浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2023年5月14日 色付き始めました

先週金曜の12日、気象庁は、「今後、夏までの間にエルニーニョ現象が発生する可能性が高い(80%)」と発表した。
「エルニーニョ現象」は世界中で異常気象を引き起こす要因で、通常の東風が弱まり、西部の温かい海水が東に広がってペルー沖の海面水温が高くなる現象のこと。1年位続くようだ。
エルニーニョ現象発生時の日本の夏は、冷夏になりやすいといわれる。
最近発生したエルニーニョ現象を見ると、2014年の夏は、西日本は2003年以来11年ぶりの冷夏となった。
ただ、今回に限っては、逆の現象「ラニーニャ」の影響も残っているため、暑い夏になる可能性がある上に、雨量も増える恐れがあるとの指摘もある。
エルニーニョ現象が起きると積乱雲が発生する海域が平常時より東に移る。
そこから湿った空気が日本付近に流れ込む可能性もあり、雨の量が多くなる可能性があるのだ。

1998年8月、台風の影響で栃木県や福島県は記録的な大雨となり、各地で洪水が発生。広範囲で浸水の被害を及ぼした。
2014年には「平成26年8月豪雨」が発生。
7月30日から8月26日にかけて、台風12号が接近し、台風11号が上陸するとともに、前線が日本付近に停滞し、四国をはじめとして各地で大雨となり、広島県広島市では集中豪雨による大規模な土砂災害が発生した。
2015年の夏は、西日本で前線や台風、太平洋側を中心に降水量が多く、日照時間が少なくなった。
このため、夏の平均気温は低く、2年連続の冷夏となった。また、「平成27年9月関東・東北豪雨」が発生。
台風17号と18号の接近により、関東や東北では記録的な大雨となり、河川の氾濫など甚大な災害が発生した。
11日に日本気象協会が発表した「梅雨入り予想」を見ると、今年の梅雨入りは、沖縄・奄美は平年より遅く、九州から東北は平年並みとなる見込み。
6月には本州付近も続々と梅雨入りとなる予想で、大雨シーズンを迎える。
最新の3か月予報では、7月には暖かく湿った空気が流れ込みやすく、本州付近で梅雨前線の活動が活発になりやすい見込みで、梅雨末期の大雨に警戒が必要になりそうである。

また、エルニーニョ現象の影響で、盛夏に「梅雨の戻り」のような天気となる可能性が考えられる。
梅雨明け後も、局地的な大雨や日照不足などに注意が必要だ。
つい先日まで、緑一色だった紫陽花が、花に見える部分に色をつけ始めた。
雨の雫がよく似合う紫陽花の季節も直ぐそこに来ている。

色付き始めました
色付き始めました

梅も実を落とし
梅も実を落とし

ユリも順調
ユリも順調

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