戦後70年特別企画 アーサー・ビナード『探しています』

毎週土曜日 早朝5:00〜5:10
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窪島誠一郎さん「無言館は死の証ではなく、生の証なんです」

今週は、長野県上田市の小高い丘の上に立つ「無言館」の館長、窪島誠一郎さんに文化放送の屋上サロンで話を聞きました。

「無言館」は、戦没画学生たちが遺していった作品を展示した美術館です。志半ばで太平洋戦争に散っていった彼らの作品ですが、青春をカンバスにぶつけたエネルギーがほとばしり、我々に生きるパワーを与えてくれます。他に類を見ないこの美術館はなぜ生まれたのか?そしてなぜ生きるパワーを与えてくれるのか?長身でダンディーな窪島さんが、アーサーさんに熱く語ってくれました。

窪島さんと.JPG

2人とも顔が濃いですね。

無言館のホームページはこちらです → http://www.mugonkan.jp/

4月29日(水)、無言館には、漫画家のちばてつやさんが来館して成人式が行われます。

詳しくは無言館までお問い合わせください。

 

アーサーのインタビュー日記

窪島さんが集めた画学生たちの絵を見つめていると、死を覚悟してもなお絵を描き続ける事をやめなかった彼らの声が聞こえてきます。現代を生きる僕たちに「ところで君は今日という日をどう使うの」「人生の残りの時間をどう過ごすの」と突きつけてくる気がします。一所懸命生きていた彼らの姿を想像する事で、70年前に失われたものの大きさが浮かんできます。
窪島さんは幼少の頃の自身の太平洋戦争体験を「低温やけどのようなものだ」と表現しました。1967年に生まれた僕もまた、故郷のデトロイトとベトナムの戦場がつながった「低温やけど」を経験しています。実は低温やけどを持っていない人はいないのではないでしょうか?最後に窪島さんはこう言いました。「たった70年で風化はない」と。

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