2026年10月5日 「37日」

気象庁は10月1日、9月の東日本太平洋側について、記録的な多雨と日照不足になったと発表しました。
東日本太平洋側には、関東甲信と東海地方が含まれます。

9月の降水量は、平年の236パーセント。つまり、平年の9月に降る雨の、およそ2.4倍です。946年に統計を始めて以来、9月として最も多い雨となりました。京や千葉など、関東南部を中心とする12の地点では、9月の月降水量の最多記録を更新しました。

一方、日照時間は平年の46パーセントにとどまり、こちらも統計開始以来、9月として最も少なくなりました。

東京都心では、8月27日から10月2日まで、雨を観測した日が37日連続しました。れは、1886年に統計を始めて以来、最も長い連続降水日数です。
9月は、東京都心で一日も雨を観測しなかった日がないという、極めて異例の一か月になりました。

では、なぜこれほど雨が続いたのでしょうか。

主な原因は、秋雨前線が本州付近に長く停滞したことです。

日本の東の海上では偏西風が強く、本州付近では空気が上昇しやすい状態になっていました。た、日本の東の海上には太平洋高気圧と一体化した高気圧が停滞する一方、大陸からは秋の高気圧が張り出しました。
南からの暖かい空気と、北からの比較的冷たい空気が本州付近でぶつかり、秋雨前線が居座りやすい気圧配置になったのです。
さらに、太平洋高気圧の縁に沿って、暖かく湿った空気が流れ込みました。
前線に湿った空気が次々と供給されたことで、雨雲が発達しやすくなりました。
そこに台風25号も加わり、関東の南海上を北東へ進んだ台風の影響で、関東では大雨となった地域もありました。

長雨と日照不足は、農作物にも影響しています。

雨が続くと、畑の土に水分がたまり、作物の根が傷んだり、根腐れを起こしたりします。
また、日照が少ないと、野菜が十分に成長できず、出荷の遅れや収穫量の減少につながります。
特に、葉物野菜やナス、レタスなどでは、生育が遅れたり、サイズが小さくなったり、傷がついて出荷できなくなったりする影響が出ています。
出荷量が減れば、店頭価格が上がる可能性もあります。
実際に、関東では葉物野菜などへの影響が懸念されています。

長雨は、人の体調にも影響します。

日照不足が続くと、生活リズムが乱れやすくなります。
朝から暗い空が続くことで目覚めがすっきりしない、気分が落ち込みやすい、体が重く感じるといったことがあります。
また、雨の日が続いて外出や運動の機会が減ると、体を動かす量が少なくなり、睡眠の質が下がることもあります。
室内では湿度が高くなり、カビやダニが増えやすくなるため、換気や除湿も大切です。
ただし、体調の変化をすべて天候のせいだと決めつける必要はありません。
強い倦怠感や気分の落ち込みが長く続く場合は、無理をせず、医療機関や相談窓口に相談する事が勧められています。

では、10月はどうなるのでしょうか。

気象庁は、10月は天気が数日の周期で変わり、関東を含む東日本太平洋側では、平年より晴れる日が多くなる見込みとしています。
9月のように、雨が多く、日照時間が少ない状態が続く可能性は小さいとみられています。
それでも、台風や秋雨前線の季節は続きます。
また、記録的な雨のあとで、地盤が緩んでいる地域では、少ない雨でも浸水や土砂災害につながることがあります。
今回の記録的な長雨は、雨が私たちの暮らしに欠かせない一方で、日差しもまた、農作物を育て、生活のリズムを整え、心と体を支えていることを改めて教えてくれました。

10月は、関東でも晴れの日が増える見込みです。
久しぶりに青空が広がったら、窓を開けて、部屋に風を通してみる。
少し歩いてみるのもよさそうです。

長く続いた雨のあとだからこそ、これから訪れる晴れ間を、いつも以上にありがたく感じられます。
空が明るくなれば、気持ちも少しずつ前を向きます。

10月は、戻ってくる日差しを味方にして、秋の暮らしを整えていきましょう。

今日の早口言葉(ゆっくり3回)

「東京長雨37(さんじゅうしち)日、カラッと青空、日本晴れ」

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