浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2021年3月1日 気高き

2月最後の日曜、浜松町は春の陽光に包まれていた。
お気に入りの旧芝離宮恩賜庭園は、コロナの影響で臨時休園中。
残念ながら、手入れされた緑を目にすることは出来ない。
それでも、街を歩けば、花を通して、季節が移り変わっているのがわかる。
梅が散り始め、沈丁花は香りを薄くしていた。
次は何かと街路樹を注意してみると、白くて細いたまごの様な蕾を発見。
「ハクモクレン」かしら・・。
うーむ、自信が無い。
辛夷(こぶし)との違いがわからない。
近くにあったベンチに腰掛け、スマートフォンで検索をする。
ハクモクレンとコブシは、花びらの枚数や形、咲き方などで見分ける。
花の大きさも少しハクモクレンの方が大きい。
開花時期もハクモクレンの方が少し早く咲く。
さらに調べると
「ハクモクレン」
3~4月頃が開花期で白木蓮の性質の1つが開花期に葉っぱをつけないことがある。
また、花は完全に開ききらず、斜め上向きに白い花を咲かせるのが特徴。
花びらの枚数が9枚(がくを含める)
花びらの形:肉厚な花びら
花の向き:上向き
「コブシ」
花びらの枚数:6枚
花びらの形:薄い花びら
花の向き:上向きや横向き、斜めなど様々、とある。
目の前の花を見る。
肉厚の花びらで上を向いて咲いている。花びらも6枚以上ある。
「ハクモクレン」で間違いない。
さらに調べていくと、咲いた花は2~3日で枯れてしまうそうだ。
ハクモクレンの花の命は意外に短かった。
因みに、シンプルにモクレンと呼ぶものは、紫木蓮(シモクレン)のことを指すようだ。
ハクモクレンの花言葉は
『気高さ』『高潔な心』『荘厳』『崇敬』『崇高』『慈悲』
『自然への愛』『自然な愛情』など、
特に『気高さ』はハクモクレンだけにつけられたものだそうである。

マラソンの止ることなし木蓮白し  長谷川かな女
「最後のびわ湖」を鈴木健吾が2時間4分56秒で初優勝を果たし、
大迫傑が20年東京マラソンでマークした日本記録の2時間5分29秒を更新した。
びわ湖の畔にもハクモクレンは咲いていたのだろうか。

気高き
気高き

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