第102回&103回 ひとつのこえ たたえるうた...ヒグチアイさん2019/10/07 16:30

最近ライブを見ては心動かされっぱなし!の、ヒグチアイさんに対面することができました!

IMG_4136.JPG

彼女がスタジオに入るや、これまで感じたことがないオーラのようなものが生まれた気がするのはここだけの話。感じたことのない、不思議な空気がただよっていたように思います。

9/25リリースの3枚目のフルアルバム『一声讃歌』は、この1年ではっきりと芽生えた「歌をうたっていく」という決意と覚悟が明確になったことを証明するアルバムとも言える1枚なのが、お話を聞いていて強く伝わってきました。そしてこのタイトルにしても、「自分の決意としてつけたタイトルのように思う」とも。

自分には、歌うことしかできない。そのことに気がついた。それが自分であり、それでしかない。自分はちゃんとこれを仕事にする、人と同じように、働いている方々と同じように、自分は。歌うことを仕事にする。という、覚悟ができた。そんな1年でした。

...わたしの目をまっすぐに見て、目と目をお互い見ながら目を逸らすことなく、そう語ったヒグチアイさん。一字一句聞き逃すまいと必死でした。
その語り口は、9/30オンエア分なら今もradikoタイムフリーで聴けますので是非。

と同時に、こんなことも今は思っているそうです。
「好きなものは、大切にしなくちゃいけないと思う。好きになれて、良かった、と」。

2歳の時に始めたピアノを中学で一度はやめてしまった。でも、やめてしまった時があって、今がある。「あの時の自分に今は自慢したいです、'アンタ、間違ってないよ!そのまんま続けたらいいよ!'って」...その時に見せたほほえみは、一人の鍵盤弾き語り・シンガーソングライター(←ヒグチアイさん自らによる自己紹介より)として、これからもっともっと大きく歩んでいくに違いないという、いい予感をさせるものでした。

特にこの1年、自分にとことん向き合ってきた。この時のこれが嫌だった、など、すべてを書き出したというヒグチアイさん。
そんな自分自身の経験があるからこそ生まれたアルバムであり、経験に裏付けされた言葉はとても強いです。

「自分に向き合うことは、ネガティブにもなってしまうこと。でも、それがあるからこそ先に進めることが絶対にあって、そのネガティブを乗り越える・受け入れることで絶対に、強くなれるところが、ある。」

ありがとうヒグチアイ、ありがとうヒグチアイの音楽。
ヒグチアイが発するその声を、歌を。僭越ながら、讃えたいです☆



【9/23 On Air楽曲】
ラブソング/ヒグチアイ
*アルバム『一声讃歌』のラストを飾る1曲。最後のさいごまで1枚を通して聞いてしまう、名盤です!

【9/30 On Air楽曲】
前線/ヒグチアイ
*「誰かに言っているのではなく、本当に自分に向かって言っている」という1曲。ですが、聞く者おのおの・自分自身というものに向き合わせてしまう1曲です。

【ポッドキャストQR】
ヒグチアイさんとのアフタートークもこちらでおたのしみください→コチラ
同じく鍵盤を弾く女性シンガーソングライター・日食なつこちゃんも話題に出てきます!

【10/7&10/14のゲスト】
いま、わたしがライブを見たい!と思うバンド・FIVE NEW OLDをお迎えしてお話を聞きます。
10月からの下半期も、music with you!にどうぞおつきあいください♪

© Nippon Cultural Broadcasting Inc.