文化放送

文化放送2012 本気でLONDON 現地レポート

清水克彦

なでしこジャパンのW杯優勝が日本に元気 を与えたように、オリンピックでの日本選手の活躍も多くの方に勇気と感動を与えるはず。現地からは、少しでも多くの皆さんに、「自分 も頑張ろう」と思えるようなレポートや選手インタビューをお届けできたらと思っています。同時に、欧州債務危機が叫ばれる中で、英国 が、ロンドン市民が、どんな思いでスポーツの祭典を見つめているのかにも触れられれば、と考えています。ガンバレニッポン!

砂山圭大郎

五輪に行くのは17歳からの夢でした。名前を 2回変え、覆面を9年かぶり、遠のくばかりだった夢が急に叶いました。今年で37歳。20年分の想いをロンドン五輪にぶつけます。

了戒美子

流した汗も涙も、全てはこの日のため。4年に 一度の大舞台、そんな選手達の気持ちに少し でも近づいて取材したいと思います。女子サッ カーのメダル獲得はもちろん、男子サッカーが北京五輪3連敗の借りをどう返すのか、期待し注目しています。

なでしこ第3戦です!

2012年7月31日

こんにちは。了戒美子です。
普段からサッカー取材をしているのですが
今回も、男女サッカーを中心にお伝えしております。

でもでも、五輪のサッカー取材というのはちょっと
疎外感を感じるものなんですよ。
サッカー会場が各地に散らばっているせいなのですが
ロンドンには未だご縁がなく、地方を転々としています。

なので、良くテレビでご覧になるような
メイン会場や選手村、ビッグベンもテムズ川も
兵隊さんも2階建てバスも
生でお目にかかっておりません。
五輪ってどこでやってるの?
なーんて気分でテレビを見ております。

さて、本日はなでしこの第3戦南ア戦。
彼女達が首位、もしくは2位で突破した場合の
準決勝会場はロンドン、仮に3位突破だと、
マンチェスター。(決勝は男女ともロンドンです)
もちろんマンチェスターに行くも良いんですが
せっかくなのでロンドンで五輪気分も味わいたい!

そんな邪心は隠しつつ
今日もなでしこをしっかり応援し、
お伝えしていきたいと思っております。

了戒


やったね!金メダル!

 今日(30日)は、私が柔道男女、砂山アナが体操男子団体、了戒さんがサッカーを取材。
 ついに、柔道女子57キロ級で金メダルが! 目の前で松本薫選手が勝ち、日の丸が揚がった瞬間は感動もの。体操あ男子の銀はやや残念だったけど、それでも今日だけで金1銀1銅3というのはすごいよね。
IBC 063.jpg
 こちらに来て1週間になるけど、3人とも寝不足以外は終始絶好調。ここのところロンドンは朝夕が冷えるので、他局の記者の中には風邪を引いている人もいるけど、こっちは調子いいっす。
 今日などは・・・

  AM4:00 就寝
  AM6:30 起床
  AM8:30 食事&メールチェック済ませ柔道会場「エクセル」着
  取材(途中、エクセル内にある卓球会場取材)
  PM6:00 メダリスト共同会見や金メダルの松本選手の家族取材
  PM8:00 卓球会場からIBC国際放送センターへ
  食事&取材結果まとめ、他局とメダリストインタビュー時間打ち合わせ
  PM11:00 柔道、競泳メダリストインタビュー
  AM0:45 インタビュー終了
  AM1:45 毎時45分のメディア専用バスでIBCからホテルへ
  AM2:15 ホテル戻り洗濯
  AM3:00 このサイトを更新
  AM3:15 そろそろ寝るかな

 で、明日はまた7時起き。

しかし、メダリストが出ると元気になれます。また明日もがんばりま~す。(報道スポーツセンター 清水克彦)
 

熱戦開始・・・初日は銀2銅1

2012年7月29日

 感動的で、その反面、チョー長い開会式(写真上)が終わり、いよいよ本格的に競技がスタートしました。
IBC 038.jpg 早朝から未明まで取材やメダリストインタビューが続く、取材陣にとっては消耗戦の始まりっす。
 私(清水)と砂山アナ(写真下:柔道会場記者席での雄姿)とでは嗜好性が違うので、取材したい競技があまりかぶらないのがいいです。
IBC 039.jpg 今日(28日)、砂山くんは柔道男女、私はウエイトリフティング→競泳、というふうに自然に手分けができます。
 体操男子だけは希望が重複したので、そこは私が心の広いところを見せて譲り、男子団体がある日は、私が柔道、砂山アナが体操ということに。
 日本は男女サッカーで盛り上がっていると思いますが、オリンピック全体に盛り上がれるかどうかは、これから数日の競泳、柔道、体操男子の活躍いかんだと思うので、私たちも祈る気持ちで取材を続けま~す。

