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聴き手の想像力に委ねる勇気が必要です


前回、ラジオは見えない部分を人間の想像力で補完する媒体だ、ということをお伝えしました。
ラジオCMはそれを極限まで表現できる面白いアイテムと言えます。
何しろ時間が限られていますので、20秒で、どれだけ人の想像の風船を膨らませられるか、がポイントになります。

ラジオCMを構成するものは「音」。
主な要素は
・人間の声
・効果音
・音楽
・・・・などなど。

そして最も重要な

・リスナーの想像力

「リスナーの想像力」をいかに信頼できるかが、ラジオCMコピー作成の基本となります。

ヒャダインさんも「人間の想像力をなめちゃいけません!」と言っています。楽曲を作る、歌詞を書く作業と、ラジオCMのコピー作成は、通じるものがあるそうです。
ギリギリまでリスナーの想像力にゆだねる勇気が必要。説明し過ぎないのがポイントです。
文化放送のCM制作担当者(ワタクシ)も、コピーを書く時は、ついつい説明を入れすぎ、20秒キチキチに要素を詰め込み、忙しいCMを作ってしまいます。良くない広告の例です。

人に想像する余地を与える、奥行きのあるCMは、心を揺さぶる良いCMだと言えます。

それともう1つ、
「できあがったら音読しよう(原稿を目で読むだけではわからない)」
 審査会でも、最終のノミネート作品を選ぶ段では、審査員さんたちが結構音読しています。
テキストで読むと一見「?」というものでも、音読してはじめて世界が拡がって一気に面白くなるものもあります。(もちろん逆もありますが)

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