インターネットで今すぐ聴くradiko.jp
2020.03.31

子どもが巣立った後の家の使い方は? 『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司さんと、団塊世代プロデューサー残間里江子さんが、楽しいセカンドライフを送るためのご提案をお届けする番組『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』。4月からは毎週土曜日の午前6時25分~6時50分にお引越し!


この記事では、「大人ファンクラブってどんな番組?」という方のために、コーナー「大人ライフ・アカデミー」の厳選アーカイブをお届けします。当コーナーは、青山学院大学 法科大学院 教授を務める大垣さんが、聴いて得する「家とお金」の豆知識をご紹介。


2020年1月12日の放送では、「子どもが巣立ったあとの家の使い方」について取り上げました。


元子ども部屋は「物置き」? 「自分の部屋」?

千葉県船橋市のリスナーから「子どもが巣立った後の家をみなさんどう使っているのでしょう?」という質問メールが届き――


残間 念願の自分の部屋にしたりとかね。

鈴木 どんどん荷物が増えちゃったりとか?

大垣 特に息子の部屋は荷物置き場。娘の部屋は空いてるんだけど使わせてもらえない、みたいな家が一番多いね。


一方で、「12~3年前は(元子ども部屋を)物置にしてしまっている人が多かったけれど、最近は割と自分の部屋にしているという人が増えた」と大垣さんは語ります。


残間 それか「(子ども部屋として)こまかく仕切ってあったのを広くした」とかね。

大垣 そうそう、間取りを替えられたりとかね。

残間 まあ東京なんかは狭いからだけど、地方に行くと(元子ども部屋の)二階は空いてるよね。お客さん来たらっていうけど来ないんだよね、そういう家に限って。


老後は移住を検討するべき?

大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

話題は引き続き、「子どもが巣立った後の家の使い方」について。大垣さんは「団地に住んでいると、みんな同じ年に定年になって、同じように年を重ねていく。そうするとぽつぽつ空きが出てきて、街全体が老いていく」と語り――


大垣 でもその時になってどうするかとなっても、もう遅い。(団地に住み始めた時は)通勤に便利で、学校も通いやすかったんですよね。でも老後に過ごしやすいと思って家を買ったのか?

大垣 もちろん病院もあるでしょうし、便利かもしれないから特に引っ越す気はない。でも60歳から少なくとも80歳まで元気な間、ずっとそこに住むのかは、今から考えておいた方がいいかもしれない。

大垣 早めに安いところに移っておいて、元の家は売らなくてもいいから、JTIで貸してもらえば。そのお金で(新居が)買えたりするわけ。


これには残間さんも、「二階建てで二階に子でも部屋があったりすると、(老後は)階段を上るのが大変だから、一階建ての平屋が多い地域に移り住んだ方がバリアフリーになりやすい」と意見します。


大垣 みんながそう思って移り住むと、そこに病院ができるわけ。

残間 で、賑わうわけ。

大垣 今住んでいるところに「病院があっていいな」と思ってるかもしれないけど、老後すごく親切な施設になるのか? その土地が持っている経済的な価値があるから、そこに高齢者タウンができるかは......もしかしたら違うかもしれない。


そして大垣さんは「引っ越ししないにしても、老後自宅をどう使うのかは、今から考えておくべき」とまとめました。


大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ

◆放送日

(2020年3月29日まで)日曜 9:30~9:55

(2020年4月4日から) 土曜 6:25~6:50

◆出演者

大垣尚司(青山学院大学教授・JTI代表理事)

残間里江子(団塊世代プロデューサー、club willbe代表)

鈴木純子アナウンサー

twitter ツイート facebook シェア LINEで送る