浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2021年6月21日 路地で見かけた可愛い星

6月21日は二十四節気で夏至。
夏至とは、日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日。
いつが夏至かは天文学的に決まり、今年は6月21日。
この日を境に、だんだんと日が短くなっていく。
二十四節気は中国で生まれた暦のため、ネーミングの季節感が日本とは微妙に違う部分がある。
例えば、夏至は梅雨のない北海道を除いて、ほぼ日本全域で梅雨の時期。
そのため、雑節という日本独自の暦を表す言葉も生まれた。
八十八夜、入梅、半夏生、土用といったものだ。
雑節の日付は二十四節気を基準に算出されるため、太陽の動きで決まる。
昼が長いとはいっても、日本は梅雨のまっただ中。
低温に強い稲ができるまでは、田植えの時期は今より遅く、
梅雨の時期に行うものだったため、農繁期で忙しい時期でもあったと聞く。
田植えは「夏至の頃、半夏生(今年は7月2日)まで」と言われ、ひと息に行うものだった。
田植えが終わる半夏生の頃には、丁度収穫したばかりの麦を使って
「半夏生餅」を作り、田んぼの四隅に供えてから食べる風習があった。
関東地方や、奈良県、和歌山県などに、半夏生餅を食べる習慣が伝わるそうだ。
折しも茨城県坂東市ではパン用の小麦が収穫の最盛期を迎えている。
坂東市、ソメノグリーンファームの染野実さんは
「4月に霜が降りなかったため近年まれにみる豊作です。」
と笑顔を見せていた。
街を歩けば、様々な花が目に留まる。
6月も下旬になり、ユリの花が、蒸し暑さを吹き飛ばすような存在感を見せつけ、
桔梗の花が高湿を中和しているように映った。
また少し離れた路地には、葉の一部が白く、黄色い星形の花をつけている可愛らしい植物を発見。
調べてみると「コンロンカ」と判明。
「ハンカチの花」とも呼ばれるコンロンカは、夏ごろに中型の鉢物として出回る。
黄色の鮮やかな花弁のように見えるのはがく片で、花は小さく目立たない。
熱帯では一年中開花するので庭木としてよく育てられるが、栽培には高温が必要な種類が多く、
日本で育てる場合、沖縄などの暖かい地域以外では屋外での冬越しは困難。
寒さに弱いので、寒い地域では鉢植えにして、冬は室内に取り込んで管理するとあった。
まだまだ知らない花が多い。
しかし、その分、心が豊かになれる気がしている。

路地で見かけた可愛い星

路地で見かけた可愛い星

存在感は指折り

存在感は指折り

高湿解消気分

高湿解消気分

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