今週は、講談社文庫『あなたは、誰かの大切な人』が好評発売中の作家・原田マハさんにお越し頂きました。
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クボジュンさん「大好きで大好きで、興奮しております!今、ニューヨークに住んでいるんですが、必ず毎日読んでいるのがマハさんのご本。今回の作品も本当に色んなところに旅させてくれる!」

原田マハさん「日本国内だとか海外の色んなところをベースに、女性の心の機微を書き溜めた短編集。書いている間は全然想像も出来なかったんですけど、"誰かが誰かのことを大切に思ってる"っていうことが、旅とか暮らしを通して、ずっと伝えたかったことだったんだって自分で書き上がってから分かったんです。」

クボジュンさん「マハさんはどういう引き出しで、例えば主人公を男性にするとか女性にするとか、決めているんですか?」

原田マハさん「人間全般に興味があって、人間性に普遍的にある何か、性善説に基づいて書いています。どんな人にもいいところがある。陽の当たる場所=サニーサイドって言うんですけど、自分があまり得意でないダークサイドを書くより、基本はサニーサイドを書きたい。人生の中で気が付かないけど、物書きとしては、気が付かないことを気が付いてねって囁きかけているというか。」

クボジュンさん「なるほど。私の大好きなマハさんの作品『一枚の絵』で、画家さんと同じ目線で美術館で絵を見ていることになるって、あれにハッとしたんですよ!」

原田マハさん「『一枚の絵』は、人生において私が影響を受けたり作品にした24点のアートを、解説とまではいかないけれども、ぶっちゃけて書いたもの(笑)
メトロポリタン美術館でセザンヌ夫人のポートレート展をたまたま見た時に「ちょっと待って。これ、私が今立っているところってセザンヌが立ってたところじゃないの!?」って、ドキッとしたんですね。セザンヌが描いている後ろに立っているような気持ちになれたんです。
皆さんも一枚の絵の前に立ったら、腕を伸ばしてみて下さい。それにプラス20㎝した位置がカンバスの位置なんです。「腕」プラス「絵筆の長さ」が画家の立ち位置。」

クボジュンさん「そうして見てみると、ドキドキしちゃいますね!」



【本日の1曲目】 クリスマスタイム/ ブライアン・アダムス
【原田マハさん 選曲】 やさしさに包まれたなら/松任谷由実
実はこの曲はマハさんが13歳の時に、ものすごく影響を受けてイメージ漫画を描いたことがあるほどの思い入れの強い曲なんだそう。10代ですでに絵と文の違いはあるものの「好奇心とクリエーションのエクスチェンジ」をしていたマハさんでした。
【久保純子 My Sweet Home】 2017年12月17日 09:48