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2020.04.09

コロナで高まる経済的な不安。エコノミストが考えるベストな対策は?『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司さんと、団塊世代プロデューサー残間里江子さんが、楽しいセカンドライフを送るためのご提案をお届けする番組『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』。4月からは毎週土曜日の午前6時25分~6時50分にお引越し!


この記事では、コーナー「大人ライフ・アカデミー2020」のアーカイブをお届けします。当コーナーは、青山学院大学 法科大学院 教授を務める大垣さんが、聴いて得する「家とお金」の豆知識をご紹介。


お引越し初回となる2020年4月4日の放送では、スペシャルゲストとして岡三証券グローバルリサーチセンター理事長でエグゼクティブエコノミストの高田創さんにお越しいただきました。



エコノミストを一言で言い表すなら「経済の気象予報士」

鈴木 きょうは番組のリニューアルを記念して、スペシャルゲストにお越しいただきました。岡三証券グローバルリサーチセンター理事長であり、エグゼクティブエコノミストの高田創(タカタハジメ)さんです。

高田 よろしくお願いいたします。

鈴木 コロナによって不安が高まっている現在の世界経済について、私たちがどんなことを知っておくべきなのかおうかがいできればと思います。

 高田さんは、番組パーソナリティである大垣尚司さんと大学が同期で、さらに卒業後も同じ銀行に入社されたということですが。

大垣 そうです。二人とも、東京大学と日本興業銀行ですね。そのあと全く同じ時期にアメリカに社内留学にも行ったりして、何かと人生の節目を共有しています。

高田 僕にとっては、大垣くんっていうのはもう、もっとも尊敬する同期、畏友って感じなんですよ。

大垣 最初はちょっと浮いてたもんな、俺は。多分。

高田 (笑)。それは多分、目立ってたってことだと思うし。

鈴木 最初に、エコノミストというのがどういう職業なのか、うかがっていいですか。

高田 そうですね、たとえて言うなら、経済の気象予報士みたいなもの、と言えるかもしれません。

大垣 高田さんは今、岡三証券のホームページで「高田レポート」という経済レポートを毎日書いてらっしゃるのですが、これ、すごいですよね。毎日この情報量を書くとなると、よほど引き出しが多くなければできない。こんなの高田さん以外には書けないよ。

高田 いやいや。



コロナで不安な現在の状況、どう見る?

残間 コロナと経済の関係について、ぜひ聞いておきたいです。今の日本では、誰にどうお金を配るかみたいな話ばかりで、混迷している印象なのですが。

高田 コロナの状況を象徴的に申し上げたいとき、私は「ナイトの不確実性」という言葉をよく使うんです。これはフランク・ナイトというアメリカの経済学者が提唱した考え方で、不確実性には、「リスク」と「不確実性」の2種類が存在する、ということを言っているんです。リスクというのは何かというと、たとえばサイコロを転がすときのことを考えてみましょう。サイコロを振って何が出るかは分かりませんが、少なくとも、1から6以外の目は出ない、ということは分かっています。

残間 7とか8は絶対に出ませんね。

高田 はい。一方で、「不確実性」っていうのは、そういうのが全く分からない状況です。7や8どころか、お化けが出るかもしれない。そうなると皆さんは、最悪の場合を予期して、何か対策を講じないといけないんじゃないか、と不安になりますよね。

大垣 これが「リスク」だった場合は、1から6までのどれかに対する対策をしよう、っていうふうに大体の道筋がつくんだけれども、「不確実性」っていうのは何が出てくるか分からないわけで、何をどうしていいのかが全く分からないと。高田さんは先ほどの「高田レポート」の中で、コロナのパンデミックが終わったあと、世界はもとに戻るんじゃなくて、違うところにいかないといけないんじゃないか、ということを書いていましたよね。

高田 我々がこれまで見たことのない世界にいきつくかもしれないと。世界中、そうなるかもしれないですよね。



お金にまつわる対策、どんなことをするべき?

残間 そういう状況で、私たちはどういう対策を取るのが一番ベストなんでしょうか。

高田 「様子見」をしながら、「長期で分散」、それから「積立」なんかが良いように思いますね。金融市場は今、嵐のような状態ですから。こういうときにはいったん防波堤の中に入って、嵐が収まるのを待ったほうがいいのではないかと思います。

残間 やっぱり、今って「嵐」の状態ですか?

高田 そうですね、恐慌状態と言ってしまってもいいと思います。私も金融市場をこれまで何十年も見てますけど、ここまでの状態を経験したのは初めてです。今私たちが経験していることっていうのがどういうことかというと「自分たちの手によって消費を止めて、経済を殺す」という状況なわけです。

大垣 ここまでの状態になってしまうと、立ち直るのもすぐにというわけにはいかないでしょうね。

高田 そうですね。経済が回復してきたと思ったらまた落ち込んで、また上がって......という状況もおそらく出てきます。長引く覚悟はしておいたほうがいい。ただ一方で、長いスパンで考えると、そのうち経済が回復し、成長し始めるときは必ずやってくるわけです。なので、そのときに備えて、今は長期で資産を分散させたり、少しずつ積み立てをしていったりという方法を取るのが良いのかな、と思います。

大垣 つみたてNISAとか、iDeCoなんかの商品ですね。長い目で見れば、今は安くで買っている時期なんだ、と捉えることもできなくはない。

高田 そうですね。

残間 お金のことは長期で考えるとして、日常生活はどうでしょうか。

高田 こういう時期は、あんまり急に悲観的になりすぎないほうがいいかもしれませんね。普通の生活をして、免疫力を落とさない。一方で、これまでの生活であくせくしすぎてたかな、と、みんな反省しているかもしれないし。

残間 自分にとっているもの、いらないもの、大切なもの、大切じゃないものっていうのが分かってきますよね。コロナのあとの世界では、そういう「一番大事なもの」を考えるところから始動してほしいというか、再スタートしてほしい気がします。


大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

◆放送日

土曜 6:25~6:50

◆出演者

大垣尚司(青山学院大学教授・JTI代表理事)

残間里江子(団塊世代プロデューサー、club willbe代表)

鈴木純子アナウンサー

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