第52回 9月27日放送 ゲスト:グリーンリバーホールディングス株式会社代表取締役CEO兼グリーンリバーグループ代表 長瀬勝義さん2020/10/04 07:00

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今週のゲストはグリーンリバーホールディングス株式会社代表取締役CEO兼グリーンリバーグループ代表の長瀬勝義さん。
現在45歳の長瀬さんがグリーンリバーという会社を立ち上げたのは、20年前。「25歳で起業するって、すごく勢いがありますね!」と驚く根本さんに、
「当時は1円で株式会社がつくれるようになったタイミングで、1円ならつくってみようかなと思ったんです」と、
案外単純なきっかけだったと明かしてくれました。
その頃の長瀬さんはお父様の経営する建築会社のサラリーマン。ですが、グリーンリバーという会社でやりたかったのは「農業」だったそうです。
「なぜ、農業だったのか?」
その理由の背景には、生まれ育った宮崎県都城市への想いがあります。今でこそ都城には全国的に有名な大きな焼酎メーカーもありますが、
当時は畜産がメインで、他に目立った産業がありませんでした。盆地で、山々に囲まれて畑が広がっているという町の風景。
当時、畑のほとんどは個人の農家の経営によるものでした。長瀬さんも2反の畑を借りて枝豆の栽培をしてみたところ「やってみるととても手間がかかる。
収穫量を増やすためには面を広げる必要があり、そうなるとさらに労力がかかる」ことに気づきました。
また、その頃大手食品メーカーが自社で農業を始める動きが出てきたこともあり、「これからは法人経営の農業が主体になっていくのではないか」
と考えていたといいます。
その頃の記憶や感じた想いが、今のご活躍につながっています。現在、長瀬さん率いるグリーンリバーグループでは
「地方の一次産業に最先端の技術をかけ合わせることにより、新しい農業のカタチをつくる」ことに注力されています。
具体例として挙げていただいたのが、縦(タワー)型水耕栽培によるバジルなど葉物野菜の栽培。そうです!
「アグリのじかん」でも以前ご紹介した埼玉県深谷市のディープバレーアグリテックアワードの第一回プロダクト部門で
最優秀賞を受賞されたのが長瀬さんたちの会社のプロジェクトなのです。収穫量が激増するのはもちろん、
農作業の手間を少なくして効率的な栽培が可能になるというものです。全国の自治体からの引き合いがとても多いという、
夢と可能性が広がる「縦型水耕栽培」について、来週はさらに詳しくお伺いします。

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