浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2023年12月25日 野鳥の声と紅葉と

2023年も様々な事があった。
世の中には様々な 『音』 が存在している。『音』と『記憶に残る出来事』が密接に結びついていることも少なくない。
今年も、補聴器などの医療機器や、音を科学する企業として有名な「リオン」が2023年の「心に残った音」トップ10を発表した。
ご紹介しよう。

第1位「第5回WBCで日本代表が世界一に輝いた時の大歓声」
史上最強といわれるメンバーで臨んだ今大会は、3月21日の決勝戦で日本代表がWBC連覇を狙うアメリカに3-2で競り勝ち、14年ぶり3度目の世界一に輝いた。
最後は、後世まで語り継がれる最高の対決が実現し、勝利の瞬間には選手たちが喜びを爆発させ、マウンド上に歓喜の輪ができた。
負けたら終わる緊張感のある戦いを気迫のこもったプレイで勝ち進む姿に多くの方が勇気をもらった。

第2位「日本各地で開催された花火大会やお祭りの音」
新型コロナウイルス感染症の5類移行によって行動制限がなくなり、各地では夏の風物詩である花火大会やお祭りが4年ぶりに開催された。
真夏の夜空を彩る色とりどりの大輪の花に観客からは感嘆の声が上がった。
また、お祭りなどの伝統行事では、体の芯に響く太鼓の重低音や踊りに合わせた掛け声と手拍子で盛り上がり、開催地は多くの人々で賑わった。

第3位:「紛争地帯における爆発音」
経済問題や宗教、文化の違いなどが複雑に絡み合うことで解決が困難な事態が続いている。
武力ではなく、語り合うことで解決できないかと心を痛めている人が多い。

第4位「38年ぶりに阪神タイガースが日本一になった時の歓声や街中の盛り上がり」
2023年のチームスローガンに「A.R.E.」を掲げ、ファンの声援を追い風に頂点に輝いた。
59年ぶりの関西対決となった日本シリーズは両者譲らず第7戦までもつれる展開に。
65歳で再登板となった監督は、1985年のシリーズ制覇に主軸として活躍し、今度は着実に勝つことに徹する采配で、38年ぶり2度目の日本一を手繰り寄せた。この瞬間を長く待ち望んでいたファンの喜びはひとしお。
歓喜に酔いしれる夜となった。

第5位:「バスケットボールやバレーボールなど、多くの競技において五輪出場が決まった時の歓声と雄叫び」
今年はパリ五輪出場にかけた熱戦が国内外で繰り広げられ、バスケットボールやバレーボール、柔道、スポーツクライミングなど様々な競技でパリ五輪の切符を掴んだ。
選手の中には、活動拠点を海外へ移し、世界トップレベルの技術や戦術の体得を目指した人もいた。
その努力が実を結び、輝きを放った瞬間だった。

第6位:「声出し解禁となり、ライブ会場・フェス・スタジアムなどで溢れる観客の声」
アーティストと観客が作り上げる一期一会の一体感。
声援の中でライブができる嬉しさや観客とのコール&レスポンスを楽しむ姿があり、久しぶりの感覚にステージや観客席はたくさんの笑顔で溢れた。

第7位:「ガザ地区で懸命に救護する人々の声」
パレスチナ・ガザ地区では、戦闘の厳しさが増すことで電気や水、食料、燃料の供給が遮断され、住民の窮状が深刻になっている。
そのような厳しい環境の中で、自らも身の危険がありながら、懸命に助ける姿に心を揺さぶられる。
停戦交渉や停戦を訴える大規模なデモが行われているが、解決の糸口が見つからない難しい局面が続いている。

第8位:「東京で64日間真夏日が続くなど、記録的な暑さに喘ぐ声」
今年は世界中で暑い日が続く夏となりました。日本でも最高気温が35℃を超える猛暑日が多く、各地で年間の真夏日日数の最多記録が更新された。この記録的な暑さは、農作物の品質や収穫量に深刻な影響を与え、線状降水帯を含む集中豪雨による河川の氾濫や土砂災害などをもたらした。

第9位:「男性アイドルグループが多数所属する大手芸能事務所の記者会見における怒号」
3月に海外メディアが被害者の告白を取り上げた後、新たな被害者が名乗り出るなど事態は広がった。
事務所側は謝罪したが、不十分な対応が批判を浴び、記者会見では厳しい声も聞こえてきた。
たびたび挙手するも指名されないことへの不満や進行が停滞することへの苛立ちなどで記者から怒号が飛び交う荒れ模様となったことで大きな話題となった。

第10位:「日本の観光地で飛び交う海外旅行客の話し声」
10月に日本を訪れた海外旅行客数は新型コロナウイルス感染症拡大後、初めて 2019 年の同じ月を上回りました。ニューヨーク・タイムズでは、"今年行くべき世界の52か所"の中で岩手県盛岡市を紹介するなど、国内の旅行先にも変化が生まれている。
四季折々の自然の美しさやおもてなしの心がSNSでも話題となり、国内にいると、あまり意識することのない「日本の魅力」を再認識するきっかけにもなっている。

来年は辰年。
「辰」という字は「蜃(しん、はまぐり)」の原字で、二枚貝が足を出して動いている形態を表しており、肉片などが動くという意味がある。
中国の『漢書 律暦志』では、辰は「ふるう、ととのう」を意味する「振」で、陽気が動いて万物が振動し、草木もよく成長して形がととのった状態を表すと解釈されている。
竜は水を司る神。来年は水害も無く適度に恵みをいただければ有難いと思う。

野鳥の声と紅葉と
野鳥の声と紅葉と
クリスマスに咲く花
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もうすぐ交代
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23日の柚子
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イブイブ用のケーキです
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