文化放送で平日朝9時から放送中の『くにまるジャパン 極』。10月11日(金)の放送では、『カメラを止めるな!』(略称:カメ止め)の映画監督・上田慎一郎さんがゲストとして登場。放送では、『カメ止め』の制作秘話や、10月18日(金)公開の次回作『スペシャルアクターズ』について語っていただきました。
『カメ止め』は自主映画?
上田さんは『カメ止め』について「製作費は300万円」、「目標動員数は5,000人だった」といいます。しかし、最終的には220万人もの動員数を達成。上田さんも「(想定外どころか)"想像外"という言葉でもたらないです!」と語ります。
また、『カメ止め』は制作費以外にもかなり特殊な映画だったようで――
上田 (『カメ止め』は)監督・俳優養成スクールのENBUゼミナールの企画で、ほとんどそこがやってる自主映画みたいな形でした。ワークショップをへて映画を作るということで、キャストはリハーサルも現場もノーギャラで参加するという前提。スタッフも僕の仲のいい人を集めて10人いないスタッフの中で作りました。普通に商業映画として『カメ止め』を作ってたら、ほんとに3,000万、4,000万かかってたと思います。
上田慎一郎をプレッシャーから救ったのは?
話題は次回作である『スペシャルアクターズ』へ。
上田 オファーを頂いたのは(『カメ止め』の)公開前だったんですよ。6日間だけ先行公開をしたときに、松竹ブロードキャスティングの深田(誠剛)さんが声をかけてくれて、「『カメ止め』が落ち着いたら取りかかっていきましょう!」と言ってくださったんです。ただ、想像をこえる落ち着かなさが続きまして......。地上波放送が終わったくらいから本格的に取りかかった感じです。
野村 今年の3月ですよね?
上田 そうですね。12月くらいからオーディションしたり、ワークショップしたりはしましたけど、本格的に製作に入ったのは3月くらいからですね。
また、上田さんが次回作のプレッシャーで押しつぶされそうなとき、深田さんからサザンオールスターズの話をされたといいます。
上田 (深田さんから聞いた話は)桑田さんは「勝手にシンドバッド」がヒットしたとき一時期ノイローゼにおちいって。2曲目の「気分しだいで責めないで」はスマッシュヒットはしたんですけど、「勝手にシンドバッド」ほどにはならなかったと。ただ、3曲目にあの『いとしのエリー』を出したんですよって。
そして、深田さんは上田さんに「うちは2曲目になってもいいので作りたいものを作ってください」と言ったそうです。上田さんはその覚悟を聞き、ふっきれたと語りました。
土壇場で台本が白紙に?
11時台には、上田さんにくわえて『スペシャルアクターズ』清水八枝子役の清瀬やえこさんが登場。
当初、『スペシャルアクターズ』は"超能力ポンコツ集団がスパイとなるSF作品"にする予定だったといいます。 しかし、上田さんがクランクイン2か月前の台本配布日に企画を白紙へ戻してしまったそうです。清水さんに当時の気持ちをお聞きすると、意外なこたえが。
清水 びっくりしまして(笑)。でも(当時はまだ)自分が超能力を使う役なのかわからなくて。日常的に想像してはいたんですけど、やっぱ遠すぎて「ほんとにできるのかな自分は」と思っていました。なので、(上田さんから)「企画を変えます」って聞いたときは「これならできる!」って正直安心しました(笑)
番組概要
■番組タイトル
『くにまるジャパン 極』
■放送日時
毎週月曜~金曜日 午前9時00分~13時00分 生放送
■出演
野村邦丸
西川文野(月~水曜パートナー)
水谷加奈(木~金曜パートナー)