文化放送で放送中の平日朝ワイド『なな→きゅう』内で、月曜日~金曜日の7時40分ごろから放送中の『武田鉄矢・今朝の三枚おろし』。パーソナリティは、武田鉄矢さんと水谷加奈アナウンサー。大きなネタから小さなネタまで、武田さんが"鉄矢流"に捌いていく番組です。ポッドキャストでも配信されています。
11月4日~8日放送の"ネタ元"は、小山鉄郎著『白川静さんに学ぶ これが日本語』(論創社)です。
4種類の文字をもつ日本語がすごい!
武田さんは、国文学者の白川静博士が1人で書いた3冊の辞書『字統』『字訓』『字通』をあげ、特に『字訓』について「調べると、なかなか面白いんです」と話します。そして話題は"日本語の成り立ち"へ展開し――
武田 カタカナでルビをうち、ひらがなで文章をつづるという。漢字のほかに自分たちで(文字を)2つも見つけ出して、これにローマ字を加えますと、日本には文字が4種類もある。こんな複雑な文章をつづる民族は、世界にひとつもありません。
水谷 日本だけなんですか。
武田 2000年近い歳月を、輸入した文字と自分たちの言葉を抱き合わせにして使っている民族は、世界にこの民族しかおりません。
こう話した武田さんは、最後に「(日本語は)すごいですね!」と締めました。
物知りの"物"の意味は......?
武田さんは、白川博士を「万葉集を研究する国文学者で、ものすごい物知りの方」と紹介します。ここで使った「物知り」の"物"を例に、言葉の変容や広がりについて、ていねいに解説していき――
武田 日本語の微妙なニュアンスの違いで、頭のいい人とか科学的な人を「"物"知り」とはいわないよね。
水谷 あぁ、ニュアンスは違いますね。
武田 微妙な違いがあるよね。広い知識を持つことを「"物"知り」といって、「それはCO2ですね」みたいに特化したことを言う人は「"物"知り」とはいわないんですね。こうやって考えますと、日本語ってのはまことに興味深いものです。
と、武田さんは日本語の奥深さに感心していました。
『白川静さんに学ぶ これが日本語』をネタ元にした話は、11月11日~15日放送の番組でもお届けしました。こちらもぜひチェックください。
番組概要
■タイトル
『武田鉄矢・今朝の三枚おろし』
■放送日時
月曜日~金曜日 7時40分ごろ
※『なな←きゅう』内で放送
■出演者
武田鉄矢
水谷加奈
■Webサイト
http://www.joqr.co.jp/sanmai_takeda/
■ポッドキャスト