2018年 5月22日~6月12日
24時30分~24時35分 毎週火曜日
〈全4回放送〉

放送後記ブログ

  • STUDY 4

    第4回放送「福島県の高校生の思い」

    全4回の放送で「放射線」についての正しい知識を学んでいく 『正しく知ろう 放射線ホントの話』。
    最終回となった第4回の放送では、放射線の正しい知識を広めるために早野先生が高校生たちと続けてきた活動に加え、私たちができる復興支援についてお話しいただきました。
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    Point.01:高校生からのメッセージ

    のり 早野先生は放射線の正しい知識を広めるために、高校生とも活動をされているんですよね? 先生との活動に参加した高校生たちは、どんなことを考えていましたか?
    早野 一人は、福島の食品の風評被害についてずっと研究をしてきた女の子です。とてもよく勉強をしていて、福島の食品が安全なことを訴えていました。もう一人の子は、「福島の高校生は...」とか、「避難した人たちは...」とか、ひとくくりに言うのをやめてほしい、と。「避難している人はかわいそうだ」と言ってしまうと、その子もそうでしたが、避難先で普通に楽しく過ごしている人、そういう人まで否定されてしまうような気がする、と。「福島のかわいそうな...」という感じではなく、ケース・バイ・ケースで柔軟に考えてほしいということを訴えていました。


    Point.02:「知る」という復興支援

    のり 今回、知らないことがたくさんあったので、本当に勉強になりました。
    早野 放射線については、学校にもいろいろな教材があると思います。放射線に関する知識を「知らない」ことによって「いじめ」を起こしてしまったり、偏見を持ってしまったりすることがないように、よく勉強をしていただければと思います。福島から遠い所に住んでいる人たちも、放射線について正しく知ることによって福島の復興を支援することができるのではないでしょうか。
    のり ありがとうございます。4回にわたって「放射線」について考えてきましたが、いかがでしたでしょうか? 正しい知識を身につけて、自分で考えて判断することが大切ですね。周りの人で放射線について誤解している人がいたら、きちんと教えてあげてください。早野先生、どうもありがとうございました。


    【第4回 まとめ】

    ・「知る」という復興支援がある
    ・正しい知識を身につけて、自分で考えて判断することが大切

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    2018.06.13
  • STUDY 3

    第3回放送「放射線はうつらない」

    全4回の放送で「放射線」についての正しい知識を学んでいく 『正しく知ろう 放射線ホントの話』。 第3回目の放送では、「放射線はうつらない」をテーマにお話しいただきました。


    Point.01:放射線は「うつらない」

    早野 放射線はウイルスではありません。だから、増殖したり、うつったりする(人から人へ感染する)ことはありません。放射線は「光の仲間」だというお話をしましたが、具体的には「電磁波」というものの一種なんです。
    のり 電磁波なんですね。
    早野 「赤外線」「紫外線」「Wi-Fiの電波」「携帯電話の電波」「エックス線」。こういう言葉はみなさんも聞いたことがあると思います。これら全てが「電磁波」です。電磁波は「波」の性質を持っていて、その波の長いものが「電波」、とても短いものが「放射線」です。
    のり ラジオの電波も放射線も、電磁波の一種なんですね。
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    Point.02:放射線を受けたことで、生まれてくる子どもや孫に遺伝的影響が出ることは報告されていない。

    のり では先生、子どもや孫への放射線の影響について教えてください。
    早野 みなさんも知っていると思うけれども、日本には広島と長崎の原爆被爆という不幸な過去があります。原爆の放射線を受けて生き延びた方々に対する、70年に及ぶ追跡調査によって、原爆の放射線による遺伝的影響は報告されていません。
    のり そうなんですね。
    早野 人々が受けた線量が広島や長崎よりもはるかに低い福島では、子どもや孫に何らかの影響が出るということは考えられないとされています。しかし、放射線の知識が正しく理解されていないことで、一部の学校では福島から転校してきた子がいわれのない「いじめ」にあっているケースなども報告されています。誤解による偏見や「いじめ」は正しい知識により防ぐことができます。


    【第3回 まとめ】

    ・放射線は「うつらない」
    ・放射線を受けたことで、生まれてくる子どもや孫に遺伝的影響が出ることは報告されていない。

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    2018.06.06
  • STUDY 2

    第2回放送「放射線と食べ物」

    全4回の放送で「放射線」についての正しい知識を学んでいく
    『正しく知ろう 放射線ホントの話』。
    第2回目の放送では、「放射線と食べ物」をテーマにお話しいただきました。


