
寺島尚正 今日の絵日記
2025年8月4日 真夏の蜂も日陰を好む
リチウムイオン電池内蔵のモバイルバッテリーなどが発火する火災のニュースをよく耳にする。
近年電池を利用した小型家電は充電で繰り返し使える便利さからあらゆる業界で普及している。
1991年以来、リチウム電池は携帯電話やコンピューターから電気自動車や太陽光発電まで、様々な業界で標準電源となっている。
私の身の回りでも、スマートフォン、バッテリー、ハンディーファン、ワイヤレスイヤホン等々数え始めたらきりが無い位だ。
すでに何百万人もの消費者に広く使用されている電池。
一方で損傷や、不適切な使い方、充電、保管をすると、過熱、発火、さらには爆発につながる可能性が高くなる。
リチウム電池が発火する原因は、過熱、物理的損傷、または製造上の欠陥であることが多い。
東京消防庁によると、令和5年中における製品用途別の火災状況をみると、モバイルバッテリーから出火した火災が最多で、次にスマートフォン、電動アシスト付自転車となっていて、出火した製品は多種にわたっている。
令和5年中に発生した火災の製品用途別の出火要因をみると、いつも通り使用していたが出火が39件(23.4%)、衝撃等が18件(10.8%)、分解廃棄等が16件(9.6%)発生している。
リチウムイオン電池関連火災(令和6年中)のうち、約6割が充電中に発生している。
最も多いのは「充電方法誤り(正規品以外で充電)」で、非充電中では、「分解・廃棄・バッテリー交換」により多く発生し、また、「外部衝撃(落下)」によるものは、充電の有無にかかわらず発生している。
東京消防庁が危険状態と説明しているのは
熱のこもりやすい場所での使用
製品の膨らみ、変形
過去に落下させたことがある
充電中や使用中に発熱することがある
充電できないなどの不具合・・・を上げている。
火災を防ぐポイントは
製品に衝撃を与えない、むやみに分解しない
整理整頓された場所で充電する
製造事業者が指定する充電器やバッテリーを使用する
膨張、充電できない、バッテリーの減りが早くなった、充電中に熱くなるなど異常 がある場合は使用をやめ、製造業者や販売店に相談する
熱のこもりやすい場所での使用は控える
万が一の被害に備え不燃性のケースなどに収納する・・とある。
1つでも当てはまれば危険だ。
不幸にして、火災が起きた場合はどうしたらよいのか
リチウム火災は消火が難しいという。
その理由は、リチウム電池の火災は高温と反応性物質を伴うため、従来の消火方法では効果が薄い。
水は周囲を冷やすことができるが、一般的に火自体を消す効果はなく、場合によっては炎が広がることもある。
リチウム電池の火災は、化学火災用に設計された消火器を使用するか、砂で炎を消すのが最善だという。
ただ、車や電車の中など直ぐに消化器が使えない場合は、
火花や煙が激しく噴出している場合は、近寄らない
火花や煙の勢いが収まったら、大量の水や消火器で消火する
消火後、安全に配慮し可能であれば水没させる・・とある。
では、私達が不慮の火災に供える策はあるのか。
その1つとしては、火を閉じ込めておく耐火バッグがあることを知った。
不幸にしてバッテリーが発火しても、耐火バッグの中であれば火を最小限に抑えることが出来る。値段は様々だが、1000円強からある。
早速、耐火性のバッグと袋、そして、まさかの火災の際、上から炎を覆う消火シートをインターネットで注文した。
リチウム電池の火災リスクを最小限に抑えるには、常に注意を払い、電池の故障の初期兆候を認識することが重要だ。
異常な熱、異音、煙、電池の膨張などの警告サインはすべて、潜在的な危険を示す可能性がある。
対応策としては、信頼できるブランドからバッテリーを購入し、 デバイスまたはバッテリーが完全に充電されたら、充電器から取り外す。
過充電は熱の蓄積を引き起こす可能性があり、これがリチウム バッテリーの火災の主な原因の 1 つだからだ。この事実を知り、留守中の充電は止めることにした。また可能な限り、耐火性の充電バッグでバッテリーを充電する。
これにより、バッテリーが故障した場合に火災の可能性を抑え、損害を最小限に抑えることができる。
心配し始めたらきりは無い。
ただし、いつも通り使用していてのアクシデントに、個人で出来る用心は可能な限りしておきたいと考える。
外を歩けば、夏真っ盛り。向日葵にとまる蜂もなるべく日陰を選んでいた。
真夏の蜂も日陰を好む
朝露の潤い
盛夏に咲く花
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