浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2022年7月11日 一生分の功徳

参議院選挙を控えた8日、奈良県で遊説中、安倍元首相が銃撃され死亡した。
日本のみならず世界にも衝撃が走った。
考えや思想の違い、例え恨みがあったとしても、暴力で相手に危害を加えることは絶対に許されることではない。
慎んで哀悼の意を表する。

新型コロナウイルス陽性者が再び増加。
ロシアによるウクライナ侵略は長期化の様相。
夏の電力不足が心配。加えて今回の事件。
重く深刻な出来事が、心の中で幅をきかせている。

そんな中、9日、10日、浅草・浅草寺で「ほおづき市」が開かれた。
新型コロナの影響で3年ぶりに開催され、強い日差しの下、涼しげな風鈴の音と共に緑の葉に赤いほおづきのなった鉢植えが屋台に並んでいる。
浅草寺境内を彩るほおづきの屋台は、浅草の夏の風物詩。
両日は四万六千日の縁日であり、縁日にともなってほおづき市が催されるのだ。

四万六千日を調べてみると、
平安時代頃より、観世音菩薩の縁日には毎月18日があてられてきたが、室町時代末期(16世紀半ば)頃から、「功徳日」といわれる縁日が設けられるようになった。
功徳日は、その日に参拝すると、100日、1,000日分などの功徳が得られるという特別な日を指す。
浅草寺では月に1度、年に12回の功徳日を設けている。
このうち7月10日が最大のもので、46,000日分の功徳があるとされることから、特に「四万六千日」と呼ばれる。
この数の由来は諸説あり、米の一升が米粒46,000粒にあたり、一升と一生をかけたともいわれる。
46,000日はおよそ126年に相当し、「一生分の功徳が得られる縁日」である。
1鉢2,500円の鉢を両手に買って帰る人もいて、屋台は活気づいていた。
番組お聴きの方の分もお参りしてきた。
微力ながら、あなたに更なる幸せがありますように。

鬼灯のひとつは銀河の端で鳴る    高岡 修

一生分の功徳
一生分の功徳

3年ぶりのホオヅキ市
3年ぶりのホオヅキ市

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