?
  たぶん。
大村正樹
ラボ内で木星に衛星があることを知ってた人?――大人たちみんな知らない。10人以上いるのに。三ツ橋さんはご存知でした?
  ここで働くようになって。ガリレオ衛星はガリレオが見つけたので、そういった名前が付いてます。
大村正樹
へぇ〜。
  イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストとあるんですが、その4つをまとめてガリレオ衛星といいます。
大村正樹
そうなんですか、ちょっと帰ったら勉強します。それは何年前に見つけたんですか?
  何年前ですかねぇ。すみません。
大村正樹
分かりました。ほかに何を見つけたんですか、ガリレオは?
  あとは月を観察して、灰色の部分をきちんと見て…。今でも海っていいますよね。
大村正樹
いわゆる月のクレーターというものですか?
  クレーターは衝突でできた丸い跡によって線が出てたりするんですが、海の部分は灰色なので日本人だとウサギの形に見ているところです。
大村正樹
ガリレオは、あれを見てウサギとは思わなかったんですかねぇ?
  思わなかったみたいですね。
大村正樹
海というふうに解釈したわけ?
  水があるかも、と思ったみたいです。
大村正樹
なるほどね。でも、実際そこには水がないんですよね。
  はい。
大村正樹
じゃあ400年前のガリレオの時代には「あれは海だから水があるかもよ」といわれてたんですね。いい話だぁ。分かりました。先週話してた日本のスバル望遠鏡は有名ですよね。
はい。
大村正樹
その望遠鏡はどこにあるんですか?
  ハワイに。
月
 
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大村正樹
うそでしょう、そうなの!?スバル望遠鏡がハワイにあることを知ってた人?――半分ぐらい。意外に知られてないですよね。八ヶ岳ぐらいにあるかと思ってましたもの。
ハハハハ。日本は明るすぎるんですよ。
大村正樹
で、ハワイがいいんですか?ハワイだってにぎやかじゃないですか、夏シーズンになると。
  芸能人が行く島ではない島にあります。
大村正樹
何島にあるんですか?
  ハワイ島にあります。
大村正樹
有名なのはオアフ島ですよね。ハワイ島の標高どれぐらいの所にあるんですか?
  4200メートルぐらいのところに。
大村正樹
ハワイ島、富士山より高いんですか!
  山がありますねぇ。
大村正樹
ハワイ島は雪が降るんですか?
  上のほうには。
大村正樹
へぇ〜。そのてっぺん近くにスバルがあるんですか?
  はい。すごい観測に適しているところなので、日本以外の国も望遠鏡をつくっているんですよ。
大村正樹
例えば、どこの国が?
  アメリカとか、ヨーロッパの国もつくってます。
大村正樹
夏休みに家族でハワイへ行くキッズは、見ることができるんですか?
  今、ツアーも多少行なわれてるみたいですね。
大村正樹
“スバル望遠鏡で空を見よう”という?
  いえ、中に入っちゃダメなので“その近くまで行こう”という。
大村正樹
未来館で見ればいいんじゃないですか。ありますよね、スバル望遠鏡。
  はい、50分の1の模型が。
大村正樹
わざわざハワイ島まで見に行くツアーもあるということですか。それほど世界的に注目されている望遠鏡なんですよね。どこまで見えるんですか?
128億光年ぐらい彼方(かなた)まで見ることができます。
大村正樹
条件によって、やっぱり見える日と見えない日があるわけですよね。
  ありますねぇ。
大村正樹
スバル望遠鏡によって発見された新しい星って、どれぐらいあるんですか?
  数え切れないほど。
大村正樹
やっぱりそうなんですか。世界が驚いたぐらいの望遠鏡ですか?
  そうですね。でも、ただ星を見つけるだけではなくて、今回の「バースデイ」の中にも出てきたダークマターの三次元構造を見るためのお手伝いとか、ほかの望遠鏡と一緒に働いたりもして色々な研究成果を上げています。
大村正樹
なるほどねぇ。三ツ橋さんは実際行ったことがあるんですか?
  行きたいですねぇ。
大村正樹
行きたいですよねぇ。未来館と「サイエンスキッズ」で組んで、今度“スバル望遠鏡見学ツアー”をやりませんか?
  そうですねぇ。いいと思います。連れてってほしいです。
大村正樹
ねぇ。やりましょうよ。――すごい、困ってるよねぇ。「不景気なのに、何言ってるんだよ」という顔をして。「このご時世に…」と言われてますけれど。
ハハハハ。
大村正樹
今年は世界天文年ということで、よかったら春休み、宇宙にも関心を持ってもらいたいなと思っています。今週のサイコーは、日本科学未来館の三ツ橋知沙さんでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
大村正樹
ガリレオの天体望遠鏡ってメガネのレンズを重ねてみた、という本当にヒョンなきっかけでできたって、結構有名な話だよねぇ。みんなも日常のヒョンなきっかけで、意外なものができるかもしれませんよ。
ハワイ
 
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