先週26日金曜の夜10時半ごろ、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード5.6の地震が発生し、富士河口湖町で最大震度6弱、大月市で震度5強を観測しました。
揺れは山梨県内の広い範囲に及び、倒木や落石、ブロック塀の倒壊、建物の壁の損壊、瓶の落下や破損など、各地で被害が確認されています。
自宅がある東京都八王子でも震度4を記録し、洗面所の洗顔クリームチューブが落ちるなどしました。
夜間の突然の強い揺れは、多くの人に大きな不安を与えました。
今回の地震について専門家は、「沈み込むフィリピン海プレートが陸のプレートに衝突することに起因する地震だ」と評価しました。
はて、「山梨には海がないのに、なぜ海のプレートが関係するのか」と疑問が湧きました。
調べてみると、プレートは、地表に海があるかどうかとは別の話でした。
地球の表面は一枚の岩盤ではなく、複数の大きなプレートに分かれています。
日本の周辺では、海の下にあるフィリピン海プレートが陸側のプレートの下へ斜めに沈み込んでおり、その動きが地震の大きな原因になっています。
つまり「海プレート」とは、海そのものではなく、海の下を動く巨大な岩盤のことです。
山梨県は海に面していませんが、地下深くではこのフィリピン海プレートの影響を受けています。
海側のプレートが陸側のプレートを押したり、ぶつかったりしながら沈み込むことで、地下にひずみがたまり、地震が起こりやすくなります。
震源が海底にあるわけではなくても、地震の力の源が海側プレートの沈み込みにあるため、今回の地震はフィリピン海プレートの動きに関連づけて説明されました。
地表に海がなくても、地下では海のプレートがしっかり関わっているという点が重要です。
さらに、山梨で地震が起きやすい理由はプレートの沈み込みだけではありません。
県内には糸魚川-静岡構造線断層帯や曽根丘陵断層帯など、主要な活断層が存在します。
活断層とは、地下の岩盤が長い時間をかけてずれてきた場所であり、そこでひずみがたまると地震が起きやすくなります。
つまり山梨は、プレートの押し合いによる力と、内陸の断層によるひずみが重なりやすい地域なのです。
加えて、富士山周辺の地下構造も地震活動に影響しています。
山梨の東部、特に富士五湖周辺は、火山や地下の熱水活動の影響を受ける地域です。
そのため、普通の内陸地震だけでなく、火山性の揺れが混ざることもあり、地下構造は非常に複雑です。
同じ山梨県内でも場所によって地震の起こり方が異なり、富士山周辺ではプレートの動き、活断層、火山の地下構造が重なっているため、地震活動がわかりにくくなっています。
今回の地震については、富士山の火山活動との直接的な関係は薄いとされています。
専門家によれば、今回の震源は富士山の山頂からおよそ30キロ離れており、山体の下にあるマグマだまりからも離れた場所にあるため、火山活動には影響しないと考えられています。
また、今回の地震の規模では、地下のマグマを刺激するほどではないとも説明されています。
ただし、富士山周辺で非常に大きな地震が起きた場合には、将来的に火山へ影響を及ぼす可能性があるため、完全に無関係とは言い切れません。
そのため、山梨や富士山周辺に住む人にとっては、地震と火山を別々に考えながらも、両方に備えておくことが大切です。
富士山が突然活発化して噴火に至る可能性もゼロではないため、日ごろからハザードマップを確認し、避難経路や危険箇所を把握しておく必要があります。
地震だけでなく、火山災害も視野に入れた備えが求められます。
今回の地震は、山梨の地下で進むフィリピン海プレートの沈み込みが大きな原因となり、そこに活断層や富士山周辺の複雑な地下構造が加わって、強い揺れや被害につながったと理解できます。
山梨に海がないことと、地下に海のプレートがあることは矛盾しません。
地表の見た目ではなく、地下深くのプレート構造こそが、今回の地震を考えるうえでの鍵だったと言えます。
今日の早口言葉
「山梨の震度6弱びっくり仰天。海はないのに海プレート。富士の火山は関係薄い。」
ゆっくり3回丁寧に発音しましょう!





