「ある意味、
ノーベル賞を受賞したということに匹敵する。」

(※三木鶏郎先生のような)ああゆう人が、どんどん出てこなくてはいけない、
日本に出てきた方が良いと思うんですよ。
ある意味、勉強してノーベル賞を受賞したということに匹敵するようなね。
今の皆さんは、あまり気が付かないかもしれないけれど、
(※昭和22年~29年という時代に)NHKで生放送で、アレ(※「日曜娯楽版」や「ユーモア劇場」)を夜やって、国民のうちの何千万という人が、それを聴いてみんないっせいに笑ったんですよね。これは大変なことですよ。
そして、あの番組で放送した歌をね。「面白いね」って聴いた。当時の歌謡曲っていうのは、面白いんじゃなくて、なんか陰々滅々と歌っている時代だったから。その中であの人(※鶏郎先生)だけでしょ。「面白いね」っていう歌を作ったのは。そういう意味では、もったいない人ですよね。もっと国が育てていく地盤を作って上げればね。面白かったと思いますよ。

(2014年10月30日三木鶏郎企画研究所で行われたインタビューより抜粋)

神津善行(作曲家)

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