「パチ・パチ・パチ......」「メラメラメラ......」
薪が燃える音と共に放送は始まりました。
その番組の名は『たき火特番~ノルウェーのテレビ局が薪が燃えているだけの映像で高視聴率を獲得したのでたき火の音だけを流すラジオをやってみた~』。
文化放送の歴代最長タイトルでもある特番が12月8日26時、幕を開けました。
ナレーションは、文化放送石川真紀アナウンサー。
まず、石川アナから当企画の紹介です。
石川 きっかけは、ノルウェーのテレビ局による12時間におよぶ薪特集番組。この番組が20%の高視聴率を記録し、さらにそのうち8時間は薪が燃えているだけの映像でした。そこで、文化放送でも挑戦してみようとなりまして、90分番組の特別番組として、そのほとんどをたき火や薪が燃える音だけで構成した時間をお届けします。
目の前でたき火をしている感覚に
今回の企画では、実際にたき火をしている感覚が味わえる「3Dオーディオ」の技術を駆使し、演出・編集を行いました。音を操るプロである音声技術スタッフが音声が耳に伝わってくる位置を細部にまでこだわり、最高品質の音を作りあげました。
また、よりリアルな音を体感できるよう、ステレオFMやスマートフォンアプリのradikoの番組をヘッドフォンやイヤホンで聴くことを推奨した番組となっています。
石川「寒さが厳しくなるこの時期に、少しでも暖かい気持ちになっていただけたら。そして、眠れない夜を過ごすあなたには安眠に誘うことができたらと思っております。それでは、ぬくもりの時間をお過ごしください。」
そして、ここからたき火の音が流れ続けます。
まずは、パチパチと燃え始めるたき火
強い火の音、弱い火の音、薪が燃えて「パチン」とはぜる音......
音のみですが、目の前に燃えるたき火の映像が浮かびます。
ごぉぉぉという風の音が強くなると、それにともなって火の勢いも強くなります。
そしては、聞こえてくるたき火の音も弱まったかなと思われたころ、
番組の終わりの時間が近づいてきました。
間にCMもナレーションも挟むことなくお届けした90分
石川 一人でゆっくりたき火と向き合う時間。薪が燃える香りと爆ぜる音、ゆらぐ炎。家族や仲間と一緒に食べ物を煮炊きするにぎやかなひととき。音声から思い思いに感じていただけたのではないでしょうか。私はふるさと・秋田のどんと焼きときりたんぽが焼ける香ばしい香りを思い起こしています。
その言葉とともに、幕を下ろしました。
現在、radikoで試聴が可能です。
タイムフリーは放送後1週間限定となっています。
また、他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。
当日、聴いた人も聴きのがした方も、師走の慌ただしさを少し忘れて癒しの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。