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2020.02.17

浦沢直樹が語る、ちばてつや最新作は「わからないところがない」!?『純次と直樹』

純次と直樹

ちばてつや18年ぶりの最新作「ひねもすのたり日記」

「あしたのジョー」や「のたり松太郎」で知られる漫画家・ちばてつやが80歳を超えた今も手掛けている作品がある。「ビッグコミック」に連載中の半生記「ひねもすのたり日記」だ。


満州から引き揚げてきた幼少時の過酷な体験や漫画との出会いから、漫画界のレジェンドたちとの交流や裏話、日常のエッセイ的な出来事までが温かいタッチで描かれている。驚くことにオールカラーだ。


すごいのは「わからないところがない」ところ

16日に放送された高田純次と浦沢直樹の異色タッグラジオ、文化放送『純次と直樹』では、この作品を2人が大絶賛していた。


浦沢 実にいいんです! ちば先生の言いたいことがスッと入ってくるんです。

高田 絵もかわいくて親しみやすくてね。

浦沢 なんたって読みやすい。ノンストレス。なぜかというと「わからないところがない」。読んでいて「ん、どういうこと?」がないんですよ。


高田 ポンポンポン読み進めちゃうけどさ、全部カラーでこれって大変だね。

浦沢 制作風景どうなってるんだろうって。おひとりでやられている部分が多いと思うんですよ。


純次と直樹

なんともいえない表情を描く

そして2人が特に注目したのが登場人物の表情。


高田 もうね、表情が素晴らしいよね。

浦沢 さすが高田さん、いいところに気付きましたね。今の漫画って「ぬぉぅ~!! 許さん!!!みたいなハードなシーンが多いんですけど、ちば先生の作品は美味しいものを食べたときみたいな表情を描いているんです。それが見事。

高田 これだけの表情を漫画で描けるのがすごいよね。

浦沢 何とも言えない表情を描く、ってことを最初に始めた方じゃないかって思いますね。


浦沢 若い方々にも是非読んでもらいたいです!

高田 僕も本屋さんに飛んでいきます!


「ひねもすのたり日記」単行本は3巻まで発売中。


ちば作品に触れてきた人もそうでない人も、さまざまな"想い"を感じ取れるはずだ。


純次と直樹

放送日:日曜 17:00~17:30

出演者:高田純次、浦沢直樹

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