
寺島尚正 今日の絵日記
2025年11月10日 今年もお色直し
11月9日、日曜日の東京は断続的に雨が降り最高気温も15度と季節の変わり目の肌寒さだった。
室温は18度。
暖房をつけたい気持ちになったが、「未だ早いか」と前日より1枚重ね着をして凌いだ。
暖房のきっかけは最終的に個人の感覚だろうが、何度位でスイッチを入れるのだろうか。
調べてみると、室温が大体20度を下回ると、多くの人が寒さを感じて暖房をつけたくなるという。
環境省でも冬の快適な温度として20度ぐらいを推奨しており、健康面でも適切な目安とされている。
日中は20度から22度くらいが過ごしやすい温度とされていて、寝るときは少し低めの18度から20度位がよいと聞く。
実際には22度から24度あたりに設定している家庭も多いようだ。
土曜日、近くの自然公園を散策した。
紅葉が美しい。今年は「紅葉の当たり年」だという。
特に今年は、幾つか良い条件が重なったため、例年以上に美しい紅葉が期待できるとされている。
その条件とは、
1. 十分な日照と寒暖差
今年の夏は猛暑だったが、太平洋側を中心に大雨が少なかったため、葉にしっかりと栄養が蓄えられやすい状況だった。さらに、秋になってから急激な冷え込み、特に昼夜の大きな寒暖差が、葉の色づきに必要な色素の生成を促していると考えられている。
2. 台風の影響の少なさ
今年は台風の大きな影響を受けることが少なかったため、葉が傷つくことが少なく、綺麗な状態を保てたことも一因である。台風による塩害や強い風で葉が痛むと、色づきが悪くなることがあるので、今年は比較的良い状態だと言える。
3. 適度な降水量
紅葉が美しく色づくためには、雨が少なすぎても多すぎても良くない。今年9月は、西日本や東日本では平年並み、北日本ではやや多めの降水量となり、葉の光合成が適切に進んだことも紅葉の美しさに貢献しているようである。
これらの条件が揃ったことにより、多くの場所で「10年に一度の絶景」とも言われるほどの素晴らしい紅葉が期待されている。
紅葉のスイッチは日照時間が短くなり、最低気温が約8℃まで下がってくると入るという。
標高が500m上がるごとに気温は約3℃低くなる。
599メートルの高尾山は、25メートルの東京の最低気温が11℃位になった時スイッチが入る計算だ。
東京の最低気温10月22日に10.4℃と、この基準を今季初めて下回った。
ということは高尾山の紅葉スイッチは既に入った。
一度スイッチが入ると、約2週間から1カ月ほどで最も色づきが深まる。
高尾山紅葉の見頃は11月12日前後、今週末は更に賑わうことだろう。

今年もお色直し

森の栄養

色鮮やかに実る

店の一部も赤くなり
- 11月 4日
- 11月10日