 あっ、そうそう、泊まっているホテルでね、数日前からブレックファストにごはんが出るようになりました。最初は、変な炊き方で、「なんじゃこりゃ???」という感じだったのが、数日経つうちに英国人コックがコツを覚えたらしく、少しマシになったかな。(報道スポーツセンター 清水克彦)
 
 

いよいよ開会式!

2012年7月27日

この後、6時間後に開会式が始まります!
昨日あたりからロンドンの地下鉄にアメリカ人が増えてきました。
ロンドンの人たちは、混乱を避けてロンドンを離れる人も多いみたいですが、
オリンピックのムードって、世界中から人が集まって高まっていくんですね。

月曜にロンドンに到着してから、水曜はなでしこの試合でコベントリー日帰り、
昨日は男子サッカーでスコットランド日帰りだったので、
五輪開幕に向けて日々変わるロンドンの様子は浦島状態なんですが、
絶賛工事中だったオリンピックパークが、この2日間のうちに完成しているのを
IBCという国際放送センター内にあるパーク全体を見渡す映像で確認しました。

いよいよって感じです。
今日は開会式の模様をラジオ統一企画の番組内でレポートします!

文化放送アナウンサー 砂山圭大郎

快晴のロンドンで寝不足に悩む

2012年7月26日

 大会開幕まで2日。私たち取材班は、早朝から翌朝未明まで取材やらレポートやら、翌日の下準備をしています。なので、今なんか、このブログを書きながら寝ちゃったくらい、寝不足に悩まされているところ。
IBC 008.jpg 写真は選手村。毎日、日本選手団の会見が開かれていて、もう何度も足を運びました。
 写真でもわかるように、連日の快晴。気温も27度くらいまで上がって、ようやく気候が開会式に間に合った感じ。(でも当日は寒く、雨らしいよ)
IBC 017.jpg ここは体操会場のノースグリニッジアリーナ。ここでは、各国の男女チームが、決められた時間に沿って最終調整をしていますが、音楽を流したり、照明を少し変えてみたり、と開幕への準備も進んでいますよ。
 ただ、いまだにペンキを塗っている施設もあれば、足場が取れていない競技会場もあって、開会式に間に合うのかちょっと心配。
 また明日以降も、いろんなところに行って、直前の動きを、文化放送のニュース枠等で報告させていただきますよ!(報道スポーツセンター 清水克彦)

こっちは「影」の部分も伝えなきゃ・・・

2012年7月25日

 オリンピック開幕ムードが高まるロンドンだけど、メインスタジアム等が建設されたあおりで、立ち退きを迫られた住民たちもいる。
 私たち文化放送取材班は、写真のIBC(=国際放送センター)をベースに、本番直前の選手の動きとか会見を追いかけているんだけど、そうした華やかな部分だけでなく「影」の部分もあるはず(記者魂だもの)と考え、今日は砂山アナと日本選手団の選手村への入村式を見届けたあと、一人、外へ。
IBC 004.jpg メインスタジアムなどが立ち並ぶエリアとほど近いハックニー地区。
 ここは広大なオリンピック用地確保のため、立ち退かされた人たちが住まう地域。もともと富裕層は少ないエリアだったこともあって、華やかな祭典への不満が渦巻く別世界。
IBC 012.jpg これは今日訪問した英国議会の国会議員事務所。立ち退かされた人々が、五輪後、本当に選手村の部屋を住居としてあてがわれるのか、、、を真剣に問題視している女性議員のところだ。(だって政治記者だもの)
 他にも当事者の声を何人か聞いたので、それらを「ニュースパレード」(平日午後5時~)の中で放送したいなと思ってるとこ。(やる気だもの)
 あ~、今、こちらは夜中の2時半。こんな毎日ばかりだが、今のところ元気。3人で、さまざまな角度から世界のスポーツの祭典をお伝えしま~す!(報道スポーツセンター 清水克彦)

ロンドン滞在2日目!

