キッズのみんな、こんにちは〜。

こんにちは〜!
サイエンステラーの大村正樹です。拍手〜!

(拍手)
わぁ〜すごいね、今日は。今日は公開録音をやっています。かれこれ番組も7年やらせていただいてますけれど、これほど大勢の方がいらっしゃったのは初めて。シークレットラボには100人を超えるキッズたち、そしてお父さんお母さんが集まってくださいました。今日はサッカーがうまくなる科学。サッカーが上手になりたい人、拍手〜!

(拍手)
思いはひとつだね。来年はワールドカップ! お知らせの後、サイコーが登場しま〜す。
それでは大村さんが「せぇの!」といったら、「サイコー!」って呼んでくださいね。さぁ、いきますよ、せぇの!

サイコー!!
はい、大きな声で呼んでくれました。ありがとうございます。サイコーの登場で〜す。

(拍手)
みんなの目の前には、サッカーのトレーニングウェアの上下を着た筑波大学の浅井武先生が登場いたしました。先生、こんにちは。

どうもみなさん、こんにちは。筑波大の浅井です。
筑波大学は、とても頭のいい大学です(笑)。先生は筑波大学でスポーツ科学の研究とサッカーの指導もされています。筑波大学はサッカーも強いですよ〜。みんなが好きなサッカー選手は誰? 大きな声で教えて。

はいっ。長友選手。
長友選手。あとは?

香川。
香川選手。

本田。
本田選手。実は浅井先生は、本田選手のお父さんではなく…(笑)。

会場:ハハハハハ。
本田選手の靴、スパイクの開発にも携っているんです。

あぁ。
シュート、プロの選手のシュートをテレビで見るじゃない。何キロぐらいだと思いますか? じゃあ、大きい声でいおうか。はい、シマシマのお兄ちゃん。

120キロぐらい。
120キロぐらい。先生、どれぐらいですか?

当たりですね。
当たり!

みんながみんな、それじゃないですが、だいたいいいところです。
120キロのシュートを打てる人?

ウフフフフ。
小学校高学年ぐらいのキッズが打ったら、だいたい何キロぐらいですかねぇ?

90から100ぐらい、それだけ出れば十分だと思います。
君たちでも90から100はいけるんだよ。あと20キロで世界に通用するシュートが打てるかもしれない。そのためにどうすればいいのか? スポーツ科学的に今日は先生に教えてもらいます。誰か「われこそは強いシュートを打ちたいぞ!」というキッズがいたら手をあげて!−おっそうか、いっぱいいるねぇ。じゃあ、大村さんとジャンケンしよう。ジャンケンで勝った人が残るよ。やりたい人、立って。はい、いきます。勝った人が残っていきます。最初はグー、じゃんけんぽい! はい、パーの人、立ってください。はい、パーの人、いくよ。最初はグー、じゃんけんぽい、あいこでしょ! チョキの人、おいで。はい、拍手〜!

(拍手)
お名前は?

ノダトモキです。
どこから来たの?

神奈川県の横浜市。
好きな選手は?

香川真司。
よーし、香川真司好きのノダ君。何年生ですか?

4年生です。
4年生。じゃあ、どうぞ壇上へ。サッカーやっているの?

うん。
ノダ君はサッカーやっていて、どこを守ってるんですか? どういうポジション?

ディフェンスとかやってる。
ディフェンスやっていた? ディフェンダーでも強いシュート打つよ。長友選手なんかもね。そうか、ディフェンダーが繰り出すシュート、先生に教えてもらいましょう。ノダ君は見たところ身長は135センチぐらいかな?

うん。
先生、ノダ君でだいたい何キロぐらいのシュートが打てる体格ですか?

スイングの技術がある程度いってれば、90キロぐらい打てると思いますね。
おっ、よーし、そのスイングの技術を教えてもらおうじゃありませんか。実際、ボールがあります。先生、よろしくお願いします。

はい。まず強いシュートを打つためには、大きく分けると2つポイントがあるんですね。知ってると思うんですが、1つはとにかくインパクトする部分−インステップキックならインステップキック、インサイドならインサイドでインパクトする部分をしっかり固定する、固くしておく。これが大事だよね。そうすると、どこへ飛ぶか自分でもコントロールできるし、ねらったところへ飛ぶのが1つ。
はい。

あともう1つはインパクトする部分を、とにかくスイングスピードを上げること。だから、ゆっくり振ればゆるいシュートしか飛ばない。それも速く振れば、強いシュートになる。ここのスピードを上げるということが大事ですね。
ボールを蹴るのは、足のどこが一番強いシュートが打てるんでしょうか?

