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2020.09.28

スマートシティ竹芝が描く未来とは?『浜松町Innovation Culture Cafe』


浜松町の海側エリア・竹芝地区にひときわ大きなビル「東京ポートシティ竹芝」が開業しました。ただのビルが建っただけ、そう思うかも知れませんが、この東京ポートシティ竹芝は竹芝地区のスマートシティ化での拠点となる新たな建物なのです。今回は、東京ポートシティ竹芝についてご紹介します。


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地域の活力を向上させる「都市再生ステップアッププロジェクト」が2013年に始動し、国際ビジネス拠点を創出すべく東急不動産と鹿島建設がタッグを組みました。そして、このプロジェクトは2015年に「世界で一番ビジネスしやすい環境」を作るため、規制緩和や税制面の優遇が行われる国家戦略特別区域計画の特定事業として認定されました。地上40階、地下2階からなる大型複合施設であり、上層階では東京湾や庭園の景色を眺望することもできます。


多様化するニーズに応える国際ビジネス拠点としてオールジェンダートイレや祈祷室も用意されており、働く人々を笑顔にする工夫が各所に施されています。


このビルは東急不動産とソフトバンクによりAIやIoTセンサーを活用し、様々なデータの収集・活用が実施されています。エレベーターホールの混み具合やトイレの空き状況、飲食店の空席状況なども見て取れるよう管理がなされています。ゴミ箱の量なども監視することでゴミが溜まっていて捨てることが出来ないという場面も回避されます。そしてテナント向けにも開催イベントや来場者からニーズを予測するアプリなども提供されています。新たな試みが様々に用いられており、私たちの目指す未来を体験しながら楽しむことが出来そうですね。


このビルの8階、クリエイションフロアには、一般社団法人CiP協議会の拠点が設けられています。Cip協議会は、新たな技術を生み出し、人を育て、それを産業として世界に押し出し、ビジネスを広げ、そこから生まれたテーマを研究します。




文化放送のラジオ番組『浜松町Innovation Culture Cafe』2020年9月19日の番組内では、デジタル×コンテンツに関する様々な活動の実施母体として設立された、この一般社団法人CiP協議会による竹芝の街開きイベントの模様をご紹介しつつ、竹芝エリアの未来について様々なトークが繰り広げられました。


CiP協議会と竹芝の未来

CiP協議会 理事長 中村伊知哉:

CiPとは(Contents innovation Program)の略称です。竹芝エリアをイノベーションを起こす街にしていきたい。CiPは、ポップカルチャーとテクノロジーを融合したポップアンドテックの特区を作ろうということで始まりました。目的は、研究開発・人材育成・ビジネス支援などを行っていき、竹芝をイノベーションのハブとして活用される街にすることです。


入山章栄:

CiP協議会では4つのマニフェストがありますね。

・超起業。スタートアップビジネスを色々なプレイヤーを巻き込み展開する。

・超教育。テクノロジー等を使い新しい教育を行っていく。

・チョモロー。ちょっと先の面白い未来、様々なものを掛け合わせた新たなコンテンツ。

・city & tech。テクノロジーを使った新しいスマートシティを作る。


自民党衆議院議員 平井卓也:

デジタル化の目的は人が幸せになるためなので、竹芝でそれを証明して欲しいと考えています。「超」というワードが含まれていますが、これらはBeyond limits、限界を超えてということを言いたいのだと思っています。既存の様々なことが既成概念を超えて行われていくことを期待しています。


中村伊知哉:

「超」というキーワードが出てくるのは、未来がわからないからこそです。未来は創るものなので、私たちは場を用意し、未来を創るのは若い方々にお任せしたいです。様々なものを集積させた街で新たなものを作り出していき成長させていきたいですね。


浜松町Innovation Culture Cafe

放送日:月曜 19:00~19:30

出演者:入山章栄

メール:innovation@joqr.net

過去回:Podcast


毎週月曜日、午後7時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。

当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。

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