余暇あれこれ <車と船>

1959年、糖尿病と真剣に取り組むことになった三木鶏郎は、ストレスと運動不足の解消手段を考えた。
そこでまず、プライベートでの車の運転の必要を感じ、47歳にして運転免許を取得した。免許証を手にした時の嬉しさはひとしおで、早速、大阪・名古屋への長距離ドライブを試みた。
それからは通勤と余暇のドライブが自身で可能となり、好きな時に運転できる楽しみを味わった。
また鶏郎は、同年夏から夏期休暇を取る事に決め、三浦半島の海岸に小さな海の家を建てた。運動のため、ヨットの操縦と水泳が目的だったが、さらに14フィートのモーターボートを購入し、石廊崎まで遠航した。これを機に鶏郎の船への夢が膨らみ、26フィート・モータークルーザーの建造を計画。65年に完成させ、夫人の名前から「マコ号」と命名し隅田川に進水した。
初めての航海は、相模湾一周クルージングだった。これはストレスと運動不足解消の両方に大変役に立ち、快適な夏を送る事ができた。
以後、三浦の別荘で過ごす夏に船は必需品となった。

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