文化放送で毎週土曜日26時30分から放送中の『エブリスタ・マンガボックス presents 豊永・小松・三上の真夜中のラジオ文芸部』。人気声優の豊永利行さん、小松未可子さん、三上枝織さんが、リスナーと一緒に作家デビューを目指していく番組です。
11月16日(土)の放送では、株式会社サテライトの文芸担当・望月真里子さんをゲスト迎えて、アニメ脚本のお仕事についてたっぷり話を伺いました。
脚本家が考えた要素が公式に?
望月さんは脚本を担当することもあるそうです。そんな望月さんに豊永さんはどうしても聞きたかった質問があったらしく――
豊永 各話ごとに脚本を書く人が違うと、(意見が)衝突したりしないのかな? とか、その人のくせが出ちゃったりしないのかな? と思うんですけど。
望月 もちろん衝突も見たことあります(笑)
一同 (笑)
豊永 見たことあるんですね(笑)
望月 作品の(雰囲気などの)色が脚本家によって変わることももちろんあります。それを楽しむかどうかっていうことなのかな。もう自分の色だけでやりたいっていうシリーズ構成さんは、全編自分で書いたりすることもあります。
小松 大変な作業ですね。
望月 大変な作業だと思います。でもその代わり、それぞれの脚本家が「このキャラはこういうキャラなんだよ」ってことを伝えたりしなくていいので、一人のなかですべて解決するっていう部分はありますね。逆に脚本家がたくさんいる場合は、他の人のクセとかを楽しんで書いたり。脚本家が考えたキャラクターの要素が公式になったりするので、そういういろんなアイデアを自分の脚本に入れていくのを楽しむという感じですかね。
三上 なるほど~。
結末は直前まで未定!?
Project ANIMA 第1弾のTVアニメ化作品『Sacks&Guns!!(サクガン!!)』。「Project ANIMA」は、DeNA、文化放送、創通、MBSが共同でオリジナルTVアニメシリーズを制作する大規模プロジェクトです。望月さんはこの『Sacks&Guns!!』の脚本も担当しており、『Sacks&Guns!!』の面白みについて話します。
望月 『Sacks&Guns!!』で面白いなと思うのは、やっぱりキャラのかけあいの部分だと思うんですよね。お父さんと娘が基本的に衝突しあっているという作品はあまりないので、そこが一番の面白みかな。等身大のキャラクターを等身大で追っていくというところがいいのかなと思いますね。私はメメンプー(『Sacks&Guns!!』メインヒロイン)のかわいさを全面に出していけるように、頑張っています。
また、三上さんから「ストーリーの一番最後のオチ、みなさんのなかで決まっているんですか?」との質問があると、「ぼんやり決まっているんですけど、その通りになるかわからないですね」と回答が。過去には、結末がずっとわからないまま脚本を書いていた作品もあったそうで、完成した最終話に「え!?」と驚くようなこともあったんだとか。
放送後、望月さんは「今後、『Sacks&Guns!!』がどうなるか楽しみです」とコメントしました。
番組概要
■タイトル
『エブリスタ・マンガボックス presents 豊永・小松・三上の真夜中のラジオ文芸部』
■放送日時
毎週土曜日26時30分~27時
■パーソナリティ
豊永利行
小松未可子
三上枝織
■メールアドレス
■番組サイト
http://www.joqr.co.jp/radibun/
■『Sacks&Guns!!(サクガン!!』Webサイト
https://joqr.co.jp/project_anima_audition/
■Project ANIMA Webサイト