どうも!砂山です。

洗礼続きだった初日から態勢を整え、2日目のロンドンが終わって
ようやくオリンピックに来た実感が湧きました。
ただ、2日目が終わっても、まだロンドンの1日の感覚がつかめません。

時差ボケもあるんですが、それ以上に大きな理由があって・・・
ロンドンは夜9時になっても空が明るいんです!
夜10時になってようやく夜の雰囲気になりますが、まだ空はうっすら明るい。

夜8時が日本の夕方4時くらいの日差しなので、時計を見ないと本当に何時だかわからないです!
(後日、ロンドンの夜9時くらいの写真を載せます)


あと、ロンドンは寒い寒いと聞いていたのに、僕らが到着してからは連日の夏日。
今日は30℃を超えました。
長袖を増やして旅立ったのが誤算になりましたが、気候もオリンピックらしくなってきました。

さあ、いよいよ今日から競技が始まります。
今日は早くもロンドンを離れ、なでしこ初戦が行われるロンドン北西約200キロ、コベントリーに向かいます。
なでしこが初のメダルへ階段を上り始めます。

文化放送アナウンサー 砂山圭大郎

週明け、ロンドンへ出発しま~す!

2012年7月19日

 開幕まであと8日。私たち文化放送取材班も、週明けに現地へ出発します。ロンドン在住のジャーナリストによれば、ロンドンは日本で報道されている以上に寒いとか・・・。
五輪応~1.JPG
 しかし、ずっと最高気温が17度なんて状態が、いつまでも続くわけじゃないし、続々と選手村入りしている各国選手団の熱気が、英国全体を包むのに、そう時間はかからないのでは?

 今はとにかく、忘れ物はないかな? 現地で機材はちゃんと動くかな? など、準備のほうにデリケートになっています。
 電光掲示板(スタンドの美女を見るためじゃないですよ)を見るのに、双眼鏡があったほうがいいな、とか、携帯充電器は電池タイプのほうが使い勝手がいいかな、とか、そんなことばっかり考えてます。

 写真は、選手たちが調整を続けてきた、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターに掲げられている巨大な寄せ書き。

 絆の精神で、私たち取材陣も、選手に、そして日本でラジオをお聴きの皆さんに、少しでもエールを送れるよう、がんばってきます!(報道スポーツセンター 清水克彦)

 

万全のなでしこ、不安な男子

2012年7月12日

 「ロンドンで、日本選手団はいくつメダルを獲れるんだろうね?」
 現地に取材に行く報道陣の間でも、こんな皮算用が飛び交う時期に突入しました。これまでいくつかの代表選考会を見てきた感じでは、正直なところ、「日本選手団が目指すアテネ並みの金メダル(=15個)は厳しいのでは?」というのが、率直な印象。
サッカー.jpg もちろん1つでも多くのメダルを獲ってもいらいたいし、その感動を精一杯、お伝えしたいと思っているのですが、たとえば、メダル量産が期待される競泳、柔道、女子レスリングなどは、世界のトップレベルが紙一重。

 4月の日本選手権で、競泳女子100背泳ぎの寺川綾選手が語ってくれたように、「1位になれる可能性もあれば、4位以下に沈む可能性もある」競技が、わんさかあるということ。

 そんな中、きのう、国立競技場で行われたサッカーの五輪壮行試合で、なでしこジャパンが見事な仕上がりを見せてくれました。
 川澄、宮間、大儀見(=旧制永里)が期待どおり得点にからみ、後半には千両役者の澤が復帰後初ゴール。
 サッカー2.jpg 3-0で豪州代表を一蹴し、スタンドを一周するなでしこたちには、仕事終わりでかけつけた風のオヤジたちからも、「いいよぉ、カワスミ!」「澤さ~ん、がんばれ~」と惜しみない拍手が送られていました。
 女性チームで、ここまで世の中のオヤジたちを熱くしてくれるのは、なでしことAKB48が一番だね。(実は私もそう・・・笑)

 対して男子は・・・。前半の猛攻がうそのよう。終わってみれば1-1。スタンドからブーイングが飛び出す壮行試合は、経験上、初めて。

 U23日本代表が対戦する初戦の相手、スペインはかなり本気モード。欧州を制した勢いで向かってくるはず。
 NZ代表を相手に、シュートの雨を降らしながら引き分けに持ち込まれた試合を見ると、相当、立て直さないと厳しいという思いを抱いてしまいました。

 私は、報道記者なので、オリンピックであっても、政治家や財界人に対する姿勢と同様、「いいところはいい」と伝え、「ダメなところはダメ」と伝えるレポートをしていきたいと思いますが、現状では、なでしこは十分にメダル圏内、金メダルが狙える仕上がりぶり。
 一方の男子は、このままいけば予選の3試合で終わってしまうと、あえて苦言を呈しておきたいと思います。(報道スポーツセンター 清水克彦)

 

出発まで、あと2週間!!

