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2019.04.21

人生初の落語! 何の知識もない20代女子が行っても楽しめるか検証してみた

寄席

みなさん、落語って知ってますよね? 和服を着た人が舞台に座って、扇子を片手に話しているあれです。特別落語と近しい生活をしていなければ、「たまにテレビで見たことある」くらいのものだと思います。

かくいう私も、「笑点の人がやってる、あれでしょ」くらいの認識しかありませんでした。そんな知識も教養もない20代女性が急に落語を見に行って、果たして楽しめるんでしょうか? というか、マナーとかってどうなっているんでしょう?

そんな疑問は尽きない中、落語に対する知識ゼロの私が、人生初の寄席に行ってみました!

目次

  1. 落語ってどこでどうやって見るの?
  2. 落語って和服とか着ないとダメなの? マナーは?
  3. 落語って予習なしで観ても面白いの?
  4. 落語だけで3時間は飽きないの?
  5. 人生で一度は落語を観に行こう!

落語ってどこでどうやって見るの?

落語の舞台

いざ「落語を生で観てみるか!」と思っても、そもそもどこに行けばいいかがわかりません。調べてみたところ、意外にも東京ではあちこちで公演が行われているようです。

・新宿末廣亭
・浅草演芸ホール
・鈴本演芸場
・池袋演芸場
・国立演芸場
・お江戸日本橋亭
・お江戸広小路亭
・お江戸両国亭

などなど......。毎日どこかしらで観れるようですね。今回は御徒町にある「鈴本演芸場」に足を運んでみました。

鈴本演芸場

演芸場ではだいたい、昼の部と夜の部に分かれています。鈴本演芸場の場合、昼の部は12時から16時半まで、夜の部は17時半から20時40分までだそう。

なんと、3~4時間くらいやってるんですね! 長い! そんなに長い時間観ていて飽きないかしらと一抹の不安を覚えつつ、会場に行ってみます。

事前予約などはしていなかったのですが、会場で2,800円支払えば問題なくチケットが購入できました。

会場内にはお弁当コーナーもありましたが、残念ながら私が行ったときは売り切れ......。

その後、エレベーターから3階に上がって、すぐにホールに到着です!

落語って和服とか着ないとダメなの? マナーは?

和服の男女

落語初体験の私は、「なんか敷居が高そう。和服とか着ないといけないのかな? 浴衣くらいしか持ってないぞ」と思っていましたが、その必要はないそうです。むしろデニムをはいている人すらいました。

50代以上のシニア世代も多く、仕事帰りと思わしきスーツ姿の方もいましたが、それ以外の方は比較的ラフな印象。

そしていざ始まっても、背筋を伸ばして聞いている人はいませんでした。みんな椅子にリラックスして座っているどころか、あちこちでプシュっと聞こえ、よく見ると一杯やり始める人がちらほら。

「ビールとか飲みながらでいいわけ!? ラフか!」と思いつつ、初心者の私はとりあえずお茶をいただきながら観ることに。

ちなみに鈴本演芸場にはお弁当が売っている他、近くの天丼屋さんの出前が利用できます。せっかくなのでひとつ注文し、いただきながら鑑賞します。

落語って予習なしで観ても面白いの?

首をかしげる女性

一番心配だったことが、「落語って江戸時代の話とかでしょ? 言葉とかわかるかな? 予習なしで笑える? 何もわからないまま3時間座ってるのは地獄だぞ」という点。

戦々恐々としながら観始めましたが、結論から言うとそんな心配は全くの無用でした。次々と現れる落語家さんたちは、時事問題から話し始める人が多数。

時事問題といっても、そんな小難しいものではありません。芸能人の離婚、角界ネタ、パワハラ問題など、ワイドショーで扱うニュースを面白おかしくいじります。

お昼過ぎに放送されているコメンテーターがまじめに話し合う番組よりも、夜のバラエティー番組でお笑い芸人が時事ネタで笑いをさらうイメージの方が近いですね。

本題の落語も、まったく知らない状態でも楽しめました。「饅頭怖い」くらいしかわからない私でしたが、すべての噺で声を出して笑えました。

落語だけで3時間は飽きないの?

寄席

平成生まれ動画カルチャー育ちの世代で、日ごろから見るYoutubeも5分以下がほとんど。そんな私のもう一つの心配は、「ぶっちゃけ落語だけで3時間って、飽きない?」というもの。

こちらも結論から言うと、演芸場にいる間、ずーっと面白かったです。まず、そもそも落語といっても違う人が違う話をするわけで。それはもう完全に別物なわけです。

例えば2時間のコント番組でも色々な芸人さんが次々出てきて、各々漫才なりコントなりをしますよね。感覚としては、それに近いです。噺家さんそれぞれのキャラクターは全く違い、話す内容だって異なります。

また、正確には落語だけをやるわけではないのです。今回私が足を運んだ夜の部では、落語のほか、漫才、曲芸、紙切りなど、色々なエンタメがぎゅっとつまっていました。

ちなみに、この日出演されたなかで私が知っていたのは林家木久扇師匠だけ。笑点で黄色い着物を着ているあの方ですね。それ以外の方は名前もわからない状態なのに、ずっと笑っていました。

途中で休憩も入りますが、あっという間に時間が過ぎ去ったという印象です。

人生で一度は落語を観に行こう!

人生初の生落語を経験した今振り返ると、東京で27年も生きていて、一度も演芸場に行かなかったのは非常にもったいなかったなと思います。

逆に言えば、20代でこの面白さに気が付けて良かったとも感じています。入場料2,800円は映画館よりは高いですが、滞在時間は長いし、落語だけでなく色々な芸を見ることができるので、コスパ的観点から言ってもお得でしょう。

ぜひみなさま、お近くの演芸場を調べて、騙されたと思って足を運んでみてください。

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