浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2021年9月27日 既に落下

栗など木の実の秋の味覚が楽しめる季節を迎えている。
黄色に黄葉する銀杏の木を見上げると、ギンナンの実がたわわとなって来た。

ギンナンの栽培や収穫が最も多いのは何処だかご存知だろうか。
調べてみると、大分県と出てきた。
大分はギンナンの栽培面積と収穫量ともに日本一を誇り、特に日出町は大分県内でも有数の産地で、9月上旬から収獲が始まっている。
新型コロナで需要が高まらず、出荷の開始は例年より半月ほど遅くなったが出来は良いということだ。

ダーウインが、「生きた化石」と呼んだ銀杏は、約2億5千万年前の古生代中頃に地球上に出現した古い植物で、氷河期も奇跡的に生き残った。
日本には15世紀(室町時代前後)頃伝わったとされている。

銀杏の樹には、雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけ。
ギンナン全体が種子で、外側の柔らかい部分は種子の外種皮。
それを取り除くと固い殻につつまれた銀杏の核が出てくる。
ギンナンとして食するのは、固い殻の核を割った中にある仁だ。
ギンナンが出荷されるまでの作業工程はというと木を揺するか、落ちるのを待つ。
落ちたギンナンは肥料袋に入れる。肥料袋で2~3日ねかせると外種皮が柔らかくなり、ギンナンの強烈な臭気が漂う。
そのギンナンを外種皮をむく専用の機械に入れ5分程回す。
みるみるうちに皮と核が分離され、強烈な臭いも抜け、きれいな核が現れる。
きれいになった核は水にさらし、一日アク抜きをする。
ギンナンの果肉にはギンコール酸などのアレルギー物質が含まれていて、触れる時は注意が必要だ。
アク抜きしたギンナンは、専用ハウスに広げ3日くらい干したら出来上がりだ。

ギンナンの果肉を除く一般的な方法としては、必ず手袋をして拾う。
ギンナンの実と水をビニール袋に入れてよく揉み、果肉を落とす。
さらに丁寧に水洗いして果肉をきれいに落とす。
果肉が残っているとすごく臭くなるので念入りに洗う。
種を天日干しする、とあった。
個人的には、あの強烈な臭いと、かぶれの為、拾うのには腰が引けている。
 既に落下
既に落下
  見る限りは、ねえ
見る限りは、ねえ

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