浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2022年8月16日 白月

お盆休みの週末、静岡県伊豆半島に上陸した台風8号。
13日午後5時半頃、伊豆半島に上陸し、横浜や東京都心付近を通過した後、土曜夜遅く、茨城県沖に抜けた。
その後は温帯低気圧に変わり、北海道の東海上へ遠ざかった。
伊豆大島では13日午後9時10分までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられるなど、猛烈な雨が降り続き、伊豆諸島北部で「線状降水帯」が確認された。
台風が抜けた後は、湿った空気も抜けるため、大雨が終わることが多いのだが、今回はそうとはいかず、まだまだ大雨の脅威が続くことになりそうだ。

この1週間、あちらこちらで局地的な大雨となった。
なかでも広範囲の大雨となった地域が静岡県と北日本である。
静岡県は主に台風8号の影響で雨量が増え、天城山では400ミリ以上となった。
北日本は低気圧や前線の影響で、断続的に雨が降り続き、青森県で400ミリ以上となった他、広い範囲で200ミリから300ミリ以上に達する記録的な大雨となり、河川が氾濫するなど、大きな災害が発生した。
台風8号が去ったばかりだが、フィリピンの東海上では、広範囲にわたり積乱雲が湧きたっている状態だそうである。
この先の予報によると、しばらくは太平洋高気圧がブロックするため、積乱雲は北上せずに影響はなさそうだが、高気圧が徐々に北側にシフトし、この雲域の中で新たな熱帯擾乱(じょうらん)が発生することを示すモデルもあるという。
熱帯擾乱とは熱帯地方に生じる大気の乱れのことで、熱帯低気圧となって台風やサイクロンにまで発達することがあるもの。

1年を通して8月は台風の発生が最も多いと言われる。
今回の台風8号のように伊豆半島上陸というのも驚いた。
新型コロナ蔓延の中、地震に加えて大雨や台風に備え、一方では熱中症にも油断せず暮らしていかなくてはならない。
さらに、ロシアによるウクライナ侵略、中国の台湾を取り囲むような軍事演習、日本の排他的経済水域内にミサイルが5発落下。

台風8号が接近する朝、浜松町では虹がでた。
台風が過ぎた夜明け、丸い白月が浮かんでいた。
様々な「揺れ動き」の中、戦後77年を迎える。


白月
白月

雲は字を表す
雲は字を表す

台風前の虹
台風前の虹

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