
文化放送で放送中のラジオ番組『女が音楽を始めるときはモテたいからじゃない』。パーソナリティは5人の女性シンガーソングライターが週替わりで務めます。
10月4日(日)は、コレサワさんとヒグチアイさんが登場。お互いの「ここがすごい!」と思う部分を語り合いました。
コレサワは歌詞とメロがハマる
リスナーから、「お互いがリリースする曲を聴いて、『これはやられた!』とか『この曲すごいな!』みたいに驚いたり、嫉妬したりすることはありますか?」というおたよりが届きました。
ヒグチさんは、「私はコレちゃん(コレサワさん)の『パープル』って曲がすごい好きで」と話し始めます。
コレサワ 「パープル」は、うちも好きです(笑)
ヒグチ (笑)。なんかね、私の場合は自分のことをすごい考えて掘り進めて、よくわからない言葉みたいなものも「これも自分だ」って感じで結構歌詞にしちゃうことがあるんだけど。コレちゃんって歌詞の言葉の一つ一つはすごく簡単でも、その組み合わせ方がすごく独特だと思っていて。
コレサワ 嬉しい。
ヒグチ そこが"コレサワらしい"みたいなのがすごくあって、聞いて一発でいい曲だなって思える。
コレサワ 私がアルバム『コレでしょ』をリリースしたときも、「『パープル』って曲好きだよ」って言ってくれてたもんね。
ヒグチ うん。歌詞もそうだし、「それ以外のメロディーないだろう」っていうハマるメロディーを入れてくる感じが。キャッチーさとかがすごいですよね。
コレサワ 嬉しい。メロディーと歌詞の相性は、意外とすごいこだわるかも。
また、ヒグチさんは「メロディーと歌詞が一緒に出てきている感じというか、日本語に合ってるメロディーっていうのが、コレちゃんのすごく強みだと思う」と話します。
ヒグチ 他の人のいろんな曲を聴いていても、結構「その日本語でそのメロディーは言葉の意味違うよね」っていうのがあって。例えば、「箸」と「端」のメロディー上のイントネーションとか。
コレサワ あー。
ヒグチ そういうイントネーションとメロディーがあんまり一緒にならないと、私は「え~!?」ってなっちゃうの。コレちゃんの楽曲にはそれがないから、耳に入ってきやすいんだと思う。さすがです。
コレサワ 嬉しい、ありがとうございます。

【こちらもおすすめ】
コレサワ、メジャーデビュー3周年の心境は?
ヒグチアイの曲は「すごい粋」
コレサワさんは、ヒグチさんの楽曲「わたしのしあわせ」について、「泣きかけた。めっちゃジーンとくる曲」と話します。
ヒグチさんはこの楽曲で、自身のお母さんのことを書いたそうです。
ヒグチ 歌詞の中に"お母さんのこと"みたいには書いてないんだけど。
コレサワ 書いてないけど、わかるのよ!
ヒグチ え?
コレサワ 「真似してかいたあなたの文字」(という歌詞)でわかるのよ!
ヒグチ なるほどね。その「真似して書いたあなたの文字」っていうのは、本当にお母さんの字がきれいで、すごい真似してたの。
コレサワ へー!
ヒグチ お母さんには、この曲が"お母さんの曲"とは言ったことはないんだけど、お母さんから荷物が届いたときに、「私、お母さんの字を真似して書いてたからこんな字になったんだよね。やっぱり文字きれいだね」みたいな感じでLINEしたのね。
コレサワ うん。
ヒグチ そしたら、「曲にもされてるもんね」みたいな感じで返事が来て。お母さんにそう言われたら、なんかちょっとムカつくと思って(笑)
コレサワ 気づかれてたんだ(笑)
ヒグチ そう、気づかれてるの恥ずかしい。
コレサワさんも親を書いた曲があるそうで、「親が調子に乗る」と話します。
コレサワ 私も「おやじ」っていうお父さんに書いた曲があるんやけど、なんか、調子乗らへん?
ヒグチ (笑)
コレサワ うちのお父さんはめっちゃ調子に乗ってて、「あれ俺の曲やもんな」「またあれライブでやってほしいな」みたいに調子に乗ってんのがムカつく(笑)
ヒグチ 調子に乗る系のお父さんなんだよ、多分。
コレサワ そうなのよ!(笑)
ヒグチ うちの場合は、ちょいちょい小出しにしてくる感じがちょっと恥ずかしい。
コレサワ あー。でも、多分親は嬉しいんだろうなって思う。
ヒグチ そうだね。
コレサワさんは改めてヒグチさんの「わたしのしあわせ」について、「"お母さん"って言わずにそういうものを表現している感じは、すごい粋だなって思いました。すごくいい曲」と話しました。