落語を聴くには寄席に行かないといけない......。そんな風に思っている人も少なくないのですが、実はそうでもないんです。現代では動画やラジオなど、いろいろな方法で落語に親しむことができます!
今回は、落語を聴くには寄席に行く方がいいか、動画・ラジオで聴く方がいいか、それぞれの魅力ついてご紹介していきます。
寄席で落語を楽しむ
噺家の顔や仕草を見ながら、臨場感のある落語を楽しめるのが寄席の魅力。音楽を聴くにしても、ライブだと「生」ならではのアレンジや現場感を味わうことができますよね。それは落語も同じで、寄席に行くとその場の空気や他の観客の反応など、多角的に楽しむことができます。
しかし寄席では、ただひたすらに落語のみを聴けるわけではありません。漫才や曲芸など色々な芸がセットになっており、様々なコンテンツを順番に見ることになります。あれもこれも見てみたいのであれば構いませんが、「落語をじっくり聴きまくるぞ!」と思って足を運ぶと、肩透かしをくらうかもしれないですね
また当たり前ですが24時間365日、寄席が開かれているわけでもありません。ふと「今から落語を聴きたいな」と思っても、時間と場所のタイミングが合わなければ聴くことができないのです。
動画・ラジオで落語を楽しむ
動画やラジオで落語を楽しむ一番のメリットは、自分の好きな噺を、好きなタイミングで楽しめること。寄席は何人かの噺家が順番に出てくるので、いわばランダムであり好みの噺だけを選ぶことはできません。しかし動画・ラジオならその時の気分で複数の選択肢から何を聴くか選べます。
また気に入ったものは繰り返し聴けますし、「ながら」視聴も可能。家事をしながらや、通勤・通学をしながらでも落語に触れることができるので、肩ひじ張らずにカジュアルに楽しめるでしょう。聞き取れなかったところや見逃したところはすぐに巻き戻せるので、落語初心者でも噺に置いて行かれることがありません。
デメリットは、寄席ならではの雰囲気を味わえないこと。また、好きな噺家が固定してくるとそればかり聴いてしまい、「たまたまこの人の噺を聴いたら面白かった」というような偶然の出会いが寄席に比べて少ないことでしょう。
動画・ラジオで馴染んでから寄席へ足を運ぶ
寄席と動画・ラジオはそれぞれメリット・デメリットが異なるので、一概にどちらかだけが優れてるとは言い切れません。しかし初心者には、まず動画やラジオなどを利用し、自分の好きなタイミングで落語を聴いてみることをおすすめします。
ある程度慣れて自分の好きな噺や落語家などがわかってきたら、寄席に足を運んでみてください。自宅や電車などで聴いていた時とはまた違った味わい方ができるはず。
さらに落語にハマり「もっと色々なものを聴きたい!」と思ったら、「らくごのブンカ」を利用してみてください。これは月額500円(税別)で落語が聴き放題という、落語好きにはたまらないサービスです。無料で聴けるコンテンツもあるので、一度チェックしてみてくださいね。