2012年7月 9日

砂山圭大郎です。

ずいぶん先のことだと思っていたロンドンが目前に迫ってきました。
3月いっぱいで月~金の夜の生放送を離れ、僕には時間があったので・・・(苦笑)、4月の競泳・日本選手権から柔道、体操、陸上、フェンシング、セーリング、自転車・・・。メダル期待の競技はもちろん、全く知識のなかった競技まで、かなりの取材に行かせてもらいました。

代表選考会では、喜び以上にたくさんの涙を見ました。あと一歩が届かなかった涙です。代表枠が各階級一つしかない柔道では、世界選手権決勝の相手が国内選考のライバルだったりします。国内で勝つ方が金メダルより難しいかもしれないという・・・。特に女子52キロ級 西田優香選手の涙が忘れられません。

代表になれなかった選手も含め、たくさんの声を聞いてきました。「重圧」という言葉の意味が以前より深くなりました。詳しくはロンドンから・・・になりますが、僕なりに溜め込んできた話や想いは、いろんな文化放送の番組で選手の声とともにお伝えしたいと思います。

このブログでは道中の出来事や写真を中心に・・・。あと、注目ポイントなどを・・・。

 

(文化放送アナウンサー 砂山圭大郎)

ロンドン取材、ただいま準備中

2012年7月 5日

 私たち文化放送取材陣は、7月23日に成田からロンドンへ入ります。
 オリンピックは、どの大会も、特に前半に、競泳、柔道、体操など、メダル期待の種目が集中するので、現在、「この日は誰が、どの競技を取材するか」、そして、注目の種目が重複した場合、「どちらを優先するか」思案中。
ゴリンタイソウ.jpg 前回の北京大会は、金メダル9個をはじめ26個のメダルを獲得したニッポン。今度のロンドン大会では、前々回のアテネ並みの金15個を目指し、選手の数を絞って、大会に送り込みます。
 北京とは違い、野球、ソフトボールといったメダルの期待がかかる種目がなくなりましたが、これまで、さまざまな競技の代表選考会やプレ大会を取材し、私たち取材陣も、「これはいける!」と感じています。
 今日は、レスリング女子フリー55キロ級でオリンピック3連覇を目指す吉田沙保里選手らが、総理大臣官邸を訪れ、
「日本の皆さんに元気を与えるため、何としても金メダルを獲りたい」
 と述べましたが、その思いは、私たちも同じ。
 大会期間中、トップアスリートの活躍を、会場の感動と興奮を、ダイレクトにお伝えできれば・・・と考えています。
「世界一のタイトルは偶然得られたものではない。勝ちたいと思い続けたからこそ手にすることができた」
 とは、さきほどの吉田選手の弁。私は、先のW杯国別対抗戦で、連勝が止まり、涙する女王の姿も見てきました。
 舞台に立つアスリートの姿は、涙と歓喜を経験してきた証。本番での活躍は、汗と涙の量に比例するはずです。
 単に勝ち負けだけでなく、個々のアスリートの生きざままで掘り下げられるよう、私たちも微力を尽くします!
ゴリンレスリング.jpg 文化放送の各番組でレポートする3人のレポーターは、それぞれ、注目している種目があります。
 砂山アナは、ニッポンのお家芸である柔道、体操、トランポリン、それに女子マラソン。了戒さんは、サッカー取材のスペシャリストです。
 私は、元来、報道記者で、フィギュアスケート、ノルディック純ジャンプ、高校野球(・・・どれも夏季オリンピックにない種目ばっかりやないか)を愛する人間ですが、競泳や女子レスリングを中心に、アスリートの表情などをお伝えできれば、と思ってます。
 問題は、オリンピック取材期間中に、高校野球地区大会があること。
 負けたら寝込んじゃうもんね。母校が2年連続の甲子園出場を決めて、ロンドンではたくさんメダリストが誕生する・・・そんな都合のいい青写真を描きながら、日々、準備してまーす。 (報道スポーツセンター 清水克彦)