浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2025年6月9日 水の季節

6月8日、日曜午前、九州北部と四国の梅雨入りと沖縄の梅雨明けが発表された。
今年の梅雨入りは、5月16日に九州南部からスタート。 沖縄や奄美より先に九州南部が全国で最初に梅雨入りとなるのは統計史上初めてのことだった。
九州南部では平年より2週間も早くなったが、奄美と沖縄では平年より1週間以上遅い5月22日梅雨入りとなった。
その沖縄が梅雨明け。

沖縄地方の梅雨明けは、平年より13日、去年より12日、いずれも早くなっていて、このまま確定すると今年の梅雨の期間は17日間となり、1951年の統計開始以降、2015年と並び、最も早い梅雨明けとなる。
短い梅雨の場合、夏の水不足が頭を過ぎるが、沖縄気象台によると、先月22日から今月7日までの梅雨期間中降水量は、那覇で195ミリ(平年161.5ミリ)、名護で118ミリ(145.4ミリ)(今年の雨量は速報値)と、名護では少なく那覇では平年より多かった。
梅雨の期間が短かったから降水量が少ない訳でもないようだ。

ところで関東地方の梅雨入りはどうなのか。
梅雨は季節現象であり、その入りや明けは平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。梅雨入り、梅雨明けともに速報値として一旦発表されるが、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を秋に行い、その結果を確定値としている。

平年関東の梅雨入りは、6月7日あたり。既に過ぎている。
週間予報では、9日(月)から晴れのマークはなく曇りや雨の予報が続く。
3日(火)は東日本の太平洋側を中心に大雨となるおそれがある。ただ、その後は週末にかけて晴れ間の出る日が多く、関東の梅雨入りは来週以降となりそうだ。

さて、気象庁は、先日、沖縄地方と奄美地方を除く全国に「高温に関する早期天候情報」を発表した。
「高温に関する早期天候情報」は、5日間の平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。
関東甲信は6月10日頃から、「かなりの高温」の基準が5日間平均気温平年差 +1.8℃以上だ。むこう2週間の気温がかなり高くなる可能性がある。
気温が高くなる期間は、農作物や家畜の管理などのほか、熱中症対策など健康管理に注意するよう呼びかけている。熱中症の危険性が極めて高い場合には、熱中症警戒アラートが発表される。
8日早速、沖縄本島地方、宮古島地方などの3つの地方に「熱中症警戒アラート」が発表された。

「熱中症警戒アラート」が発表されたエリアでは、

▼普段以上に屋内の気温や湿度に気を配り、エアコンなどを適切に使用し、より涼しい環境で過ごす。

▼こまめに休憩を取り、水分・塩分を補給する。

▼人の健康に関わる被害が生じるおそれがある。暑さから自分の身を守る。

▼屋外やエアコンが設置されていない屋内での運動・作業・活動は、できるだけ中止や延期を検討する。

▼激しい運動は禁物。

▼特に暑さに弱い高齢者や障害者の人達、小さな子供達に対しては、大丈夫かどうか声をかけてあげるのが肝要、とされている。

梅雨入りは「大雨」に注意。梅雨明けは「暑さ」に注意と覚えておきたい。


水の季節
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梅雨の花
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水面を進む
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