
寺島尚正 今日の絵日記
2025年6月16日 雨に煙るタワー
梅雨前線が北上し、14日土曜日、東北でも梅雨入りした。
これで、梅雨の発表がない北海道を除き全ての地方で梅雨入り発表した。
まだ梅雨の前半だが、今年一番の大雨になった地域もある。
そしてその後は暑さのピークを迎えそうだ。
梅雨といっても、しとしと雨が降り続く梅雨もあれば、ザっと大雨が降った後、カラリと晴れ上がる梅雨もある。
今年は梅雨入り前から、ぐずついた天気が続き、雨が多い印象だ。
ただ、今後は長い梅雨の晴れ間となるという指摘がある。
梅雨前線が北上したまま、日本列島に戻らず、少なくとも今月末にかけて、全国的に晴れる日が続きそうなのである。
真夏日エリアが、15日(日)より16日(月)、16日より17日(火)と拡大し、30℃以上の真夏日が連続、35℃以上の猛暑日も続出する可能性があるという。
大雨のあとは熱中症に警戒が必要だ。
15日は、朝から気温がハイペースで上がり、今年一番の暑さになっている所もある。
東京は午後2時20分現在、27.5度となっている。
真夏日の範囲が16日(月)は東北まで拡大し、300か所以上に急増する予想だ。
さらに17日は(火)は東日本で急増し、450か所以上で真夏日になりそうである。
猛暑日も続出する見通しで、17日(火)は東日本でも35℃を突破する所があり、東海や関東だけでなく東北でも今年初めての猛暑日になる可能性がある。
東京都心など史上最も早い猛暑日になる所もありそうだ。
気温が高くなるのも大変だが、合わせて湿度が高くなるとさらに危険。
クーラーを使う、水分補給、特に高齢者や子供は周りが注意する必要がある。
また地面から低い位置にあるベビーカーも要注意だ。
ところで、梅雨熱中症をご存知だろうか。
専門家は「湿度が高く、体が暑さに慣れていないこの時期に症状が進む熱中症のこと。湿度が高いため、かいた汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなってしまうために起こるもの」と説明する。
一般的な熱中症と大きな違いはないが、炎天下で働いていて体調を崩すといった症状が分かりやすい一般的な熱中症とは異なり、「梅雨型熱中症」はじわじわ進行するから、自身も周囲も気付くのが遅くなり、結果的に重症化を招くことがあるという。
ポイントは、熱中症が始まる手前の「隠れ脱水」の症状を見逃さないことが大切で、唇が乾いたり、口の中がネバついたりという症状があった場合「隠れ脱水」が始まっている可能性が高いようだ。
対策としては、6月だからといってエアコンはまだ早い等と考えず、どんどん活用する。
室温は25度から28度、湿度は50%から60%を保つのが良いようである。
また脱水を防ぐために、1時間に1回など時間を決めて水分補給を行う事、特に1人暮らしの高齢者などは、周囲の人達が定期的に連絡をして水分をとっているか様子を確認する事が推奨される。
就寝の際は、熱中症予防のために気温や湿度が高い夜にはエアコンをつける。
寝る前にコップ1杯の水を飲むなどし、水分補給を忘れずに行う。
寝ている途中で変な汗をかくなど、いつもと違う症状が出た場合、熱中症の可能性があるから、体を冷やすのに加え、水分補給で様子を見て、改善されない場合には医療機関の受診を考えた方がよいようだ。
今週は、梅雨熱中症ではなく、いきなり真夏の猛暑対策が必要のようである。
決して過信や無理をしないで暑さを乗り切っていきたい。
私達の目を楽しませてくれている紫陽花はこれからの猛暑をどう受け止めるのだろうか。
雨に煙るタワー
夏の花開く
雫を乗せて
- 6月 9日
- 6月16日