戦後70年特別企画 アーサー・ビナード『探しています』

毎週土曜日 早朝5:00〜5:10
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アーサーが番組の半年を振り返りました

「アーサー・ビナード 探しています」はお陰様を持ちまして10月3日(一部の局は4日)で番組スタートから半年となりました。
先日逝去された福島菊次郎さんに元日の夜にお話を伺ったのがインタビューのスタート。戦争体験者を訪ねる全国行脚も9ヶ月を超えました。

ちなみに10月3日は、日本と同じ敗戦国のドイツが再統合してちょうど四半世紀を迎えた日でもあります。今年1月に亡くなったドイツのワイツゼッカー大統領は戦後40年の議会演説で「過去の歴史に目を閉ざすものは現在にも盲目となる」という歴史的な台詞を残しました。アーサーさんがこの番組の中で語り続けて来たのもまさに「歴史を見つめ直し、そして学ぼうよ」という事です。
先日アーサーさんは、アメリカ・インディアナ州にあるノートルダム大学に講義のため招かれて訪米(帰国?)してきました。その際、関係者の皆様のお力添えでシカゴまで足を伸ばし日本人強制収容所にいた方々や、ナチスによるホロコースト体験をお持ちの方などにインタビューをしてくれています。放送は、12月から1月を予定しておりますのでもう少しお待ちください。

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初めて一人で使った文化放送のマイクとICレコーダー。
録音できたかどうかは「怖くて確認してない」とのこと。マジですか(恐)
果たしてその結末は......


お知らせ
Podcstの更新などが、担当者の体調不良により遅れています。楽しみにして頂いている中、心苦しいのですがもう少しお待ちください。

アーサーのインタビュー日記

この半年間は驚きの連続でした。番組で学んだことは「自分はまだ何も解ってはいなかったんだ」ということ。それは今まで知らなかった史実だけでは無く、知ったつもりでいた歴史も含めてです。いろいろな方に聞かされていた「戦時中の日本では、敵性外国語の英語を使う事は一切禁じられていたんだ」という話も、詩人の郡山直さんが語ってくれた「鹿児島師範学校時代の英語教師は、勝っても負けても将来英語が必要になるんだと授業をサポタージュした我々を叱られました」という話や、学徒動員され人間魚雷にも志願した岩井忠正さんの「海軍では普通に英語を使ってましたよ」という話で僕の先入観はいとも簡単に覆されました。これから半年後に再び、「半年前の自分は何も知らなかったな」と思えるように、皆さんとともにあの時代を振り返り、そして学ぶ旅を続けていきたいと思います。

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