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2020.04.27

様々な音声サービスを使用して「ながら聞き」『浜松町Innovation Culture Cafe』


現在では様々な音声サービスがあります。録音した音声を文書化してくれるサービスや、カメラで写したものを画像認識AIにより識別し、音声で名称を教えてくれるサービス、そして、日々の情報を個性豊かな音声で読み上げてくれるサービス。変わったものでは、鳥の鳴き声から鳥の名前を自動的に探し当てるようなものもあります。


音声サービスに結びつけて位置情報も一緒に登録できるようなサービスもあり、広がりを見せています。機械の音声とは違う温かみのある人の声を感じられる、現代においては貴重なサービスのように思えますね。


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ながら聞き時代におすすめの4つのサービス

ラジオは音声サービスは他の作業をしながら聴けるので、同時進行で情報を得ることができるという魅力があります。下記の4つは、そんなラジオを配信するサービスのおすすめです。


・Podcast

・Voicy

・Radiotalk

・SPOON


近頃では誰もが持っていると言える程に普及したスマートフォンで利用できるアプリやサービスのため、人気も高く使いやすいです。多忙な現代社会で、ながらで聞くことの出来る音声サービスはこれからも広がっていくサービスになっていくことが予想されます。




2020年3月24日に放送されたラジオ『浜松町Innovation Culture Cafe』では、株式会社Voicy代表取締役CEOの緒方憲太郎さんと、東芝デジタルソリューションズ株式会社コエステーション事業プロジェクトリーダーの金子祐紀さんをお招きし、熱いトークを交わしました!


金子さんは、2005年に東芝に入社。これまでクラウドテレビやメガネ型ウェアラブル端末といった新規事業を立ち上げた社内起業家でもあります。2016年から音声合成技術を活用した声の新しいプラットホーム「コエステーション」を立ち上げ、2020年2月にエイベックスとのジョイントベンチャー・コエステ株式会社を設立されました。


入山 「コエステ」サービスの、既存の紙や映像媒体との違いはどこだと思いますか。

金子 媒体というよりは、人間がしゃべるというところを代替しているサービスなので、音声媒体となると少し違います。感情に訴えかけるという意味では声や音声は非常に良いと言われています。認知症の方だと、家族の声にだけ反応するという話もよく聞きます。それぐらい、脳や心に直接届くものだと思います。

入山 たとえば、家族の方がメールなどで「頑張って」というよりも、声をかける方が響くということですか。

金子 そうですね。なので、介護業界の会社から安否確認というのも今はスタッフの人が電話をしてやっているそうなんですが、人手不足もあるのでAI化を進めたいという話を聞いてます。そこで、機械的な音声で「生きていますか」というより、たとえば孫の声で言うだけでだいぶ違うよねってことなんですよね。

緒方 いいなぁって思います。グーグルスピーカーとかありますけど、今月はこの人の声にしようとかなったら面白いですよね。

入山 たしかに。今はスピーカーの声って機械的ですけど、極端な話、僕の亡くなった父親の声とかそういうのでやったらかなり違いますよね。

金子 今はカーナビとかオーディオブックとかの話もよく受けます。あとは、オーディオブックのユーザーさんから一番多い要望が「好きな声で聞きたい」と言われます。ですが、収録などで採算が合わなくなってしまうので、難しかったんです。でも、コエステを使っていただければ、声の切り替えって一瞬でできるので、好きな声で聞くということが実現できるのではないかと思っています。

砂山 確かに、小説とか一人一人録っていたら膨大な時間がかかりますもんね。

入山 近い将来、自分の好きな声で小説を音で聞くということが普通にできる時代がくるってことですね。緒方さんもVoicyを始められたのは「声」がくるというところからだと思います。なぜ、「声」がくると思われたんですか?

緒方 一つは「ながら」で情報を得ることが出来たり、声のOS、つまり声だけで指令をすることができるようになってきたんですよね。情報って世の中に2パターンしかなくて、手で作って目で入れるか、口で作って耳で入れるかしかないんですね。人と人が情報交換をするには初めは会うしかなかったんですが、時間と場所を越えようと思うと何か媒体に書き込まなきゃいけなかったんです。しかし、口と耳だけで時間と場所を越えることができそうというところまで来ているんです。

入山 そっか。情報の得る方法が時代の進化とともに変わってきたということですね。

緒方 そうですね。生活の仕方が変わっていくと思います。そして、もう一つが個人がどんどん評価され、個人の時代になっていくと考えています。情報も本人性が求められ、そのライブ感が伝わるのって緊張感とか間の作り方とか頭の使い方とか、そういうのを表現できるのが「声」だと思います。

入山 「個」を大事にする時代になっているからこそ、「個」の一番代表となるのが「声」であるということですね。

金子 そうですね。やはり、AIの時代がくるので、音声のインターフェイスが確実に増えていく。その世界では、同じ声が話すのは気持ち悪いじゃないですか。そこで、自分の好きな声が選びたいというニーズがあるはずなので、提供できる側になりたいなというのが一つ。そして、一番大切にしているのは人なんですね。実際には本人の許可なくその人のような声を作ることはできるんですよ。でも、そうするのではなく、本人と契約を結んで、声が利用されたらその対価は支払うという仕組みを作っています。その人に価値があるから、その人のパーソナリティの一部である声にも価値があると思っています。

入山 砂ちゃんは声のプロだけど、こういうのが出てくることに対してどう思うの。

砂山 脅威ではあるけど、細かい仕事を振られずに済むなと思います。

入山 情報というのは、手から作って目から入れるか、口から作って耳からいれるしかないと言う話を聞いて、なるほどな、と思いました。

砂山 テレビ電話より電話というように耳に頼る部分はありますよね。車社会ではラジオを聴くのでいいのですが、東京はどちらかと言えば映像の方に需要があるのではないかと思うんです。音でやっていくことの難しさってないんですか。

緒方 日本は音声のコンテンツがおもしろくないんです。新聞記者が書くブログみたいな感じなんですけど、アメリカではド素人がやるから人気があるんですよね。

入山 音メディアの文化が日本に根付いてないんですね。誰もが自分の声で人に伝えられる時代になっていくと普及していくということですね。

緒方 そうですね。日本だから時代がこないなんてことはないんです。一番したいことって人とそのまま話してればよくて、面と向かって言いたいことをどれだけITで表現できるかということに最終的にはたどり着くと思います。

入山 なるほど。つまり、会話というのが人間にとって一番のコミュニケーションだということですね。

金子 同じ意見ですね。聞くだけでなくて、自分もしゃべる側もやっていかないと音声の文化は広まらないと思っています。機械に向かって話すことに苦手意識があって、そこを改善していくことが必要だと思っています。

田ケ原 今後、こういうコンテンツが人気が出そうなものとかありますか。

金子 今、クロスリンガルというものを研究しています。これが実現すると、日本語しか話せない人が日本語で声をいれると、その人の声で中国語や英語などに変換してくれるようになるんです。あと数年で実現するかもしれないです。

緒方 冷蔵庫とか、お風呂っぽい声とか、物に声をあてることもできそうですよね。


浜松町Innovation Culture Cafe

放送日:土曜 18:00~18:57

出演者:入山章栄

メール:innovation@joqr.net

過去回:Podcast


毎週土曜日、午後6時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。

当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。

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