
寺島尚正 今日の絵日記
2025年7月22日 梅雨明け
気象庁は、7月18日午前11時、「関東甲信が梅雨明けしたとみられる」と発表した。
梅雨明けは関東甲信、平年より1日早く、去年と同じ。
19日に東北北部も梅雨明けとなり、これで梅雨のない北海道を除いて全国的に夏本番となった。
毎年、「梅雨明け10日」といわれ、梅雨明け10日間くらいは安定した青空が続き、強烈な日差しが照りつけ気温が上がる。熱中症に注意したい。
加えて小中高校が夏休みに入った。
子供達には、この夏、様々な経験を重ね素敵な思い出を作って貰いたい。
思い切り屋外で体を動かすのもよい思い出になる。
小学生低学年の時、麦わら帽子を被り、蝉時雨の中、思い切り走り回っていて転倒し、膝小僧を擦りむいた記憶がある。
痛みの記憶も確かにあるが、楽しい思い出が勝っているのも事実である。
そんな夏休み期間、気になるニュースを見付けた。
傷口から感染する感染症「破傷風のワクチン」を製造する会社が、当面、出荷を停止すると発表した。
「破傷風」は、土の中などに存在する菌が傷口から侵入することで発症する感染症だ。
国立健康危機管理研究機構によれば、感染すると、顔の筋肉がこわばるといった症状から始まり、進行すると全身の痙攣や呼吸障害が起こり、死亡する患者の割合は10%から20%とある。
千葉県に寄れば、「怪我をして、傷をそのままにしておくと、数日で破傷風菌がその毒によって、怪我人の口を開けにくくして、全身に症状が出始めれば自然に毒が消えるまで、誰も止めることは出来ない。
場合によっては、設備の整った救命センターで約一ヶ月間位、全身麻酔をし、人工呼吸器を使った集中治療を続けなければならなくなる場合もある」と解説している。
日本では戦後、年間1,000例以上の破傷風報告があったが、1952年のワクチン導入、1968年の三種混合ワクチンの定期接種化によって報告数は激減した。
現在はワクチン接種歴のない高齢者を中心に年間約100例の報告があるとしている。
破傷風において、ワクチン接種の存在は大きいのである。
そのワクチンが「破傷風トキソイド」。
破傷風の恐れがある怪我をした患者に投与し発症を予防するワクチンだ。
その「破傷風トキソイド」製造会社「デンカ」が、今月9日から当面、出荷を停止すると発表したのである。
理由は「製造工程で行う検査の方法を再検証する必要」としている。
日本救急医学会などは、破傷風の予防に影響が出る可能性がある、つまり医療機関に行き渡らない状況が生じる恐れを心配しているのだ。
日本救急医学会と日本外傷学会は「救急・外傷診療の現場で大きな影響を及ぼす可能性がある」として、これまで以上に入念に傷口の洗浄を行うことなどを医療関係者に呼びかけている。
専門家は「破傷風は子どもの時に予防接種を受けるが、得られた免疫は10年程度で低下するといわれている。夏は半袖やサンダルなど、体が露出した服装で遊ぶことも増える。怪我をしないよう気をつけてほしい。もし、怪我をしたときは、傷口の泥や砂を十分綺麗に洗い流すことが重要だ」と呼びかけている。
このところ、各地で大雨による冠水の被害も相次いでいる。
泥水の中で怪我をすると、土壌には破傷風の菌が多数存在する。傷から入ってしまうこともあるのだ。
テレビ朝日の報道を参考にすると、ある埼玉の病院では破傷風ワクチンで既に混乱が起きていて、普通に使い続けたら、1カ月以内に終わってしまう量になっているという。我々はどうすれば良いのか・・。
専門家は「もし怪我をした時は、傷口の泥や砂を十分きれいに洗い流すことが重要だ」とアドバイスしている。
確かに、小さい頃、「傷口はしつこく水道水で洗って、砂や泥を掻き出せ!」と祖母に言われた記憶がある。
なるべく怪我をしないよう、そして怪我をしてしまったら、適切な処置を、これが鉄則である。
八王子では、夏祭りの山車がお目見えした。
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