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2020.08.03

コロナ時代に求められる組織、リーダー『浜松町Innovation Culture Cafe』


リーダーと言われ思い浮かべるのは、「管理力」がある人かも知れませんが、リーダーに本当に必要なものは、そういったものでしょうか。今の時代に求められるリーダーとは、どのような人物であり、どのようにあるべきなのかを考える必要がありますね。


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管理ではなく力を与える

仲間を支援し、勇気付け励まし、自尊心を満たす言葉を投げかけることによって、チームワークはより強固なものへと育っていきます。管理していればチームワークは良くなるか、と問われれば、そうではないでしょう。チームの力が必要な時にメンバーが力を貸せる、貸したいと思える環境であることこそがチームとしての強い力であると言えます。お互いが力を出し合える環境だからこそ、より良いものを創り上げていくことができるのです。


リーダーという役職

リーダーシップは管理職や経営層が持つもの。そのような考えを持っている場合は、一度立ち止まるべきです。リーダーシップは特定の上司らが持つものではなく、メンバーである個々がリーダーシップを持ってビジネスに取り組んでいくことが大切かもしれません。お互いがお互いにリーダーシップを取れるような環境で力を合わせていくことで、それぞれの分野で力を発揮しやすくもなります。各々がメンバーとして成果を出すことはもちろん、チーム内で支援をし合い連帯を強めるのが責務だと自覚させることが一番の役割でもあるのかも知れません。一緒に仕事をしたいと思わせる、助け合いたいと思える人間であることであり、リーダーシップは誰もが持てる武器でもあると思います。




文化放送のラジオ番組『浜松町Innovation Culture Cafe』2020年7月18日の放送では、リーダーシップの分野でビジネス界におけるリーダーの育成に力を注ぐ株式会社チームボックス代表で早稲田大学ラグビー蹴球部元監督の中竹竜二さんと、サッカー元日本代表で腸内細菌を扱うビジネスをされているAuB株式会社代表の鈴木啓太さんにご参加頂き、リーダー論などについて伺いました。


なぜ腸内細菌に興味が湧いたのか

鈴木 母親から毎日便を見なさいと言われ育ちましたが、子供の頃は理解できませんでした。しかし、便は「便り」と書くように自分の成績表なんです。オリンピックでドバイに行きまして、その時に体調を崩す選手が多かったんです。ですが、僕は体調を崩さなかったんです。


入山 あの時は、どれくらいの方が体調崩されていたんですか?


鈴木 23人中18人は崩していましたね。僕は腸内細菌のサプリメントを高校生頃から摂取しており、食後に必ず温かいお茶を飲んだりしていたので、腸内細菌が重要なのではないかと思ったんです。その上でアスリートの腸内細菌は、面白いのではないかということになり研究を始めました。


入山 やはり腸内細菌に違いはあるのですか?


鈴木 違いますね。腸内細菌の多様性は高いと健康的であるという指標になるのですが、アスリートは腸内細菌の多様性が高い傾向にありました。酪酸菌というのもありますが、免疫細胞をコントロールすると言われている菌なのですが、これがアスリートは一般の方とは2倍以上違いました。そこで腸内細菌をアスリートに近づけるようなサプリメントを生産しています。


リーダーとしての在り方

中竹 リーダーシップとリーダーというものを言葉で分けているのですが、リーダーに関しては誰でもなれる!と思っています。リーダーというのはみんなを率いるという「リード」という言葉から来ている言葉ですが、今広めていくべきなのは「自分をどれだけリードできるか」ということだと思います。全員がリーダーになるべきで、自分をリードしていける人を生み出すという活動をTEAMBOXでやっています。


入山 自分をリードしていくのには何が必要なのでしょうか?


中竹 自己認識ですね。自分とは何か、自分らしさとは何かですね。まずは自分をさらけ出していかないと難しいものなんです。多くの方が理想のゴールを目指してしまう事で自分をさらけ出せずに自己認識が困難なままになってしまうという問題があるんです。


鈴木 そうですね。自分の出来ることと出来ないことをはっきりさせて、ただ旗を立てたんです。ここに行きたいんだけれども、研究・マーケティングは出来ないから助けてくれといった時に、助けてあげるよと集まってきてくださった事で今の会社があります。


入山 手を貸そうとなる方が一番リーダーに向いているのかも知れませんね。


浜松町Innovation Culture Cafe

放送日:土曜 18:00~18:57

出演者:入山章栄

メール:innovation@joqr.net

過去回:Podcast


毎週土曜日、午後6時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。

当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。

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