    Point.01:「放射性物質」は、基本的に全ての食べ物の中に入っている

    早野 放射性物質は、基本的には全ての食べ物の中に入っています。
    のり それって福島の原発事故と関係あるんでしょうか?
    早野 そう思われますか?
    のり いや、「もしかしたら」ということもあるのかなって......。
    早野 前回お話ししたように、放射線は地面からも出ているし、人体からも出ています。その放射線を出す放射性物質は、地面にもあるし、私たちが食べている食べ物の中にも入っています。原発事故がなくても、もともと入っているものなんです。
    のり そうなんですか。
    早野 だから、食べ物を食べる全ての人は、のりさんも僕もみんな、年間で1ミリシーベルトぐらい被ばくしていることになるんですよ。
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    Point.02:日本の食品には、世界で最も厳しいレベルの基準が設けられている

    のり では、福島の原発事故は関係ないんですね。
    早野 はい。「ほぼ全ての食べ物に放射性物質が入っている」という点では、福島の事故とは関係がありません。ただ、福島での原発事故の後、「放射性セシウム」という物質が食品の中に入っているかもしれないということが心配されて、世界で最も厳しいレベルの基準を設けました。日本の一般食品に関する基準値は「1キログラムあたり100ベクレル」という値です。アメリカでは「1キログラムあたり1200ベクレル」、EUでは「1キログラムあたり1250ベクレル」。飲料水だと、日本では「1リットルあたり10ベクレル」、EUでは「1リットルあたり1000ベクレル」となっています。また、万が一基準値を超えるようなことがあっても、売り場には出ないようになっています。


    【第2回 まとめ】

    ・「放射性物質」は、ほぼ全ての食べ物の中に入っている。
    ・日本の食品には、世界で最も厳しいレベルの基準が設けられている

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    2018.05.30
  • STUDY 1

    第1回放送「放射線って何?」

    全4回の放送で「放射線」についての正しい知識を学んでいく
    『正しく知ろう 放射線ホントの話』。
    本日、第1回目の放送を迎えました。

    この番組の講師として私たちに様々な知見をレクチャーしてくれるのは、
    放射線に関する研究、講演、執筆などでご活躍されている、
    東京大学名誉教授の早野龍五先生。
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    番組では、放射線に関するクイズをもとに、
    早野先生のわかりやすい解説をうかがいながら、
    以下のようなテーマを中心に学びました。


    Point.01:「放射線」は、私たちの身の回りに存在する

    早野 もともと放射線は空気や地面などの自然界、つまり私たちの身の回りに存在しているものなんです。日常でも私たちはこうした放射線に当たっています。実はこのスタジオの中にも存在しているんですよね。地面からも出ているし、のりさんの体からも、私の体からも出ています。
    のり へえ、体からも出ているんですね!
    早野 そうなんです。ちなみに「放射線」と「放射能」は違うものです。放射線は「光の仲間」。放射能は「放射線を出す能力」のこと。例えると、「電球と光」のような関係でしょうね。
    のり そうなんですか。僕は一緒のものだと思っていました。


    Point.02:放射線は「量」が重要

    のり 先生、「放射線を浴びるとガンになる」って聞いたことがあるんですが、それはホントですか?
    早野 これは「量」の問題なんです。放射線をたくさん浴びれば、たしかにそういうことは起こり得ます。ただし、先ほどもお話ししたように、日常生活において放射線はどこにでもあります。普段、身の回りにある放射線の量はわずかなので、健康に影響はありません。例えば「100~200ミリシーベルト」という放射線量は(短時間で一度に浴びた場合)、私たちが1年間で浴びている放射線量のだいたい100倍ぐらいになるのですが、ガンになる危険性が1.08倍ぐらいになるといわれています。これは「野菜を充分に食べていない」とか「塩分の多いものを食べている」というようなこととガンになるリスクは似たようなものなんです。ちなみに、100ミリシーベルトというのは、飛行機で東京とニューヨークの間を500~1,000往復した場合の被ばく量と同じくらいの量です。
    のり 「量」の問題だということを初めて知りました。「放射線」がどこにでもあるんだということも初めて知りました。


    【第1回 まとめ】

    ・「放射線」は、私たちの身の回りに存在する
    ・放射線は「量」が重要

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    2018.05.23

出演者紹介

  • オテンキのり

    パーソナリティ歴6年目突入!得意の「小ボケ」と言う名のスパイスを、まぶしながら放送中。辛すぎずしょっぱすぎず、おいしい夜をあなたにお届け中!

  • 早野龍五
    (はやの りゅうご)

    東京大学名誉教授、1952 年生まれ。スイスのCERN研究所を拠点に、反物質の研究を行う。2011年3月以降、東京電力福島第一原子力発電所事故に関して、Twitterから現状分析と情報発信を行う。 新潮文庫「知ろうとすること。」を糸井重里氏と共著し、科学的に考える力の大切さを提唱。

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