個人差もありますけれど、多くの人はインステップといって足の甲、普通の靴でいえばひもの結び目のあるあたりです。
みんな、意識してね。 靴ひもの結び目、サンダルの子は靴ひもないねぇ。靴ひもの結び目のところが一番強いキックが蹴れる場所です。それがインパクトの部分ですね。

そうですね。できるだけ速いスイングでボールをとらえる。
じゃあ、ノダ君。ボール蹴らなくていいから、ポーズでやってみようか。ノダ君がボールを蹴るポーズをみんなの前でやります。はい、強く!

(ポーズ)
ノダ君は最後、足がしっかり上がらなくて何か止めた感じでしたね。

ちょっとまだ遠慮してるのかな。でも、インパクトはなかなかいい感じでしたよ。
インパクトは大丈夫?

はい、はい。
ノダ君のシュート力をさらに上げるには、どうすればいいですか?

そうですね。スイング速度をもっと上げることが大事で、そのためにはまず助走の勢いをつけてきて最後一歩大きく踏み込む。ここのスピードをもっと上げて、しっかり支える。それが第一番目。
はい。

次に太もも、この大腿部をしっかり振り出す。それが二番目。三番目として、ひざから下を振り出す。ですから助走をつけて、ここから一歩大きく踏み込むのが一段ロケット。次に太ももを振り出すのが二段ロケット。そして三番目にひざから下を振り出すのが三段ロケット。そういうイメージですね。大きく踏み込んで、振り込む。大きく踏み込んでスイングする。そうすると非常に速いスピードでスイングができる。
いってみようか。

ちょっとスイングしてみようか。ボールじゃなくてね。

(ポーズ)
走ってきて、おっ、いいじゃない。

ボールがあったら…。
実際に蹴ってみたいよね、蹴りたいよね。よし、このお兄さんが手でおさえてくれるから、どれぐらいのパンチがあるか蹴ってみようか。

フフフフフ。
このお兄さんを吹き飛ばすぐらいのね。蹴っていいよ。

一歩大きく踏み込んでね。

(ポーズ)
おっ、来た! すごい!

(拍手)
どうだった、お兄さん?

ちょっと痛い。
すごいのが来たじゃない。ありがとう、ノダ君。はい、拍手〜。

(拍手)
はい、お名前は?

イトウオオキです。
イトウ君。どっから来たの?

神奈川県の横浜。
何年生ですか?

4年生です。
4年生。じゃあ、イトウ君、今のノダ君の教えてもらったこと、わかったかな?

はい。
じゃあ、まずはイトウ君のエアシュートです。ボール蹴らないで、エアーで。

(ポーズ)

踏み込んだ時に、ここのバッグスイングのひざの角度をVの字にする。踏み込んだ時にVの字にして振り出す。
イトウ君、わかった?

Vの字にして振り出す。そうすると、黙っていてもスイング速度が上がる。もっと強いシュートが打てる。今でもいいけれど、もっとよくなる。
もっとひざをキュッと曲げるんだ。いくよ、イトウ君。

(ポーズ)
ハハハハハ。お兄さん、メガネとれちゃった。ここにあるよ。

ハハハハ。
大丈夫、感触はどうだった?

すっごく、勢いがついた。すごいインパクトがあったというか。
自分でもわかった?

わかった。
はい、イトウ君、ありがとうございました。

(拍手)
先生、いいですね。三段ロケットですね。

そうですね。
腰、太もも、ひざから下。

そうですね。最後、ひざから下のスイングをいかすためには、前のロケットがあったほうが加速するということですね。
みんな、今度サッカーの試合をビデオでとって、香川選手や本田選手がシュートを打つ瞬間のひざの曲げ具合をストップしてみると、どれだけ曲がっているかわかる。これは、教えてもらわないとなかなかわからないことだよね。お父さんも勉強になりますよね。本当に僕らも無理して運動するとヘトヘトになりますけれど、効率よくやりたいものですね。
赤いシャツのお兄ちゃんに聞いてみよう。どこから来たの?

え〜と、都筑区から来ました。
お名前は?

イデイトモキです。
トモキ君、どうだった?

サッカーを習っているから、今日のやつを使ってみたいと思います。
はい、わかった。ぜひ参考にしてください。次回もこの続きをお送りします。それから番組のホームページもぜひチェックしてください。これまでのサイコーとのお話も見ることができます。それでは、また来週も夕方5時半に会いましょう。今日はみんなも一緒だから、大きな声で「バイバイ」いおうか。キッズのみんなも楽しい週末を。バイバ〜イ!

バイバ〜イ!!



