浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2022年4月11日 たっぷりの陽を浴びて

10日、日曜日は、ほぼ全国的に晴れ、東京都心で今年初めて気温が25度以上の夏日になった。
夏日の初観測日を過去10年間でみてみると、2013年の3月10日、2018年の4月4日に次いで三番目に早い観測となった。
街を歩くと、日差しに目を細めながら、Tシャツ1枚で歩く若者が多い。
私は袖捲りしたシャツ姿だったが、5分歩いて汗が出てきた。
思い起こせば、半月ちょっと前の3月22日、ソメイヨシノの開花直後、「冬」に逆戻りした。
東京で霙が報告されるほどに気温が下がる悪天候に見舞われ、節電が呼びかけられたのを覚えていることだろう。
3月16日の福島県沖地震の影響により、東北、東京エリアの火力発電所6基が停止。電力需要が大きく増加することが見込まれ、需給が逼迫し、経済産業省から節電のお願いが出た。
文化放送でも、スタジオの室温をいつもなら「22度」に設定しているところを「18度」に変更。厚めのジャケットを羽織って放送に臨んだ。
あれから20日も経たずに「夏」が来たのである。
急な暑さは体に応えるが、電力には良いに違いない。
「天気も陽気も良くなって、もうしばらくは電気の心配はしなくていい」
そんな安心感を使用者側の私は持っていたが、実のところ、供給側は神経を尖らせているようである。

東北電力は10日、再生可能エネルギーの発電制御を一時的に求める「出力制御」を初めて行った。九州電力、四国電力に続いて全国で3例目。
電力は発電量と使用量を一致させる必要があり、そのバランスが崩れると大規模停電になる恐れがある。
10日は天気が良く、太陽光による電力の供給量が大幅に増える一方、多くの企業が休みで需要が少ないため、東北電力は午前8時から午後4時まで太陽光発電所などに発電の制御を求める「出力制御」を初めて行った。
再生可能エネルギーは季節や天候によって電力を地元で使いきれない状況が相次いでいて、普及に向けての課題と指摘する専門家もいる。
何事も「良い塩梅」が大切なようである。
同時に電気の場合、その「塩梅が難しい」という現実が漸く報道されてきたのが現実なのだ。

ソメイヨシノは大分葉桜になり、ハナミズキが咲き始めた。
花や緑が心を和ませてくれる季節はしばらく続いてくれる。

たっぷりの陽を浴びて
たっぷりの陽を浴びて

我が家の花はこれからです
我が家の花はこれからです

水面に枝垂
水面に枝垂

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